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刃傷事件から討入りまで、忠臣蔵はどこをとっても胸を搏つドラマである。元禄の事件より二百七十年以上もたった今、吾々の心をかくも動かすのは人生の縮図を形をかえてみるからだろう。振幅の激しかった大石。また大石と共に立ち上がりつつも、消えてゆく同志。偽りの恋に情熱のすべてをかける女心の哀れさ。また吉良方にも義士ありということ。――本書の執筆は「宮本武蔵」の起稿と同年、著者の心気いやが上にも充実する時だった。
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Posted by ブクログ 2023年11月22日
いつかちゃんと知っておきたいと思っていた忠臣蔵をオーディブルで聴き終えた。本も良く、ナレーターの語りも実に良かった。 話の内容については、これからの人生の中で、いろいろと考えることもあるだろうと思う。 長く語り継がれてきただけのことはある。
Posted by ブクログ 2011年06月06日
一巻と同じレビューを書く。忠臣蔵の話はよく知っていたが、知識として知っていただけで面白いと思ったのは本書を通してである。忠臣蔵って、面白いな。
Posted by ブクログ 2021年05月11日
赤穂事件による世間の様子とかの描写が面白い。 それぞれの立場で考えることが、今も昔も変わってないような気がする。 この作品は、あくまで吉川英治氏の思いが入っているだろうけども、現代にも通ずるなぁと思った。 知っているようで知らない忠臣蔵は普遍的な何かを感じさせてくれます。
Posted by ブクログ 2018年10月30日
知らなかったが、吉良を切りつけてから討ち入りまでは1年半以上の月日が経っている。 その間の両家の状況や、内蔵助の作戦が丁寧に描かれている。 相変わらず人の主要人物以外の名前は覚えられなかったが、内蔵助の魅力的な人柄はよくわかった。
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