あさのあつこのレビュー一覧

  • グリーン・グリーン 新米教師二年目の試練

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    シリーズ2作目。やっぱり201号は最高だった。主人公と同じくらい驚くコトがあったけれど、201号は、201号なのだ。読後感としては、続きが気になるのだが、死と生とのテーマは続いている。甘い展開も気になるところで、本当に次が気になる。

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    2021年11月17日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    あなたは負けました。誰でもない自分に負けてしまった。何のために医者になるのか、何のための医術なのか見失ったとき、あなたは敗れたのです。

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    2021年11月09日
  • 白磁の薔薇

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    シリーズ最終巻。まだ続きそうな感じも残しつつの終わりだった。シリーズを通して生きている事死することが描かれていたが、なによりもその間にある時間について考えるシリーズだったように思う。ファンタジーに包まれた哲学のように感じた。密室事件があるので、そこそこの緊張感もあり読み終わりはちょっと疲労感があった。

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    2021年10月05日
  • 藍の夜明け

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    シリーズ3作目。プロローグは現代だったが、平安京の頃から物語が始まったので、白兎の過去かとも思ったが、現代にもどって来た。やはり、ミステリというよりは、ファンタジー色が強い。今回は、少年たちが出てくるので、よりあさのあつこさんの作品だと強く感じた。生と死と彷徨いと贖罪この物語はどう終わるのだろう。

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    2021年10月04日
  • 藤色の記憶

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    白兎シリーズの第ニ弾。今回は女が主人公。私も女性として生きているので、途中の苦しみには居た堪れなかったが、母親に泣かされてしまった。やはり大多数の女は、母は強い。そう思えた。

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    2021年10月03日
  • 緋色の稜線

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    白兎シリーズとでも言うのだろうか、第一弾。
    山下和美さんのコミックであった不思議ナ少年のようでもあるが、やはり、あさのあつこさんは違う。大人をかく時のこの作家さんは妙な色気があると思う。妖艶というか、決してイヤなエロではなく明治大正昭和初期の文豪の持つエロチシズムとでも言うのか。内容はしっかり骨太な生と死に絡むサスペンスだった。ただの逃亡者だけではない、主人公の最後に余韻が残る。

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    2021年10月03日
  • 待ってる 橘屋草子

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    あさのあつこさんの時代小説、何冊目か?
    特に、女性が主人公のものは読みやすく思う。
    今回は、橘屋という料理屋にかかわる人々の物語。一周回ってうまく着地した感じの読後感。ただし、ちょっと寂しい感じはした。
    またもキャスティングをいろいろ想像してみたが、書いてある年齢より、もう少し年上の人たちの方がしっくりくるんじゃないかと思ったり・・。

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    2021年10月02日
  • 十二の嘘と十二の真実

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    困窮した村でまだ乳児のときに死んでしまった子「ツル」がその怨念をはらそうとしてか、さまざまな形でいろいろな者達をとり殺していく話。話はおとぎ話のようなお妃さまとその侍女の話と、現代にいる老婆と老婆を訪れてきた身に覚えのあるような者達のふたつに別れ、交互に話が進んでいく。

    初めて読む作家の作品だったけれど、想像してたのと全然違う!!もっとさわやかなタッチで描かれた優しさのある話かと思ったけど全然。ものすごく暗くて悪意に満ちたお話、でも進み方は私の好きなおとぎ話調。嬉しい誤算、あっという間に読んでしまう。

    結局ツルは何がしたかったのか。妃に何をされたわけでもないのに高みへ高みへ押し上げて、まっ

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    2021年09月25日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    弥勒シリーズのひとつの区切りとも言える作品。
    清之助が己の出自を告白しそれに対峙して行く物語。信二郎の出番が少ない分だけ読後感は悪くない。

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    2021年09月23日
  • 透き通った風が吹いて

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    オリンピック熱がまだ続いております。
    スポーツ青春モノが読みたくなり、あさのあつこさんを。

    と思っていたのだが、主人公の少年が元野球部のエースでもう引退していたというだけで、スポーツ感はなかった。

    でも、普通に青春小説として楽しく読めた一冊。

    舞台は岡山県の美作市。主人公は高校3年の渓哉。野球部のピッチャーであり、引退後は、喪失感と将来の不安に襲われる。
    親友である実紀も、同級生の栄美も進路は決まっているよう。そしてひと回り年上で、急逝した父を継いで稼業を盛り上げる立派な兄も、渓哉には眩しい存在。

    短い物語で、大きな盛り上がりもないものの、登場人物に魅力があって、また彼らの話の続きを読

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    2021年09月21日
  • 風を繍う 針と剣 縫箔屋事件帖

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    202109/縫箔屋の娘で勝気なおちえと、おちえの父に弟子入り志願してきた若侍・吉澤一居の物語。縫箔・刺繡の説明や描写は見事でひきこまれたけど、事件帖(江戸中を震撼させる娘斬殺事件)パートのほうは序盤でひっぱったわりには意外性もなくあっさりめで事件モノとしては物足りない。事件・ミステリ要素なしにお仕事・青春モノでもよさそうな感じ。

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    2021年09月15日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    深川で行方不明者が続出する。その事件を気にかけつつ、おいちは医師になるため塾に通おうとするのだが……。待望のシリーズ第五弾!

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    2021年09月08日
  • 風を繍う 針と剣 縫箔屋事件帖

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    剣才ある町娘と、刺繡職人を志す若侍。
    一途なふたりの人生が交わったとき、事件が――

    深川の縫箔(刺繡)屋丸仙の娘・おちえは、
    「弟子入りしたい」と丸仙を訪れた若侍・吉澤一居に心を奪われる。
    娘斬殺事件が江戸を震撼させるなか、新たな事件が――。
    あでやかな刺繡を生み出す職人技と、その対極にあるような剣術。
    ふたつの世界に生きるおちえと一居の葛藤と成長をみずみずしい筆致で描く、
    一気読み必至の時代青春ミステリー! 

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    2021年09月08日
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳

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    お家騒動という時代小説の典型的なテーマは飾りだけ。ギャグ満載で、ふざけた筋立て。何も考えずに楽しむだけでいい。

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    2021年09月05日
  • 緋色の稜線

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    ネタバレ

    ミステリというよりは幻想小説。
    ホテルで行きずりの女を殺してしまった男が車で逃亡中、山奥で少年と少女を拾う。
    彼らは兄妹ではなく、少女を家に送り届けるために一緒にいたらしい。
    少女の家は、男の故郷のさらに奥。
    雨のため温泉旅館へ泊り、少女と過ごすうちに思い返される男の過去。
    不思議な少年と無邪気な少女。彼らは一体何者なのか。
    男の兄が山に入った理由はわからないままだった。
    山に呼ばれたということなんだろうか。
    どうやらシリーズものらしい。
    作者のファンなら楽しめるのではないだろうか。

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    2021年09月05日
  • にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳

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    お糸が行儀見習いに行ったお屋敷の奥様は何と猫だった.猫と狐と虎に藁人形まで入り乱れてのお家騒動.ドタバタ人情もので妖怪もので純愛?もの.

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    2021年08月30日
  • ぬばたま(新潮文庫)

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    1話目はよくわからなかった。山月記の李徴みたいな話。
    2話目、3話目は過去に自分が犯した過ちを大人になってから思い出す話。
    別の短編のようで繋がりがあるところが良かった。

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    2021年08月27日
  • マウンドの神様

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    甲子園を目指す球児や、野球を愛する人達の人間模様を描いた短編集。
    いつの時代においても、甲子園への夢は多くの人々を魅了し、憧れの存在であり続けるのだと思わされました。
    なかでも、あさのあつこさんの「梅里駅前商店街の熱い風」が良かったです。野球が人と人を繋ぐ様子がこの一話にぎゅっと詰め込まれていました。

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    2021年08月25日
  • スパイクス ランナー2

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    3.2

    陸上の小説が大好きなので、面白かったです。前作から母が変わろうとしている所が見られたのもすごく良かったです。
    しかし、数字的な表現にいくつか引っかかる部分がありました…細かい部分なのですが、一分も自己ベストは縮んでいないはずなのに…などと思ってしまい、少し疑問が残ります。

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    2021年08月16日
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳

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    奥方さまは、猫だったのです〜とどこかで聞いたような帯が表しているように、エンタメファンタジー小説。あさのあつこさんの時代物にしては珍しいコメディ要素たっぷりだった。ついついマンガ的なコマが想像されて面白く読めた。続編もあるかもしれないなと思うので、楽しみにしている。

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    2021年08月16日