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※本作品は 2011年1月31日~2014年8月31日まで販売しておりました『私本太平記』全13巻を、全8巻に再編成した作品です。
巻の切れ目が違うのみで、本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
なぜ、建武の新政が暗礁に乗りあげたのか? 根本には、公卿は武家を蔑視し、武家は公卿を軽んじていたからである。それが端的に論功行賞に現れ、武家の不満は爆発した。武家は不平のやり場を尊氏に求めたが、この趨勢を心苦く思っていたのが、大塔ノ宮だった。尊氏を倒せ! その作戦は宮のもとで練られていた。北東残党の蠢動は激しく、宮には絶好の時かと思われたが……。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2010年10月21日
治安維持者として、尊氏は建武新政での権限を日にしに強めていく。新田義貞や後醍醐の皇子、大塔ノ宮らはそれに危機感を覚え始め、反尊氏の勢力をなしていく。
相反する二つの勢力は京での、水面下の工作合戦からついに武力衝突へ至ることになった。尊氏は蟄居していた鎌倉から進軍、怒涛の勢いで京を攻め落としたが、新田...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月01日
建武の新政が始まるが、内部対立ばかり。尊氏は後醍醐天皇の命令を受けずに鎌倉に戻り、さらに帝の命令で足利を打ちに来た新田義貞を退け、その勢いで上洛。しかし、義貞らの反撃を受け、いったん九州に引く。話の展開が早い。2020年4月からNHK BSプレミアムでやってる大河の「太平記」にやっと追いついて追い抜...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月17日
建武の新政は脆くも崩れさるわけだけど、人間の根源的な私欲が引鉄になるんだなぁ。そも皇室が二党になったのだって後醍醐が皇太子を自分で決めたかったからだし、新政を崩壊に向かわせたのは、阿野廉子が自分の産んだ子を皇太子に立てたかったから。
それにしても平安時代ならいざ知らず、自分では何にもできない公卿ばら...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月09日
▼本を読んだ理由(きっかけ・動機)
もともと吉川英治氏の作品は全て読破したいと思っていたため、いずれ読むつもりであった。
このタイミングで手をだしたのは、山岡荘八氏の『源頼朝』を読んで、鎌倉~応仁の乱を経て戦国に到るまでの歴史を改めて知りたいと思ったから。
「足利尊氏」という人物をぼんやりとしか知ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月02日
・建武の新政において後醍醐天皇は息子の護良親王を征夷大将軍とするが、足利尊氏と対立、失脚する。
・足利尊氏は上洛時に新田義貞、北畠顕家らに敗れて九州まで後退するが、足利尊氏に対する武士の信頼は厚い。
・上記の過程での争いにおける各々の戦術の記載は生々しく面白い。(尊氏の戦略家としての采配に関して読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
私本太平記5巻の紹介で、吉川英治は滅び行く人々の悲劇を描くのがものすごいうまいと書いたが、この6巻でも、印象的に散っていく人がいる。後醍醐天皇の息子で、天皇家にしては珍しい剛の者、大塔の宮護良親王。担ぎ上げられるだけ担ぎ上げられ、落日のさなか誰も助ける者がいない悲劇。人に恵まれればもっと活躍しただろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月01日
とうとう足利尊氏が活動開始。と言っても、彼自身が精力的に動いた訳ではなく、まずは弟の直義が護良親王を斬ることにより火蓋が落とされる。そしてそれでも頑として動かない尊氏。直義に散々説得されようやく重い腰を上げる。三国志の劉備しかり、吉川英治氏が書く英雄はこんな鈍な一面を持つ英雄が多い。前巻までとは打っ...続きを読む
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