あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
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些細なことに傷ついたり、悩んだり、謝ったりしている自分たちがいいなと感じた。
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中学1年生の1年間を描くお話。4人それぞれが家庭の問題や自身の気持ちと向き合っていく。
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進研ゼミで連載されていたとは!驚き。
するすると読みやすく、ぜひ中学生に読んで欲しい作品。
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私は中学時代知り合った友達と今も親友で居れてる。住んでる場所も今や全く違うけど、支えになっている。この小説みたいな甘酸っぱさもない中学生時代だったけどその親友に出逢えたことは最高だ。思えば作中にあるように、「いっしょにいたいなら、いっしょにいればいい。」の結果かなと思う。これから読む子ども達が、友達って何かなと悩んだ時のヒン -
Posted by ブクログ
<ぜんぶ塗り替えていくために、走る>
本当の理由を隠すために、違うモノを持ってきて、あてつけてしまう。それを後から自分で見て「うん、仕方なかったんだ。あそこからじゃあ、どうしようも無かった」とか、「これで良かったんだ」とか、作り上げてしまう。自分自身を守る、土台の弱い塔を。本当は建てる前からとっくに気付いている。こんな塔、風が吹かなくても倒れてしまう
もちろん、碧李の置かれた環境は、そんな簡単な表現では足りないけど。
でも、分かるなあ。言い訳し始めてんな、俺。って気付く時の惨めさと言ったら。
季節の移ろい、風景描写が綺麗で。思わずそこに吹く風まで感じられそうな。
あと、碧李。 -