吉川英治のレビュー一覧
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ネタバレ大岡越前が様々な苦難を経て、江戸南町奉行にとりたてられた大岡越前守の話。越前は、過去の自分が犯した罪を自分自身で裁きつつも、今の江戸の乱れは、過去の徳川綱吉の制定した生類憐れみの令が原因であると命を賭して将軍(この時は八代吉宗だが)に詰め寄った。
大岡越前は、奉行になる前は、大岡市十郎のち忠相といい、親戚の犯した罪で閉門させられるなど、決して出世コースをひた走っていたわけではなく、本書では、浮浪者のようなことまでして、夜の街をさ迷い歩いていたとも書かれている。
同族の忠真の娘お縫と結婚したあとは、伊勢の山田奉行となり、法を護持し、管理下の民を愛することにおいては、治領の境を接しあっている紀 -
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「三国志」「宮本武蔵」でお世話になった吉川英治コーナーに、今年の大河ドラマの主人公を加えたくなって購読。
正直、もっと天才軍師らしい活躍をするのかと思っていたので、ちょっと「あれれ?」な感じは否めませんでしたw かなり限られた期間に限定した展開で、もっと生涯そのものを描いているのかと思っていたので。ただ、黒田官兵衛という人物を語る上で決して外せないエピソードの“長期の幽閉”と、そこへ至るまでの経緯と詳細に話を絞って描きこまれたドラマには、この人物をほとんどよく知らない自分も強く惹き込まれました。
基本、大河ドラマは興味がないので観てませんが、今回は、ちょっとどうしようかと悩むところw -
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ちょっと前に、吉川英治さんの名前にひかれて買った本。
来年(2014年)の大河ドラマの主人公が、黒田官兵衛だということを紹介されていた平積みされていた本。でも、連続してドラマを見続けるのが苦手な自分としては、大河ドラマよりも本のほうがよい。
どちらかといえば官兵衛活躍の前半部分、特に秀吉が姫路城に入城するまでの期間を書いた作品。
当時の情勢、古豪毛利につくべきか、それとも新進気鋭の織田につくべきか?この地域でのその判断は非常に難しかっただろうと想像する。そしてその官兵衛の判断の一つの結果が、思わぬ事態を招くことになってしまった。
う~ん、官兵衛が騙され、信長が人を見抜けなかった。
どん -
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保元の乱と平治の乱の巻。
保元の乱は、血を分けたもの同士が敵味方に別れ戦うという、悲劇的な乱。
吉川英治も、その本文の中で「まことに、保元の乱を書くことは苦しい。」
と述べている。崇徳上皇がとても無念。
吉川英治の創作らしい、阿部麻鳥の存在で、やや救いを感じる。
叔父を自ら斬らなければならなかった清盛も悲劇だけど、
最後までどちらにつくか迷っていた父を斬らなくてはならなかった、
義朝は特に悲劇だった。
平治の乱では、熊野詣から引き返す際の家貞の用意周到さに心躍った。
源氏の人々がこれからどうなるのか、読み進めるのが楽しみ。
保元の乱、平治の乱をこの小説で、
武士の武力に寄り添って政変が起