角田光代のレビュー一覧

  • 晴れの日散歩

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    ネタバレ

    穏やかで可愛いエッセイ、笑っちゃうようなところがたくさんあって楽しく読めた!

    「本当の本当においしいものは、私にとってときに負担なのだ。あまりのおいしさに、耳の奥がわーんと鳴ったこともあるし、無意識に泣いてしまったこともある。...でも、食べ終えると私は疲れているのである。...幸福感が、ちょっとしたつらさに変わっている。」(p.46)

    本当においしいもの(私の場合は『本当に好きなもの』)に触れると幸福感で気持ちが大きく動いて疲れること、私もあるので、私だけじゃないんだ!って安心しました!

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    2022年07月22日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    旅が終わったけど終わっていない、宙ぶらりんな感じ。折り合いたい現実との狭間でのモヤモヤ、時にだらだらと過ぎゆく日々、その中で少しずつ気づいていくことがあったり、また立ち戻ったり。そんなモラトリアムな描写がちょっぴり苦い記憶を呼び覚ますように続くのが、ある意味でこの本の魅力かも知れない。

    旅に出る、旅を締めくくる物語としても良いけど、このダラダラ続くモラトリアム期間の描写が何より好きだった。

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    2022年07月18日
  • 字のないはがき

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    向田邦子のエッセイを、角田光代が文、西加奈子が絵を書いた絵本。人々の姿を書かずに、下駄や布団、はがきなどで表現している。小さないもうとのことをみな心配している姿が目に浮かんできて切ない。
    無駄のない文章で、お話会などにもよいし戦争をテーマにしたところでも取り上げることできると思う。

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    2022年07月12日
  • 世界は終わりそうにない

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     2002〜2015様々な所で書いたエッセイや対談、鼎談などをまとめて収録。タイトルと、表紙の写真と内容が、なんとなくマッチしているのだろうか?
    ついジャケ買いしたくなる写真に興味を惹かれた笑

    三浦しをんさんへはだいぶ突っ込んだ答えにくい質問をバンバンされていて面白い笑
    表彰された時の受賞のことばがいい。そこから話すんだ、と持っていき方が素晴らしい!
    作者と監督とで対談する、八日目の蝉、とても興味深い。

    何が、というのでなく、全体的に角田光代節でクスッと笑えたり、話のネタに触れたりと興味深い。
    面白かった。

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    2022年07月06日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ネタバレ

    体育、とあるけれど、つまりはランニング→マラソンの話。
    しかしすごいな、角田さん。小説家なのに。
    いや、小説家だからその体験もするする読めるというもの。
    体力測定の1000mさえまともに走れなかった私には、信じられない世界です。
    最後の、ワイン飲みながら走るボルドーのメドックマラソンは、読みながらこちらも幸せな気分になった。
    私下戸なんだけど。

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    2022年07月06日
  • だれかのいとしいひと

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    ネタバレ

    転校生の会

    その宣告は絶対的なものでいわば神様の決定と同じで、そこに、こちらの意志とか感情とかの入る余地は全くなく、一ミリも、ヒビすらないんだ

    人との別れ

    元恋人の部屋に泥棒にはいったり
    デートに姪を連れて行ったり

    人の恋人と関係もったり
    まもちゃんが出てきた時はおどろいた

    完璧なキスはちょっとむずいー

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    2022年07月05日
  • キッドナップ・ツアー

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    夏休み中にお父さんにユウカイされたお話。
    ユウカイされた娘のハルがお父さんとの絆のような物を深めていく。物語は読みやすい。
    ただお父さんとお母さんの取引の内容は、わからないのが物足りなかった。

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    2022年07月05日
  • 真昼の花

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    久しぶりに読み応えのある文章を読んだ。
    現実と幻想の世界が両立していて奇妙で面白い。
    さすが文章がうまい

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    2022年06月28日
  • だれかのいとしいひと

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    出だしから“そこに拘る?”と、一気に引き込まれる。「転校生の会」「誕生日休暇」「海と凧」が好み。読み進めながらあの頃を思い出す。転校先で生息域を確保するために足掻いた日々、もしあの時、違う決断をしていたら...。自分時間があっての他者と共有する時間の大切さ...。今、出会えて良かったと思える一冊。

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    2022年06月28日
  • 晴れの日散歩

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    テーマもちゃんとおもしろいし、なにより上手な文章は読んでいて心地よい。こういうしっかりしたエッセイを久しぶりに読んだ気がする。

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    2022年06月22日
  • 月と雷

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    何と比べて“普通”なのか。大なり小なり他者とは違うものが内在するのであるが、そのことに違和感を覚えるのか、あぁそうなのね、と感じ入るのか...。ただ、そこにある。そして死んでいく...。
    ○○のターンが唐突に、それでいてそこにしかスッポリとハマらないのではないかという絶妙な配置...。流石です。

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    2022年06月18日
  • キッドナップ・ツアー

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    父と娘のひと夏のロードームービー。児童向けだが、父親視点で読むと深く感じ入る物語。人の世の不条理や不平等、誰のせいでもない縁と運...。それでも繋がっているもの...。読後はちょっと切ないが、心穏やかになる一冊。ドラマ化も気になる。見てみたい。

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    2022年06月15日
  • エコノミカル・パレス

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    おもしろかった
    カツカツの中無職のくせにタマシイのない仕事はしたくないとか語るときだけは偉そうな主人公の彼氏にイライラした

    大きな事件が起こるわけでもなくありふれた日常なのにスラスラ続きが気になりながら最後まで読めるのがすごい

    たまに好みじゃない作品もあるけど今回買った人生のベストテン、愛がなんだ、エコノミカルパレスの3個すごい好みだった!!

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    2022年06月10日
  • 降り積もる光の粒

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    いつもの大好きな角田さんの楽しい旅エッセイ♪♪とウキウキ読んでいました、、途中までは。
    後半からのカルチャーショックな題材にとんでもない世界があった事を知り心が張り裂けそうになったと共に無知だった自分を恥じてしまった。

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    2022年05月27日
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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    読後もすっきりせず、自分にも起こりうるような現実的でネガティブな話。現実的だからこそ内容に引き込まれて面白かった。

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    2022年05月26日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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     NHKの「ネコメンタリー 猫も、杓子も」を単行本化したもの。先日、SF作家の神林長平さんとビタニャ編を見て、読んでみることにした。

     猫好きの「物書きさん」6名が猫との暮らしを語っている。村山由佳さんともみじ、養老孟司さんとまるなどは、本も出ているし有名だな。自分も猫と暮らしているので、うんうんと頷くことしきりでした。
     あと登場した6名の皆さんの短編やエッセイが載っています。

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    2022年05月24日
  • なくしたものたちの国

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    主人公ナリコの一生が、5つの短編で描かれている。

    不思議で甘酸っぱくてやさしい世界感でありながら、『死』というものを考えさせられた。

    命あるものはいつか死ぬ。そしてまた生まれる?
    『いま』を大切に生きよう、愛そうと思えた。

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    2022年05月22日
  • 薄闇シルエット

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    37歳、独身、古着屋を友人と共同経営しているハナが恋愛や結婚、仕事を通して生きることを模索し、生きる作品。

    ハナの気持ちがわかる。
    やりたいことよりも、やりたくないことや否定から入っては自分を肯定する。
    そして、自分が傷つかないように挑戦せず
    無意識のうちに癖のように、人と自分を比較しては自分のないモノの数を数えて過ごす。
    過去の自分を見ているようで、誰しもあること。

    輪郭を得ないようなストーリーだけれど、このモヤモヤした女性の感情を描けている筆者に拍手。

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    2022年05月13日
  • キッドナップ・ツアー

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    紙の月が面白くて角田光代さんの本二冊目。
    紙の月もそうだが、文章での具体的な説明がなくても見えて来る。
    重要な事柄でも説明をしない。
    それでも内容は成り立ち、説明がない分、余計にほかの部分が重要に見える。
    父と母は何を取引していたのか、今後はどうなるのか、結婚から離婚まで呑み話や叔母さんの話など具体的に説明しないが、空白の事柄が父と子供の関係性を深く見せてくれる。
    角田光代さんは空白を楽しんでいるのか。
    最後は両親が再婚してハッピーエンドになるかと思った読者も多いのでは

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    2022年05月07日
  • 源氏物語 下

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    中巻を読んでから約一年半。感慨深くもやっと読み終わりました。
    雲隠で光源氏を喪ったあと、子孫たちによる貴族社会が描かれ、有名な「宇治十帖」が続くのもここから。
    それにしても、”光源氏”という圧倒的なカリスマがいない下巻では、登場人物がみな泥臭い。匂宮と薫がすごく高貴ではあるんだけど、うまくいかずに翻弄され続ける感じが不器用で人間らしい。
    辻斬りのように女遊びしまくっていた光源氏とは雲泥の差といっても過言ではないと思う。
    大君と中の君の姉妹をめぐり、そこに浮舟が加わってますます混迷を極める複雑な恋愛模様が面白くて、だから夢浮橋まで読んだ後の「えーっ!ここで終わり!?」の驚きとガッカリをみんなにも

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    2022年05月01日