吉川英治のレビュー一覧

  • 梅里先生行状記

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    少々中途半端な感あり、光圀に焦点を絞れば良いものの中盤は横道に逸れ過ぎではないかな?
    それはさておき、この作品が時局に対する作家の精一杯の抵抗なのであれば、余りに悲しすぎる。
    何処かの国々と百年と変わらず殆ど同質、謙虚な気持ちが肝要かと思われ。

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    2014年02月01日
  • 黒田如水

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    大河ドラマは見てないけどね。タイトルは如水なのに如水に改名する前の話だったみたい。秀吉に会ってから主家である小寺が滅んで官兵衛が大名になるまであたりの話。いい人に描きすぎな気もするが、清々しくて良かった。

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    2014年01月31日
  • 黒田如水

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    読み終えて、表紙の絵を見るに付け、装丁が物語を大いに語っていることに気づきました。

    初の吉川英治作品。この方の作品はどうも男性、しかもちょっと人生の浮き沈みを経験した年代が読むというイメージがありまして、大丈夫かな?読めるかな?と手に取りました。
    大河ドラマにならなかったらきっと手に取らなかったと思いますので、ありがとうNHKさん…です。

    軍師としての真骨頂が発揮されるのは、この小説が描いた時期の後のことなのかな。

    司馬遼太郎さんの播磨灘物語で更に黒田官兵衛情報を広げたいと計画中。

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    2014年02月17日
  • 親鸞(一)

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    20140119 スーパーマンではない人間としての親鸞の話。苦難から聖人になるまでの物語。励まされる。

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    2014年01月19日
  • 黒田如水

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    官兵衛が幽閉されていた頃の話がメインだった。期待していたのは、官兵衛の智略や戦略を生かし秀吉に貢献したところだった。そういう点では、やや退屈なストーリーだった。

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    2014年03月08日
  • 新・平家物語(五)

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    義経が奥州へ向かったり、
    頼朝と政子のことが語られたり、
    鹿ヶ谷の陰謀が起こったり、
    弁慶が登場したりする巻。

    平重盛が個人的に気になる。

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    2013年10月31日
  • 黒田如水

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    ちょっと前に、吉川英治さんの名前にひかれて買った本。

    来年(2014年)の大河ドラマの主人公が、黒田官兵衛だということを紹介されていた平積みされていた本。でも、連続してドラマを見続けるのが苦手な自分としては、大河ドラマよりも本のほうがよい。

    どちらかといえば官兵衛活躍の前半部分、特に秀吉が姫路城に入城するまでの期間を書いた作品。

    当時の情勢、古豪毛利につくべきか、それとも新進気鋭の織田につくべきか?この地域でのその判断は非常に難しかっただろうと想像する。そしてその官兵衛の判断の一つの結果が、思わぬ事態を招くことになってしまった。

    う~ん、官兵衛が騙され、信長が人を見抜けなかった。
    どん

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    2013年10月17日
  • 新・平家物語(四)

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    平忠度が登場。
    額打論や、清盛の出家、文覚の配流などを経て、
    この巻の後半は、焦点が源義経に当たる。
    鞍馬寺から抜け出て、奥州へ行くかと思いきや、
    坂東の地に留まることに。

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    2013年09月16日
  • 新・平家物語(三)

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    平治の乱に負けた源氏が都を落ち延びてゆく。
    命を落とさずに済んだ頼朝、清盛と常磐、西行と西住、
    清盛の大輪田の泊の構想、なんかが3巻で描かれる。

    義朝の最期のシーンを楽しみにしていたけど、
    頼朝目線で父の最期を聞かされる、という形で語られて終わった。

    頼朝が人懐こい少年で、これからどうなっていくのか楽しみ。

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    2013年09月01日
  • 黒田如水

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    戦国時代に詳しくないけれど、わかりやすく読みやすかった。人物の描写に過剰なところがなく、どの人物にも嫌悪感を抱かない代わりに強い魅力を感じることもなく、感動しづらい。唐突に終わるんだが、続きものなのか?

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    2013年08月20日
  • 新・平家物語(二)

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    保元の乱と平治の乱の巻。

    保元の乱は、血を分けたもの同士が敵味方に別れ戦うという、悲劇的な乱。
    吉川英治も、その本文の中で「まことに、保元の乱を書くことは苦しい。」
    と述べている。崇徳上皇がとても無念。
    吉川英治の創作らしい、阿部麻鳥の存在で、やや救いを感じる。
    叔父を自ら斬らなければならなかった清盛も悲劇だけど、
    最後までどちらにつくか迷っていた父を斬らなくてはならなかった、
    義朝は特に悲劇だった。

    平治の乱では、熊野詣から引き返す際の家貞の用意周到さに心躍った。
    源氏の人々がこれからどうなるのか、読み進めるのが楽しみ。

    保元の乱、平治の乱をこの小説で、
    武士の武力に寄り添って政変が起

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    2013年08月05日
  • 新・平家物語(一)

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    保延年間からはじまり、一巻は、鳥羽上皇の崩御までを物語る。
    (1137年~1156年)

    この小説は、「保元物語」、「平治物語」、「源平盛衰記」、「義経記」、
    「玉葉」、「吾妻鏡」、「平家物語」を題材にし描き上げた大河小説である。
    (巻末の作品紀行より。)

    吉川英治の小説を読むのは、ほとんど初めてのため、
    文章の調子に慣れず、なかなか読むのが遅々として進まない。
    台詞が、角張っていて、現代の口語とは違って畏まっているが、
    リズミカルで心地良い。

    人望のある清盛、一癖ある時忠、忍耐の忠盛、
    逆境にいながら凛々しい精神の為義・義朝、
    子煩悩な(主に頼長に対して)忠実、温和な貴人の忠通、
    威風と

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    2013年07月17日
  • 私本太平記(六)

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    とうとう足利尊氏が活動開始。と言っても、彼自身が精力的に動いた訳ではなく、まずは弟の直義が護良親王を斬ることにより火蓋が落とされる。そしてそれでも頑として動かない尊氏。直義に散々説得されようやく重い腰を上げる。三国志の劉備しかり、吉川英治氏が書く英雄はこんな鈍な一面を持つ英雄が多い。前巻までとは打って変わって流れるような話の展開であっという間に読めた。

    一点だけ興味深かった点を列挙したい。

    本作品ではあまり後醍醐天皇の心情は詳しく描かれないことが多いが、このセリフは中々粋だった。
    「今の例は昔の新儀だった。朕の新儀はまた後世の先例となろう。藤房、そちには駸々たる時勢の歩が分からんとみ

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    2013年06月01日
  • 私本太平記(四)

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    第3巻まで400ページ前後だったのだが、本巻から500ページ超となってボリュームアップ!後醍醐天皇の隠岐島脱出、楠木正成の千早城籠城、足利高氏の決意と見所がたくさんである。特に、後醍醐天皇の島抜けは冒険小説のようで楽しい。2002年の夏休みに隠岐島を一人旅したため、だいたいの地理をイメージ出来、余計に興奮するのである。また、足利高氏の鎌倉出陣や佐々木道誉との心理戦はいよいよ始まる倒幕行動の始まりであり読み手をワクワクさせてくれる。当時、鎌倉幕府を倒すなどというのは紛れもない革命であり、相当の決意が必要だったはず。ただでさえ、北条高時に妻子を人質に取られているのだし。
    ともあれ、全8巻だから折

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    2013年06月01日
  • 私本太平記(三)

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    私が本作品において最も好きなキャラが佐々木道誉。婆娑羅大名の代表格である。ブログタイトルにあるとおり、私はファンキーなキャラが大好きなのだが、彼はまさにそれ。単なるファンキーではなく、仕事はきっちりこなし、上(佐々木道誉の場合、北条高時や後醍醐天皇)からの覚えも良く信頼され、本音は別のところに有ったり、好き放題人生を謳歌する…。まさに私の目指すもの。
    本巻では佐々木道誉が主人公のようなものだった。想い人を追ったり、隠岐へ島流しされる後醍醐天皇を護送したり…。
    そんな中で、足利尊氏に語った台詞がこれ。

    「いや、元気なのは当たり前だ。お互いこんな時代にこの若さではないか。浮世が面白くて堪ら

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    2013年06月01日
  • 私本太平記(一)

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    職場の友人、SYUくんから頂いた、全8巻から成る吉川英治作品。私が吉川英治作品を読みのは、2011年の「三国志」、2012年の「新・平家物語」に引き続き三作品目。1年に1作品を読んでいる計算になる。
    さて、本作品は平成3年(1991年)大河ドラマ「太平記」の原作である。実は私、それを知らずに読み始めたのだが、冒頭で主人公:足利又太郎と一緒に登場する側近の一色右馬介の文字を見た瞬間に「大地康雄」の顔が浮かんだ。そう、私が高校2年の時に観ていたあの大河ドラマの原作であることにようやく気づいたのである。この南北朝時代は正直、あまり得意な方ではないし、第一、大河ドラマでも「太平記」くらいしかこの時代

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    2013年06月01日
  • 宮本武蔵(7)

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    だいぶ娯楽小説っぽくなってきた(いい意味で)。多くのキャラクターがところどころで絡み合っていくのが面白い。武蔵は意外と出番が少ないんだな。

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    2013年05月21日
  • 宮本武蔵(5)

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    相変わらず又八にはイライラするけど、一番人間味があって、気持ちが分かるのも又八なんだよなー。小次郎のキャラクターがあまり掴めない。この巻の最初の方はちょっとホッとするところもあり、良かった。

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    2013年05月19日
  • 宮本武蔵(4)

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    各キャラクターがより掘り下げられてきたからか、物語もどんどん面白くなってきた気がする。「バガボンド」のストーリーともずいぶん変わってきたなー。

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    2013年05月18日
  • 宮本武蔵(2)

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    やっぱりバガボンドと比べるとそれぞれのエピソードがずいぶんあっさりしているように感じる。柳生編や又八が母親らと再会するところは特に面白かった。

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    2013年05月14日