角田光代のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
中巻を読んでから約一年半。感慨深くもやっと読み終わりました。
雲隠で光源氏を喪ったあと、子孫たちによる貴族社会が描かれ、有名な「宇治十帖」が続くのもここから。
それにしても、”光源氏”という圧倒的なカリスマがいない下巻では、登場人物がみな泥臭い。匂宮と薫がすごく高貴ではあるんだけど、うまくいかずに翻弄され続ける感じが不器用で人間らしい。
辻斬りのように女遊びしまくっていた光源氏とは雲泥の差といっても過言ではないと思う。
大君と中の君の姉妹をめぐり、そこに浮舟が加わってますます混迷を極める複雑な恋愛模様が面白くて、だから夢浮橋まで読んだ後の「えーっ!ここで終わり!?」の驚きとガッカリをみんなにも