吉川英治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
羽将軍の骨の手術に、名医華陀現る。
呉の国の華陀が敵国の関羽の病を聞きつけ、医に国境なし、ただ仁に仕えるのみと、
関羽の毒矢で腐りかけている骨を骨髄から削る大手術を行う。
側近が皆、蒼ざめてしまうほどの手術にも、羽将軍は、差していた碁盤から目を離さない。
毒で眠れぬ日々をすごしていた、羽将軍もその晩は熟睡して、回復に向かう。
しかし、荊州を失った蜀軍大将。
呉の孫権の願いも空しく、終に武人関羽将軍は、忠義に落命する。
赤兎馬は、悲しくて、ごはんを食べず、ただ嘶くばかり。
ああ、なんて、かなしい・・関羽先生のいない三国志なんて・・
関羽先生は208年の昔の人で、元より生きちゃいないのに、
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Posted by ブクログ
幕末,明治の小説はかなり読んできたものの,鎌倉,室町時代については全くのど素人なので,まずはこの時代の王道である太平記を読んでみた。
主人公は概ね足利尊氏で話は進んでいるが,尊氏は何となく優柔不断で人を惹きつける魅力があまりないように感じられた。
それに比べ,楠木正成については,考え方も一貫しており,好きな武将の一人となってしまった。
南北朝時代は武士も節操もなく足利方や後醍醐方の形勢の良い方に取り入っており,侍としてどうなのだろう。忠の字はどこへ行ったのかと思われてならなかった。
しかし,尊氏のすばらしいところは,そんな侍たちも受け入れる度量,赦す心を持っていたのが好きなところだ。
ひととお