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Posted by ブクログ
平家の世が益々繁栄し、かの有名な「平家にあらずんば人に在らず」という文言が産まれた。清盛は出家し、大輪田ノ泊に港を作る一大事業に注力する。数多の苦労の末、遂に宋船を迎え入れるまでになり、内向きの藤原貴族社会の変容が想起される。一方で貴族と平家の微妙な緊張関係は変わらず、跡継ぎ問題や牛若の脱走など、今後一波乱ありそうな伏線が張られている。
後半は牛若のクソガキっぷりがありありと描かれている。母常磐を想う心と武士である義朝の血を引く心に逡巡する様もあったが、基本的に奔放で危なっかしい。吉次の苦労が伝わってきた。
次巻から源氏にも焦点が当たりそうであり、期待。
Posted by ブクログ
全16巻という長い道程だが、4分の1を終了。本巻に主人公たる平清盛はほとんど登場してこず、牛若丸がメイン。天真爛漫な牛若丸像は吉川英治の手によるものだろうか、今まで数多く大河ドラマで観てきた牛若丸とほぼ同じキャラクターだった。ただ、源平合戦で見せたような獅子奮迅な武者ぶりは、まだ垣間見えず。まだ見ぬ母を恋しがる貴公子といった感じである。当たり前か、まだ15歳前後なのだから。今後、どこで強さを身につけていくのかが楽しみだ。坂東地方か、奥州か…。鞍馬山を抜け出し、洛内に身をひそめ、母:常盤に会いに行き、吉次と一緒に旅を始め、熱田神宮で元服し、坂東地方で吉次をまく、というストーリーが、まるで冒険小説のように楽しめた。
おそらく次巻も牛若丸(→義経)がメインストーリーラインとなること必至。楽しめそうだ。
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