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Posted by ブクログ 2023年10月01日
私は六巻が一番好きである。平家物語の番外編とも云える南海の孤島・鬼界ヶ島に流された俊寛らの現地暮らしがはじまる。俊寛の物語は能や人形浄瑠璃でも題材になっており、よく知られている。人の幸福とは何かを考えさせられる不思議な物語だ。
そして義経。平泉から叔父・新宮十郎行家を頼り、那智に渡る。そこでひとりの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月21日
本巻は、本作品が歴史書ではなく、物語であるということを強く意識した巻であった。吉川英治の遊び心、読者を楽しませようというエンターテイナーの気質がよくあらわれていた。
その特徴の一つが、伏線を張った人物との再会や再登場。
奥州にいるとばっかり思っていた義経が、急に熊野に現れたと思ったら、月尊が鎌田正近...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月26日
平清盛62歳ぐらいかな?
重盛死す。42歳…熊野参拝で自身の命を縮める祈祷。
徳子、後の建礼門院が出産。後の安徳天皇。これで清盛は天皇家の外戚となる。一方、皇室、以仁王と源頼政が平氏を撃つべく院宣を発布画策開始。頼政といえば、平治の乱で、清盛と一緒に戦った源氏!彼の人生を賭けた大勝負が始まろうとして...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月23日
義経は熊野にて新宮十郎に出会い、草の実党以外にも源氏再興を企てる者達の存在を知る。ひょんな事からさめと出会い、彼女の境遇に母親を重ね、それが後に身を助ける事になった。弁慶とも邂逅し、朝廷とも繋がる等着実に源氏再興の下地が出来つつある。
一方平氏は、嫡男の重盛を失い、清盛の後継者がいよいよ居なくなる...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月15日
義経の堅田での出来事、以仁王の挙兵への企てなどが話の中心だが、終盤は世に言う「治承三年の政変」。
この間の主要人物は源義経、平時忠、武蔵坊弁慶だろう。
有名な「五条大橋」は、ちょっと違ったかたちで書かれている。
歴史小説はしばしばいろいろなことを教えてくれるし、気づかされる。例えば、義経と西住...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月15日
今回も義経がメインです。
奥州を出て京へ帰る義経が、弁慶と蓬子の母親である、さめという名の老婆に出会い、彼女を京都へ連れて帰るというエピソードが、物語の伏線としてうまく機能しています。さらに、堅田党の行家と出会った義経は、彼の息子が偽義経として、京の都で平家の支配を攪乱するべく働いていることを知り...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月02日
六巻は、鹿ケ谷の陰謀始末から。俊寛が鬼界ヶ島に流された。
重盛がとうとう死んでしまった。
平家側と朝廷側との均衡が保てなくなっていくのも近そう。
義経が弁慶とついに出会う。
治承三年の政変が起こるところで六巻はおしまい。
「好い老人になってゆくのも、なかなかむずかしい関門にちがいない。生理的に気み...続きを読む
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