私本太平記(七)

私本太平記(七)

785円 (税込)

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※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。
巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。

一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が“筑紫隠れ”の朝、新田義貞は、凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。左近衛ノ中将の栄誉、それのみでなく、後醍醐の寵姫・勾当の内侍を賜ったのだ。それにひきかえ、貴顕に生命乞いする佐々木道誉の鵺(ぬえ)ぶり。また、朝敵たる汚名は逃れたものの、尾羽打ち枯らした尊氏。しかし彼は、北九州に勢力を養い、反攻を意図する。

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私本太平記 のシリーズ作品

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  • 私本太平記(一)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 大作『新・平家物語』を完成した著者は、息つく暇もなく、南北朝を題材とする『私本太平記』の執筆にかかった。古代末期から中世へ――もはや王朝のみやびは影をひそめ、人間のどす黒さがあらわに出てきた時代、しかも歴史的には空白の時代である。史林の闇に分け入るとき、若者は使命感と創作意欲の高まりを禁じえなかった。開巻第1、足利又太郎(尊氏)が颯爽と京に登場する。
  • 私本太平記(二)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 鎌倉幕府が開かれてから130年、政治のひずみが到るところに噴出していた。正中ノ変はその典型的な例である。そして公武の亀裂はますます拡大し、乱世の微候が顕然となった。「天皇御むほん」さえ囁かれるである。当時は両統迭立(てつりつ)の世、後醍醐天皇が英邁におわすほど、紛擾のもととなった。この間、足利高氏が権門の一翼として擡頭し、再度の叛乱に敗れた日野俊基とは明暗を大きく分ける。
  • 私本太平記(三)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 後醍醐の切なるご催促に、楠木正成は重い腰をもち上げた。水分(みくまり)の館(たち)から一族500人の運命を賭けて――。すでに主上は笠置落ちの御身であった。また正成も、2万の大軍が取り囲む赤坂城に孤立し、早くも前途は多難。一方、正成とはおよそ対照的なばさら大名・佐々木道誉は幽閉の後醍醐に近づき、美姫といばらの鞭で帝の御心を自由に操縦しようとする。かかる魔像こそ、本書の象徴といえよう。
  • 私本太平記(四)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 元弘3年は、また正慶2年でもあった。敵味方によって年号が違うのも異常なら、後醍醐帝が隠岐に配流という現実も、尋常の世とはいえない。眇たる小島は風濤激化、俄然、政争の焦点となった。不死鳥の如き楠木正成は、またも天嶮の千早城に拠って、5万の軍勢を金縛りに悩ましつづけている。一方、去就を注目される足利高氏は、一族4千騎を率いて、不気味な西上を開始する。
  • 私本太平記(五)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 足利高氏の心はすでに決している。彼は、名優さながら、なに食わぬ態(てい)で六波羅軍と合した。いつ、最も効果的に叛旗をひるがえすか? 高氏の打ちあげた烽火(のろし)は、まさに万雷の轟きとなった。石垣の崩れる如く、鎌倉幕府は150年の幕を閉じた。――さて建武の新政。台風一過と思ったのは、ひと握りの公卿たちで、迷走台風は再び引返して荒れ模様、武士たちの不平不満は尽きない。
  • 私本太平記(六)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 なぜ、建武の新政が暗礁に乗りあげたのか? 根本には、公卿は武家を蔑視し、武家は公卿を軽んじていたからである。それが端的に論功行賞に現れ、武家の不満は爆発した。武家は不平のやり場を尊氏に求めたが、この趨勢を心苦く思っていたのが、大塔ノ宮だった。尊氏を倒せ! その作戦は宮のもとで練られていた。北東残党の蠢動は激しく、宮には絶好の時かと思われたが……。
  • 私本太平記(七)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が“筑紫隠れ”の朝、新田義貞は、凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。左近衛ノ中将の栄誉、それのみでなく、後醍醐の寵姫・勾当の内侍を賜ったのだ。それにひきかえ、貴顕に生命乞いする佐々木道誉の鵺(ぬえ)ぶり。また、朝敵たる汚名は逃れたものの、尾羽打ち枯らした尊氏。しかし彼は、北九州に勢力を養い、反攻を意図する。
  • 私本太平記(八)
    785円 (税込)
    ※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。 巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。 湊川に繰り広げられた楠木軍の阿修羅の奮戦。さしもの正成も“敗者復活”の足利軍に制圧された。正成の死は、後醍醐方の大堤防の決壊に等しかった。浮き足立つ新田義貞軍、帝(みかど)のあわただしい吉野ごもり。その後の楠木正行、北畠顕家の悲劇。しかし尊氏も、都にわが世の春を謳うとは見えなかった。一族の内紛?勝者の悲哀?彼は何を感じていたか。終章「黒白問答」が、その解答である。

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私本太平記(七) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年10月21日

    尊氏を筑紫へ落ち延びせしめた宮方軍。京は勝利の喜びに浸っていた。わけて新田義貞は後醍醐天皇の寵姫を賜わり、凱旋将軍の栄誉を浴びていた。この中にあって、依然行く末を憂いていたのは楠木正成。尊氏の反攻を脅威に感じ、和解策を献上するもそれは採られるはずもなかった。
    都が戦勝一色に染まる間、尊氏は大宰府を基...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月21日

    尊氏、筑紫隠れもすぐに体制を立て直し、近畿に巻き返す。迎え撃つは新田義貞と楠木正成だが、愚の義貞と賢の正成が両極端に描かれる。そして、本当は尊氏と戦いたくない正成と息子との有名な桜井の別れ。実家に割と近い頃なので、知ってはいたが、詳しくは分かってなかったので、分かってよかった。なるほどねえ・・・

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    Posted by ブクログ 2020年01月03日

    足利尊氏は九州に上陸後、菊池党らを破り、勢力を立て直す。ついに、足利尊氏も、持明院党の光厳上皇から院宣を賜わり、自らも官軍となり、西国の諸将を集め、大軍にて西上していく。
    一方、京都では、後醍醐帝を中心とした公卿らが、我が世の春を謳歌しており、新田義貞も、勾当内侍を帝から賜っていた。
    楠木正成は、足...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月24日

    尊氏、九州から反攻。
    僕にとっては、ここが太平記の最大の魅力の一つ。どうして尊氏が時勢の主役になれたのか。それも一年もかからずに。それだけ建武の新政は世に受け入れられなかったということなんだろうけど。それに気づかない後醍醐ってどうなのかなぁ。王として自らの理想のためには民をどれほど苦しめてもかまわな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月01日

    本作品の主人公は紛れもなく足利尊氏だろう。そしてライバルとして楠木正成が据えられている。まあ、同じ源氏出身同士で仲違いをした新田義貞を合わせれば二人か。いや、後醍醐天皇も入れれば三人か。ならば護良親王も合わせれば四人…と、まあ主人公を引き立てせるためには幾人かのライバルを登場させるのが小説のやり方。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月09日

    ▼本を読んだ理由(きっかけ・動機)
    もともと吉川英治氏の作品は全て読破したいと思っていたため、いずれ読むつもりであった。
    このタイミングで手をだしたのは、山岡荘八氏の『源頼朝』を読んで、鎌倉~応仁の乱を経て戦国に到るまでの歴史を改めて知りたいと思ったから。
    「足利尊氏」という人物をぼんやりとしか知ら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年04月25日

    ・舞台は九州より勢力を盛り返す足利尊氏と、天皇、朝廷側に立つものの、独自のスタンスを保つ楠木正成が中心に描かれる。
    ・特に楠木正成の清廉な姿が見事に描かれており、足利尊氏も最後まで彼を見方につけようとしたことがよく理解できる。当時は、はやりトップに立つ武将の人物的な力量が大きかったのだろう。
    ・仮面...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    桜井の宿での、楠木正成・正行親子の別れが、なんか力が込められて書かれているなと思う。ちょっと泣けた。こういう親父って憧れるな。

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    Posted by ブクログ 2020年12月15日

    尊氏と義貞の攻防。尊氏は破れ筑紫落ち。九州で再起を図り再び入洛を目指す。東進し決戦は兵庫の地へ。正成、新田を廃し足利を用いるよう後醍醐に諫奏。

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    Posted by ブクログ 2012年02月07日

    (全巻合わせた感想)
    文章が読みやすく、状況描写が上手でその場の雰囲気や気持ちが手に取るように分かり、その文章の巧みさに感嘆した。内容は主人公尊氏及び周辺の人々に何らの魅力を見出せなかったので、少しつまらなかった。

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