少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしのエンターテインメント時代小説シリーズ第4弾。「闇神波(やみかんば)は本気で我らを根絶やしにする気だ」。刺客、暗殺、陰謀。江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦(さん)はついに争う者たちの手触りを感じ始める。一方、伊月(いつき)は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿(よしひさ)の亡き兄が寵愛した美しき側室・静門院(せいもんいん)が面会を求めてきて……。「異能の一族」が持つ闇の歴史が蠢き始めた! いよいよベールを脱ぐ「闇神波」の正体。
Posted by ブクログ 2021年02月17日
シリーズ第4弾。
伊月たちを取り巻く事件の輪郭も朧気ながら捉えられてきて、いよいよ話も佳境に入ってきた。
内容もさることながら、人の上に立つ者の苦悩、自分の思い通りに事を進めることができない苦労、そのあたりが本巻では際立っているように思う。運命と言えばそれまでなのだが、それに抗うというのは難し...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月31日
【本の内容】
<1>
江戸から遠く離れた田鶴藩。
その藩主が襲われた。
疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。
尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
少年たちの葛藤と成長を描く著者待...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月30日
少しずつ登場人物が揃ってきている。
周りは、皆見た目通りでなく裏があり複雑な人間だが、伊月だけが単純で頑固な性格の様に描かれている。
読者は伊月を通して物語を見ていくので、陰謀渦巻く雰囲気は十分に味わえるが、なかなか裏が見えないので、すぐに次巻を読みたくなる。
伊月はこのあとも単純なまま?読者...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月23日
シリーズ第四弾。
刺客、暗殺、陰謀ときて、今度は魔性の女。
タイトルが「燦」の理由を探しながら読んでいますが、まだ分からず。
燦に関する物語、というだけなのか、他に何かあるのか。
流れるように話も進み、とても読みやすいです。
風景が目に浮かぶ描写はさすがだなぁと思いながら、一冊が軽いので少し物...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月23日
「闇神波は本気で我らを根絶やしにする気だ」。
刺客、暗殺、陰謀。
江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦はついに争う者たちの手触りを感じ始める。
一方、伊月は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿の亡き兄が寵愛した美しき側室・静門院が面会を求めてきて…。
少年たちが苦悩する、文庫オリジナルシリ...続きを読む
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