吉川英治のレビュー一覧

  • 私本太平記(七)

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    尊氏、九州から反攻。
    僕にとっては、ここが太平記の最大の魅力の一つ。どうして尊氏が時勢の主役になれたのか。それも一年もかからずに。それだけ建武の新政は世に受け入れられなかったということなんだろうけど。それに気づかない後醍醐ってどうなのかなぁ。王として自らの理想のためには民をどれほど苦しめてもかまわないというわけだ。高邁な理想はいいけど、残念ながらそれを具現化する政治・行政能力は皆無だったんだよね。王様ってのはそういうものなんだけどさ。

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    2016年03月24日
  • 私本太平記(六)

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    建武の新政は脆くも崩れさるわけだけど、人間の根源的な私欲が引鉄になるんだなぁ。そも皇室が二党になったのだって後醍醐が皇太子を自分で決めたかったからだし、新政を崩壊に向かわせたのは、阿野廉子が自分の産んだ子を皇太子に立てたかったから。
    それにしても平安時代ならいざ知らず、自分では何にもできない公卿ばらが、天下を我がものと思える感覚がまったく理解できないんだなぁ。

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    2016年03月17日
  • 私本太平記(五)

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    鎌倉幕府滅亡。
    一般に映像化された作品では北条高時は酷い扱いになっているけど、高時がが暗愚だったから幕府が倒れたのではなく、構造的にもう「もたなかった」という視点で倒幕が語られる。鎌倉武士の矜恃も描かれているところは吉川先生ならでは。

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    2016年03月15日
  • 私本太平記(四)

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    後醍醐は隠岐を脱出して船上山へ、正成は千早城で籠城戦。そして高師直が登場。高氏の大物感が漂ってくる。どうしてそうなったのかは伝わらないけど。高氏の六波羅攻めって、もっと偶然に支配されていたのかと思ってた。知らなかったなぁ。

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    2016年03月10日
  • 私本太平記(三)

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    佐々木道誉が暗躍する。後醍醐は隠岐に流されるも、正成は立つ。いよいよ混沌する時代の雰囲気が出てきた。それにしても藤夜叉が哀れだ。

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    2016年03月01日
  • 私本太平記(二)

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    楠木正成登場。
    それほどの勢力でもない土豪を恃むしかなかった朝廷の無謀さに呆れちゃう。もっともこの見方は俯瞰的に見ることができる後世の人間だからこそなんだけど。

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    2016年02月25日
  • 私本太平記(一)

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    この時代への勉強不足を補うためにもまずは物語から。吉川英治を読むのは、4作目(あまり読んでなかったなぁ)。
    小説と知りつつ、高氏が倒幕の志を確立する置文の件には感心しちゃう。藤夜叉の配置も流石だ。何より文章に品と格があるよね。当時はこれが大衆的とされてたって言うんだから。文章表現は時代とともに変わるけど、残っていって欲しい表現だなぁ。

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    2016年02月21日
  • 三国志(八)

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    ネタバレ

    ・昨年から読み続けていた三国志を漸く読み終えました。
    ・実際にところ、これまでの三国志についての僕の知識は、小学生時代に父親に買ってもらった小学生向けの超短縮版と、ゲーム「三国無双」くらいのものでしたが、最近漫画「キングダム」にハマっていることもあって、今回改めて読んでみたのでした。
    ・最終巻に作者自身が記した通り、物語の「華」は、やはり、曹操と、中期までの諸葛亮孔明の2人でしょう。晩年の孔明は、綺羅星の英雄たちが流星のごとく散っていったのち取り残され、彼に関する記述も勢いが失われたように思います。司馬懿仲達という好敵手が現れてなお、物語の奥底に漂う寂しさは拭いようもありませんでした。野心家で

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    2016年02月14日
  • 宮本武蔵(6)

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    新たな出会いの第六巻。

    お通、城太郎、又八、朱美。
    武蔵を取り巻く人々が消息不明になり、
    そのまま三年が経過し、再び孤独の武蔵。

    だが、そんな彼にも新しい出会いがあった。
    城太郎に代わり彼を師と仰ぐ少年伊織。
    彼を弟子に持つことにより武蔵も学んでいく。

    そして、消息を絶つも無事だったお通だが、
    ここでもまた武蔵とはすれ違う。
    しまいにはナレーター(?)までもが、
    彼らのすれ違いをもどかしく思い始める。
    お通は強い女性なので、間違っても、
    「大人になるって悲しいことなの・・・」
    なんて言わないのだろうが、どうなるのか。

    そしてもう一方気になるのは佐々木小次郎の動き。
    城太郎は消息不明のま

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    2016年02月06日
  • 親鸞(一)

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    時代になじむのが大変でした。
    そうか…牛なのかカゴをひくのは…
    そうか…ハエがたかるのか家の中に…
    そうか….政治が安定してなくて、貧乏人は食べ物もなく鶏の骨をしゃぶっているのか(しかも取り合う)

    可愛くて純粋で利発な十八公麿(まつまろ)が、範宴となり、彼なりに進む道について思い悩むところまで。

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    2016年01月27日
  • 宮本武蔵(5)

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    再会してまたすれ違う第五巻。

    吉岡一門との決闘に勝利し、
    お通と再会し、又八と和解する武蔵。
    めでたしめでたし…と思いきや、
    お通とは再会してもすれ違い、
    又八は相変わらず周囲に流される。
    朱美は相変わらず運命に翻弄される。
    そして裏で糸を引く佐々木小次郎。

    ヒーローヒロインである武蔵とお通よりも
    人間らしい又八や朱美に共感を覚えてしまい、
    本当の悪である佐々木小次郎には腹が立たず、
    流されるだけの又八にイライラしてしまうのは、
    悪に惹かれて弱きを憎む人の業なのだろうか。

    今更ながら、見事な人間模様が描き方である。

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    2016年01月15日
  • 三国志(五)

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    次第に物語りは三国へ集約されてくる。そして、登場人物では、策士が目立つようになり、血みどろの謀略戦を演じるのである。勇よりも知の勝る戦。さて、ここまでくると読むスペースが急激に上がる。既に三国志の世界にどっぷり嵌り、その世界を味わい、その世界に生き始めているのだ。世に、まだこのような楽しみが残されていた。そして、この世界観を一つの切り口に、また世を見る視点が増えた気がする。

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    2015年06月22日
  • 三国志(四)

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    諸葛孔明がようやく出てきた。その登場、為人の説明だけでも身震いするような感動がある。劉備などは、この人がいないと、ただの戦下手じゃないのだろうか。いつの世も、作戦が重要であるという事を思い知る。

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    2015年06月20日
  • 三国志(二)

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    起こっては鎮まる謀略。それにより淘汰される勢力図。歴史は我欲と奇策で彩られる。劉備の如きは、最も腹黒い人材なのかもしれない。だとすると、勧善懲悪の主人公を誰に重ねて読めば良いのか。そんな事を考えながら読むのも、また一興である。

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    2015年06月06日
  • 新書太閤記(十一)

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    やっと読み終わった…

    ご存知豊臣秀吉の波乱万丈ながらもガンガン出世して百姓の子供から天下人まで登り詰めるお話。

    この辺の歴史は本当に表層しか知らなかったので、まず単純に勉強になった。へー家康と秀吉って戦ってたのねとか知らなかった…

    与えられたら仕事は何であれ全力で取り組み、今までのやり方を刷新して成果を出す。常識にとらわれずに新しいやり方をゴンゴン実行。とことん合理的。戦国時代によくこんな考え方や行動が出来たものだと不思議でならない。完全に突出してるものね。この人と家康。

    戦わないで済むならそれに越したことはない、って発想はなかなか出ないよねぇ多分当時。華々しく戦ってナンボっぽいものね

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    2015年03月11日
  • 三国志(八)

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    最終巻。
    読み終わった!!

    劉備がなくなってからいまいち読む速度が上がらなくてちょっと苦戦。
    でも、趙雲すら老将と呼ばれ、息子たちも次々と亡くなり、遺されてる孔明も年老いていく。
    眉間に皺なくしては読めなかった。

    孔明の死で話は終わってるが、後蜀30年を読んでも、つらくて仕方なかった。

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    2014年12月18日
  • 黒田如水

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    ネタバレ

    黒田官兵衛の青年~中年期が描かれてます。
    戦略、智略がこのようにすごい!
    というよりは黒田官兵衛の人柄、義を重んじ、正しいと思った道を貫き通す性分にクローズアップされているように感じます。

    秀吉との心の交流。竹中重治との邂逅。
    史実に沿ってどのように官兵衛が考え、信念の基に行動していったのか、その心情が描かれてます。

    しかし、負けた城主は一族諸共処刑されたり、
    責任を取って切腹したり、稚児まで手にかけたり、
    時代がそのような時代であったにせよ、読んでいて苦しい気持ちになりました。

    初め、官兵衛は飄々とした軽い男なのかな、と思いきや
    そんなことはなく、話が進むにつれて義に篤く、主君には裏表

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    2014年12月17日
  • 三国志(六)

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    山場なんだろうな。
    劉備も関羽張飛、みんないい年齢になってきてそろそろ退場もありえちゃうのかなとドキドキしながら読んでます。

    曹操の周りの将たちも、勇将ばかりだと褒められていたけれど
    いまや劉備の周りの将軍たちがすごすぎる。

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    2014年12月06日
  • 三国志(五)

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    三国志のなかで、一番盛り上がってまいりました、なところなのかな?
    すべて孔明の手のひらのうちか!

    劉備も気づけば50歳。いい配下に恵まれてはいたけれど、一国の城主になるには・・・長い歳月。

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    2014年11月27日
  • 三国志(四)

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    ようやっと面白くなってきた。
    曹操の陣営にはほんといい将軍が揃いに揃っててすごいな・・・。
    ついに孔明が出てきて、城も構えて
    さぁ勢いに乗るか!と思いきや、そうとは行かないのかなぁ。

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    2014年11月19日