吉川英治のレビュー一覧

  • 三国志(八)

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    小4以来38年ぶりに5週間かけて再読。
    日中戦争の最中1939-1943年に新聞連載されたもの、というのが意外に感じるくらい、当時の「敵国」の英雄譚への愛情溢れる筆致です。(本作品によって少しでも当時の敵国感情が薄らいだのであれば、吉川先生も本望だったんでしょうか。。)
    なんと言っても諸葛亮孔明が格好よく描かれていて、他の人物はどこまでいっても引き立て役な感じですが、主役級以外では、周瑜、陸遜、司馬懿、黄忠、趙雲、姜維、が鮮烈に記憶に残ります。
    赤壁と五丈原には、いつか行ってみたいなあ。

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    2020年08月16日
  • 三国志(四)

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    三顧の礼の時点での主要登場人物の年齢。
    劉備47歳、諸葛亮27歳、曹操53歳、孫権25歳。
    私は今47歳だが、入社5年目位の後輩大賢人に対してこうも謙虚に振舞えるか、と自問自答する。普通じゃ出来ないから故事にもなり、大歴史ロマンにもなるんだろうけど。
    それにしても、頭の中で浮かぶ映像は、世代的に川本喜八郎さんの人形劇三国志だ。(張飛の場面ではどうしてもせんだみつおの声が。。)

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    2020年07月25日
  • 三国志(一)

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    小学校四年生のとき以来、38年ぶりに読み始めた。当時どこまで理解して読めていたか分からないが、さすがの面白さ。曹操の人格を語るエピソードは、インパクトあり、結構記憶に残っていた。残る七冊が楽しみ。

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    2020年07月12日
  • 親鸞全三冊合本版

    購入済み

    仏教について興味はあったが、誰がいつどの宗派を開いたのか、どうも覚えられなかった。
    高校時代に暗記したはずだがすっかり忘れている。
    しかし、小説として読んでみるとたとえフィクションであれ、開祖と言われる人のイメージが生き生きと浮かび上がってくる。
    どのような時代にどうしてこのような教えが生まれたのか、すんなりと頭に入ってくる。

    今さらながらこうやって小説を読んで、その時代の空気感なりをイメージしながら日本史を勉強したらもっと面白くなってたかもと思う。

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    2020年06月17日
  • 私本太平記(一)

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    夢中になって全巻読破しました。
    やっぱり吉川英治先生は読みやすくて重厚で大好き。

    日本史上類を見ない複雑でごちゃごちゃな時代だけど、小説として読んでいくと流れがわかります。
    戦国時代や幕末ばかり取り上げられるけど、太平記を通してこの時代も見てほしいな…。

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    2020年06月04日
  • 三国志(八)

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    蜀の孔明と魏の司馬仲達との争いがずっと続く。孔明の戦略が際立っているが財力等で勝る魏は呉を味方につけ最後はどうなるのだろうか?今日の味方は明日の敵、戦わないことを是とする、後出師の表、作戦や構想が大切、三国志からは色とりどりなことを教えられた。日本の歴史と比べるとスケールが大きいと感じた。

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    2020年05月31日
  • 三国志(三)

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    本巻の見所はなんと言っても曹操の関羽に対するのめり込みようであろう。男が男に惚れるということはこういうことを言うのであろう。また袁紹の優柔不断ぶりというか甘さはおぼっちゃま君の典型である点も人間を描いているという点では見逃せない。

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    2020年05月21日
  • 私本太平記(八)

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    湊川の戦いで、楠木正成らは壮絶な最後を遂げる。
    その後、足利尊氏、足利直義、高師直、などなど足利一族、南朝方との権力に取り憑かれた抗争が続いていく。

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    2020年01月04日
  • 三国志(七)

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    関羽、曹操、玄徳、張飛が亡くなり蜀の孔明の軍師ぶりが目立ってくる。蜀という不利な地形、軍力が無いのに戦略で勝っていくところは見習うべきものがある。出師の表、刎頸の交わり、趙雲、馬超、孫権、曹丕、諸葛瑾、孟獲、夏侯淵と志士が多く出てくる。結末はどうなるのであろうか?

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    2020年01月03日
  • 私本太平記(七)

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    足利尊氏は九州に上陸後、菊池党らを破り、勢力を立て直す。ついに、足利尊氏も、持明院党の光厳上皇から院宣を賜わり、自らも官軍となり、西国の諸将を集め、大軍にて西上していく。
    一方、京都では、後醍醐帝を中心とした公卿らが、我が世の春を謳歌しており、新田義貞も、勾当内侍を帝から賜っていた。
    楠木正成は、足利尊氏との和睦を帝に進言するも聞き入れられず、圧倒的兵力差のなか、死を決意して、戦いに臨む。

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    2020年01月03日
  • 私本太平記(六)

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    建武新政への不満から、大塔宮を中心とする公卿方と足利尊氏は、対立を避けられなくなる。
    大塔宮暗殺のあと、足利尊氏は、新田義貞を中心とする後醍醐帝の勢力に敗北を喫し、九州に逃れていく。
    佐々木道誉の人を食ったような動きに圧倒されるとともに、足利尊氏と楠木正成らの互いに惹かれ合う関係が面白い。

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    2019年12月30日
  • 私本太平記(五)

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    足利高氏は佐々木道誉らと入洛し、六波羅探題を滅亡させ、関東では犬猿の仲である新田義貞も高氏と呼応して挙兵、高氏の子、千寿王も参陣、ついに鎌倉幕府は滅亡した。
    赤橋守時、北条高時らの最後の場面は、敗者の哀れを感じる。
    建武新政は、偽綸旨が横行し、公卿たちが専横しだし、不平不満が高まっていく。
    このようななか、護良親王、千種忠顕、新田義貞らと足利尊氏らとの溝が深まっていく。

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    2019年12月25日
  • 私本太平記(四)

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    後醍醐帝は隠岐島の幽閉を逃れ、船上山へ。
    楠木正成は、幕府からの大軍を相手にして、千早城にて一歩もひかず、戦いを続ける。
    そして、ついに北条高時、幕府は、足利高氏を倒幕軍として、妻子を人質にとり、派遣するが、
    足利高氏は、ついに、新田義貞らと、呼応し、倒幕に立ち上がる。
    高氏と藤夜叉、道誉とのものがたりが、また心をうつ。切ない。

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    2019年12月23日
  • 私本太平記(三)

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    元弘の乱が興り、楠木正成が満を辞して、ついに立ち上がる。
    楠木正成に対し、佐々木道誉が後醍醐帝と北条高時の間を自由に動き回る。決して愛すべきものではないが、動乱期における魔物なのであろうか。

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    2019年12月22日
  • 私本太平記(二)

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    帝を立てての反乱に破れた日野俊基、日野資朝の悲劇とともに、楠木正成一族も描かれる。
    正成の妹卯木、服部元成もその哀れな運命から目が離せない。将来の観阿弥と思われる子供の妊娠も推察される。
    天皇の御謀反と言われる元弘の乱が勃発する。

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    2019年12月20日
  • 私本太平記(一)

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    後醍醐帝、執権北条高時の御代、まだ18歳の若殿足利又太郎高氏が京都に颯爽と登場し、この長いものがたりは、始まった。
    足利七代家時の置文を目にして、若き高氏は、祖先の志をつぎ、時の悪政を正し、また大いに家名を輝かさんと誓う。
    婆娑羅であり、今後も高氏と共にキーマンとなる佐々木道誉がどう動くのか、目が離せない。

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    2019年12月18日
  • 宮本武蔵(八)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    全8巻完結!

    最後のクライマックスも静かに進み、静かに終わる。第1巻の辺りでは、少しガサつい感じを受けたものの、以降は誹謗中傷に言い訳や申し開きもせず、静かに剣の道と人を磨くことに精進する。巌流島の戦いも資料があまり無く、ある説に基づくフィクションだという。初版は昭和11年、その頃の時代背景を映す部分もあるのかもしれない。


    権之助と伊織を襲ったのは真田幸村の配下だった。その真田幸村に、細川家の老臣、長岡佐渡が会い、武蔵の話になる。一方、九死に一生を得た伊織は堺の商人に助けられ大坂へ。そこで、細川家の長岡佐渡、佐々木小次郎に出会う。

    武蔵は岡崎に、そして又八も岡崎の禅寺で修行。二人は求めていた愚堂に会えた。又八は、愚堂に仕えるが、武蔵は声を掛けてもらえない。最後に気付いたのは、いつまでも悩むばかりでなく、自分で前に進めるはず、と愚堂は示したかったのか。

    又八は、赤子を背負う朱美に会い、出家から俗世に戻り、父となることを決断する。
    お通を虐めるお杉ばば、伊織によって寒い雨の日に洞穴に閉じ込められるが、それを救いに来たのはお通だった。お通の首を絞め、お通を決死の状況に追い詰めたが、そこでお杉ばばは、ようやくお通の心を理解し、許すのだった。

    佐々木小次郎を抱えた細川家。武蔵を推す者も多い中で、自然と佐々木小次郎と武蔵が、舟島で対決することになる。

    武蔵は佐々木小次郎との決戦を前に、お通との思いを確かめあった。舟島を遠くから見つめる伊織、又八、朱美。

    巌流島の戦いの後の武蔵の姿は描かれていない。

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    2019年11月12日
  • 三国志(四)

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    本巻では曹操の強さと玄徳が三顧の礼で迎えた諸葛孔明の登場で三国の関係が変わってきそうな予感がする。玄徳と関羽、曹操と袁紹の対決、母上の大切さ、軍師の存在の貴重さ、等群雄が割拠して先が読めない。五巻以降が楽しみである。

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    2019年10月22日
  • 三国志(二)

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    とある作家さんの影響で呉の孫策推しなので、なかなか楽しめた笑。彼が長命だったらその後の状況は全然違ってたんだろうなあ…と意味の無いことを考えてしまう。

    曹操は人気があるのも分かるなあ。自己中なとこもあるけど、逆に人間味があっていい。そもそも実在の人物だしね。

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    2019年10月04日
  • 新書太閤記(八)

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    信長の死後、毛利家との和睦、明智光秀を討ち、清洲での信長の後継者問題を解決。
    獅子奮迅の活躍の秀吉。
    遂に、秀吉の前に天下への道が拓かれてゆく。
    己の持てる力を全て出し、己の力で己の道を切り拓いてゆく秀吉の姿が逞しく見える。

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    2019年07月01日