吉川英治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっと間が空いて、三国志もようやく半分。
敗戦により散り散りになっても、主君の生存を信じ、再会を信じて、敵国に召抱えられていても義を守り通す関羽。ここまでの信頼関係を生涯に持てた人間って、他に望むものがあるんだろうか。金銀財宝なんかより、ものすごい財産だよなぁと思います。
どんなに叩きのめされても、財産は奪えても絆は奪うことはできない。やっぱり、どう考えても一番大事なものは人間関係の中にこそあるべきで、それを守る為に、弱い立場にいる人を守る為に立てる人は立つ。そういう思いはみんなに伝わるし、だからこそ応援してもらえる
力になってもらえるもんだと思います。
どんだけ偉い人に従っていようが、責任や義務感から来るやらされ感でやってたんじゃその人の力を完全には活かせないんじゃないか。
なんか、どうしても自分がいるビジネスの場に重ねてしまうけど、そういう上長に巡り合えた部下って幸せだなと思うし、自分と一緒に働いてる人たちにもそういう思いを持ってもらえてるといいな、と思います。
無事に再会を果たして仲間と決起したけどうまくいかず、そこでアドバイスされたのが軍師の存在。自分の組織に対して、「こういう人が足りない」「こういうことができる人がいれば」って思うのはともすれば今の部下に不満を漏らすことにもなるから難しいだろうけど、でも組織をうまくまわしていく為には本来であれば上長は「今のままで十分」とは思わず、常にフラットな視点で考えておくべきことだと思います。
で、そういう人材を少しずつ揃えていくことで、組織は「不要な1ピース」ではなく「必要な1ピース」を手に入れて、形になってくのかなと。
個人も確かに磨く必要がある。それは間違いない。
でも、どういう個人を集めるか、組織として個人の能力の単純な足し算ではなく、相乗効果によるスケールメリットを出せるようにしていく為には、そういう組織のマネジメントってのができること、要は「あるべき姿」を「個人」と「組織」双方で持っていることが組織の長に求められていることかなと思います。
やっと諸葛亮孔明が出てきた。楽しみ楽しみ☆ -
Posted by ブクログ
続いてもう1巻。
孔明すごい!「最小の労力で最大の効果を」ってのが自分のここ最近のテーマなんだけど、まさにこれを地でいく孔明はすごい才能の持ち主だったんだろな、と思います。
ただ、頭がいいのはもちろん、相手に合わせて振る舞いを変化させることができる、適した形でアウトプットできることができて初めてあの明晰な頭脳は活きてくるんじゃないかな、とも思いました。文官には論破することで、武官には詳しい説明をせず主の威光と結果で。納得が得られなくても盲目的に説得ばっかりしないとこが、部分的な最善よりも大局的な最善を見ていて、なるほどなぁと思いました。
やっぱり、常に大局を意識した仕事ができる人ってなかなかいないけど、俺はそういう人になりたいと思います。世界を見通す。これができたら、気持ちいいだろうなぁと。
もう一つすごいところが、存在感というか相手に危険人物と思わせてしまう程の圧倒的な力量の差をさりげなく見せてしまうところ。
賢者中嶋さんが「臥竜」を名乗っていたけど、今さらながら納得がいくことが多いです。確かに、今思えば思い当たる節は多々ある。
圧倒的な知識を背景にしたピンポイントの指摘、自慢はしなかったけど連れてきてくれる日々交流してる人たちのレベルの高さ、自分は十分稼いでいるだろうけど「世の中の為になるなら」って動いていく姿勢(一銭にもならない俺ら向けの勉強会しかり)、、、実際に見てしまってるから、余計に実感としてわかるってのもあるけど、こういう人っているんだよなぁ。
まだまだ目指す頂は高いです。
あと4巻。俺はその間に何を学べるかな。 -
Posted by ブクログ
いやー「沈まぬ太陽」以来の長編小説、長かったけど、おもしろかったです。
三国志。
三国志自体が登場人物が星の数程いて、それぞれにドラマがあって泥臭いところから煌びやかなところまで幅が広くておもしろいってのもそうなんだけど、俺は読み進めていく中で、このおもしろさは著者である吉川英治の文才によるところも大きいんだろなって思いました。
すごいなー、これだけの大作を書き上げることって、大仕事だ。
でも、この三国志を読んでる3ヶ月間で、いろいろ新しい価値観に触れることができたのがなによりの収穫でした。
個人と組織との考え方の違いを、自分の仕事に照らし合わせながら実感として得られたところ。まぁ答えはこれから仕事をしていく中で得ていかなきゃなって思うけど。
あと、この三国志に限らずだけど、今まで読書の話をしなかった人と話ができて、「あー俺も昔読んだよ」って人と登場人物の話とか場面での話とかして仲良くなれたり、レッドクリフの影響もあって時事ネタでも出てくるようになった追い風も受けて(まさにレッドクリフの話じゃねーか)、相手のことがもっとわかったり少し仲良くなれたり、作品に対しての読んで良かったことと同時にそんな経験もできてとっても楽しい3ヶ月間でした。
1巻完結的な本を読むのもいいけど、こういう長編じゃなきゃ書き表せない、何代にも渡るようなスケールの大きいものの見方を学んだ3ヶ月だったなと思います。
俺も、これを読んでくれてるみんなも、じーちゃんばーちゃんがいて、両親がいて、自分がいて、兄弟がいて、そして俺達からまた次の世代が生まれて、そうやって続いていくんだ。今は家族じゃない人たちとだって、どっかでつながってたかもしれないし、これから先のどこかで俺か俺と縁のある誰かとつながっていくかもしれない。その中で、脈々と受け継がれていく大事な価値観や、教えなくても伝わるものがあったり、家庭の味とかそれぞれの家庭ならではの形もあって、そんな時の連続の中で、そばにいる人たちの幸せをみんなで守りながら暮らしてきた人生の先輩たちがいて、俺もそうやって暮らしていくんだよな、とかしみじみ感じてました。
そんな価値観から言えば、年を取っていくことってそんなに捨てたもんじゃないですね。
年を取っていかなきゃ、自分の先の未来は見えてこない。これから先、5年後、10年後になればじーちゃんばーちゃんが生きてる人も減ってるだろうけど、その人たちに代わる役割を担う人が、そういったところだからこそ見える人生の起伏や人情の機微を後世に伝えていく。それが何も意識せずに当たり前にできてるような循環が本来あるべき姿なのかな、とか思いました。
今の自分は誰かのために何ができるかな。
5年後に、できることは増えてるかな。伝えられることはより深く、大きくなってるかな。
いつまでも変わらないものも大事にしたいけど、周りの人を助けられたりできる自分をもっと大きくできるよう頑張っていきたいなと思いました。
なんか、三国志の感想からちょっと話がずれてるけど、登場人物それぞれ自分なりの思いを持って自分の人生を生きている。それは、今も変わらずに大事なことだし、俺も自分の人生をもっともっと(金銭て意味じゃなく)豊かに生きていければ楽しいなと思いました。
欲しいのは物じゃなく、人物。
仲間がいて、笑いがあって、そんな時の連続を自分の人生として送っていきたいと思います。