吉川英治のレビュー一覧

  • 新・水滸伝(一)

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    「西遊記」「三国志演義」「金瓶梅」を含めた四大奇書の1つ。梁山泊に猛者が集い、闘い滅んでいく姿を書いた話。残念ながら、吉川英治さんのは未完...

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    2014年11月11日
  • 宮本武蔵(2)

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    般若野における奈良の牢人たちとの格闘、柳生の城内における家人たちとの死闘が描かれる。
    闘争時の筆致は見事だ。
    武蔵の五体は紅蓮の実体となる。すなわち寒冷の極致と灼熱の極致とが、同一のものとなる感覚である。
    又八、お通、佐々木小次郎、吉岡清十郎と名脇役たちの物語も展開していく。
    筆致の見事さと、人物たちの物語の展開、吉川英治は読んでいて、本当に面白い。親鸞も良かったが、この宮本武蔵もまた格別だ。

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    2014年11月11日
  • 上杉謙信

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    「敵に塩を送る」という言葉でも有名。武田信玄とは、何度も川中島で戦う。武田信玄と優劣つけがたいほど強い。しかし天下取りなどには、興味をあまり示さない。鬼神。自ら毘沙門天の転進と信じていた。

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    2014年10月13日
  • 三国志(七)

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    ネタバレ

    結末がわかっているので、なかなか頁が進まない。
    劉備帝国の設立もまもなく、関羽が痛恨の死。老いた曹操も病に没し、やがて悲運は張飛、さらには玄徳の身にも。
    英雄と言えども人の子、些細な油断が命取りになるという教訓。関羽の短慮さは年のせいなのだろうか。

    玄徳はお人好しだったのか、後継者に恵まれていない。養子は部下を見捨て、実子の王太子は愚直。劉備亡き後の孔明の苦悩が目に見えるようだ。

    その孔明が呉に競り勝ち、さらには南蛮国への大遠征にのりだす。五度戦って五度敵を許すいたちごっこは、コメディみたいで笑ってしまう。ただ中国内の英傑との決戦ではないので、冗長で退屈だった。自策を楽しむあまり、遠征に軍

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    2014年10月10日
  • 三国志(六)

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    ネタバレ

    名軍師孔明とともに龐雛を得た玄徳。しかし、龐雛は孔明に嫉妬したがため計を誤って落命する。赤壁の戦いののち、周瑜没し、呉は魏に大敗し、孫権の妹姫を帰国させた玄徳との仲も険悪に。
    玄徳はついに蜀一国と三城を攻略、さらに黄忠、法正らの名将も傘下に加わり一大勢力に。
    魏王曹操の横暴ぶりが目立ち、部下までも誅する非道ぶり。叛乱の手が上がり、玄徳とも因縁の対決を見るが、敗走する。

    劉備やっと五十を超えて漢中王として即位する。いまが蜀の隆盛期なのだろう。知略に長けるようになった張飛や、あいかわらずの趙雲の武勇もめざましいが、養子の腑甲斐なさに傾国の兆しが見える。

    才人才に亡ぶ、という言葉が身にしみる盛者

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    2014年10月07日
  • 三国志(三)

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    ネタバレ

    呂布ついに倒れ、曹操の天下が訪れる。劉備は皇叔として官職に就くが、曹操打倒のクーデターに加担したがため都を落ち延びることに。敗戦により関羽、張飛とも別れ、関羽は曹操の軍門に下る。名馬との出会い、そして曹操のもとにあっても忠義を失わない関羽の義侠心に惚れる。張飛はあいかわらずせっかちだが、知略に長けた一勝をあげ、劉備も愚を装って曹操を欺くなどなかなかの野心家。

    だんだん三国志らしさが出てきた。
    曹操の勝負運強さには驚く。玄徳もなかなか貫禄が出てきた。

    登場人物が多く、名前がややこしいので混乱するが、読み出すと止まらないおもしろさ。

    智慧に溺れたあまりに命を縮めた偏屈学者の一件は、耳に痛い。

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    2014年10月03日
  • 三国志(二)

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    ネタバレ

    奢れるものは久しからずという乱世後漢末期。
    董卓は倒れ、曹操はいよいよ地歩を固めつつあるが、劉備はいまだ地方の太守、それすらお人好しのため呂布に奪われてしまう。

    徳で善政を行い慕われればよいのだが、リーダーは優柔不断ではならず、ときに非情にならねばならぬかな、という気にもなる。謀計謀略の限りを尽くし、信じては裏切られる世の中はいまに通ずる。

    しかし、玄徳の温厚さは豪傑呂布までをも義理堅くしてしまうし、曹操の腹心にその危うさを見抜かれつつも、曹操自体は側に近づけて憚らない。曹操は意外と逆境が多い人物で部下に救われやすい、カリスマ性があるのだろうな。

    小物ではあるが英雄ならずとも策士も活躍す

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    2014年10月02日
  • 宮本武蔵(8)

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    最大の山場とも言える、手に汗握るシーンが含まれた巻だったけど、読み終えたらなんだか静かな気持ちになった。8巻あっという間だった。楽しかった。
    2014/9/10

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    2014年09月11日
  • 親鸞(一)

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    十八公麿として落ちぶれ藤家に生まれるも、義経のまた従兄弟という血筋から、源平争乱の時代に出家し、範宴となった後の親鸞。若き日の、叡山での学問、修行の時代を描く1巻。座主の言葉、世に怖いものがあるとすれば、それは人間だ。人間で怖いものがあるとすれば、それは自分だ。自分の中に棲む狐や鷲や栗鼠は本当に怖い。この言葉は、後の範宴の苦悩へとつながっていく。すなわち、若い血潮が疼き始める。飢えているといえば、私には何か飢えが感じられる。それは、母の肌を恋うような血潮の淋しさだ。このように、真摯に自分と向き合うことに、憧憬を抱く。

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    2014年09月10日
  • 黒田如水

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    大河ドラマの『黒田官平衛』はたまにみる程度なので、毎回見てるツレにちょこちょこ質問しながら読みました。時代物は苦手な方ですが、かなり楽しめました。なによりもすごく読みやすい。

    ドラマとは異なる部分が多々あり、小寺政職が「頼りないけど根はいい人」っぽいのがなんか。宗円だけは最初から最後まで柴田恭平で脳内再生されました。ドラマ見てる人は読んでみると面白いかも~

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    2014年09月04日
  • 宮本武蔵(7)

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    武蔵のいない所で、見ず知らずの他人同士が、武蔵の名前を通じて繋がりを持っていく所が良い。
    2014/9/3

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    2014年09月03日
  • 宮本武蔵(6)

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    武蔵目線のシーンを読むと、なんだかスッキリした気分になる。武蔵の考え方はシンプルで好感が持てるからかもしれない。
    相変わらず、季節の表現が美しい!
    2014/8/30

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    2014年08月30日
  • 新・平家物語(十二)

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    ネタバレ

    義経と頼朝の深まる溝と、義経の屋島への平家討伐。
    湛増の水軍を巡 って源氏と平家のやりとりも面白い。策士の行家の行動が空回りしてばかりなのは、可哀想にも見えますが。

    それにもまして、重衡と千手の恋。女も男も、この当時の恋は命懸けですね。

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    2014年08月02日
  • 宮本武蔵(1)

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    思ったよりハラハラドキドキはしなかったけど、さらりと読めた。話し言葉が上品で素敵だと思った。
    この時代の他の小説も読みたくなった。
    2014/7/9

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    2014年07月10日
  • 宮本武蔵(1)

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    自分の弱さに気付き、強さを追い求める男の話。

    両親から捨てられ、立身出世の道を閉ざされ、
    親友にも捨てられ、追われる身となる武蔵。
    失うものなど何も無いと思っていたが、
    沢庵和尚に生命の大切さを教わり、
    死を恐れるようになってから物語は始まる。

    同じ作者の新書太閤記も最初は虐められたが、
    秀吉には母が居たし、立身出世の道が開けていたが、
    武蔵はどちらからも背を向けられるどん底の状況で、
    それでも強さを追うという生きがいを見つける。

    秀吉の立身出世の先には何も残らなかったが、
    武蔵の追う強さの先には何が待っているのだろうか。

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    2014年11月15日
  • 三国志(五)

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    赤壁の巻。
    正史と比べると演義の孔明はまさに完璧超人なんですが、それでもかっこいい。特に舌戦のところは気持ちのいい論破をみせてくれて、好き。
    周瑜と魯粛の扱いはまぁ、演義なので…。

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    2014年05月14日
  • 新・平家物語(九)

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    平家都落ち。

    木曽義仲のまわりで控える葵、巴御膳、山吹が、義仲と言うひとりの男を命がけで愛する姿は、女性の逞しさと怖さを感じました。

    奢る武将の多い平家の中で、麻鳥を気にかける平経正の優しさが、心を打つ。

    斉藤別当実盛が平家への忠義を貫いて、死んでいく姿が悲しい。

    平家に代わって、都に入った義仲と朝廷の民を無視した権力争いは、今も昔も変わらないなと実感。

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    2014年04月30日
  • 新・平家物語(八)

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    再読。8巻。頼朝と義経との出会い。木曾義仲の蜂起。そして、平清盛の死により風雲急を告げる平家。

    ひとりの人の死によって、情勢が大きく変わる。もし、長男の重盛が生きていたらなどといったら、きりがないけど、この辺り、会社にしても、政治にしても、ひとりの才能に任せてしまうのは、危険すぎるのではないかなと、実感。

    頼朝と義経の関係は、政治と軍事と言う分担が、色濃かったような気もします。これが強さの秘密かと。ただ、平家が滅び、義経の身の置き場がなくなり、兄と対立するのは、悲しいことですが。

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    2014年03月30日
  • 新・平家物語(七)

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    源頼政の平家への反旗、そして、伊豆では、源頼朝が旗揚げをする!

    頼朝と言う人物が、あまり好きにはなれないのは、やはり義経との対峙からくる、情のない態度にあると思いましたが、父の義朝を部下の裏切りで亡くしたことを考えれば、当然かもしれないし、政治を情でやられたら、考えてみれば、堪らないかもしれません。

    政子と言う女性の男勝りな一面とそっと、涙を見せる姿、いつの時代も男はギャップのある女性には弱いなと思いました。

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    2014年03月04日
  • 黒田如水

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    若き日の官兵衛を描く。伊丹城幽閉をクライマックスに、家臣との絆、半兵衛との友情、まさしくドラマであり、感動物である。

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    2014年02月22日