あさのあつこのレビュー一覧

  • 朝のこどもの玩具箱(おもちゃばこ)

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    各、六篇の話しによって内容や設定も違っていてとても良かったと思う。個人的には第5篇の「しっぽ」が一番おもしろかった。人に流されることなくしっかりと自分の意志で行動することの大切さを知ることが出来た。

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    2021年08月15日
  • 弥勒(みろく)の月

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    シリーズの初巻。
    主人公は同心と商人だが同心の性格がすこぶる悪い。読んでいると苛々するがそれも魅力かな。岡っ引きの親分がいい味を出しているが近代の感覚で言えばどうしようもないクズの公務員だ。

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    2021年08月14日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    ネタバレ

    この時代に女性が表に出ていくということの大変さはわかるのだが、おいちに関しては恋も仕事も、それを支える周囲の人も悪いことがなくて、どうも物足りない。
    次巻は新たな環境で話が展開していくことになるのだろうが、更においちに良いように話が進みそうな気がしてならない。

    今回の事件に直接は関わりはなかったにしろ、明乃自身にはお咎めはないのだろうか?

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    2021年08月08日
  • 13歳のシーズン

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    些細なことに傷ついたり、悩んだり、謝ったりしている自分たちがいいなと感じた。

    中学1年生の1年間を描くお話。4人それぞれが家庭の問題や自身の気持ちと向き合っていく。
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    進研ゼミで連載されていたとは!驚き。
    するすると読みやすく、ぜひ中学生に読んで欲しい作品。
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    私は中学時代知り合った友達と今も親友で居れてる。住んでる場所も今や全く違うけど、支えになっている。この小説みたいな甘酸っぱさもない中学生時代だったけどその親友に出逢えたことは最高だ。思えば作中にあるように、「いっしょにいたいなら、いっしょにいればいい。」の結果かなと思う。これから読む子ども達が、友達って何かなと悩んだ時のヒン

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    2021年07月30日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    ネタバレ

    今も変わらぬ女性の自立への偏見と厳しい現実。アダム以外の男は全て女から生まれているだろうに、女性蔑視はなくならない不思議。
    著者の女性へのエールは変わらぬ気持ちと思いつつ、ミステリ的興趣を優先したかのような真相は、(だからこその根深さがあるのだという含みも合わせて)意外性がなく、残念。

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    2021年07月03日
  • 火花散る おいち不思議がたり

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    おいちの前に現れ、赤子を産み、姿を消した女が殺された。赤子を狙う侍たち。託された赤子を守ろうとするおいち。そんなおいちに届く赤子の母の声。母親を擬似体験したおいちにも影響が。

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    2021年06月20日
  • ランナー

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    <ぜんぶ塗り替えていくために、走る>

     本当の理由を隠すために、違うモノを持ってきて、あてつけてしまう。それを後から自分で見て「うん、仕方なかったんだ。あそこからじゃあ、どうしようも無かった」とか、「これで良かったんだ」とか、作り上げてしまう。自分自身を守る、土台の弱い塔を。本当は建てる前からとっくに気付いている。こんな塔、風が吹かなくても倒れてしまう
     もちろん、碧李の置かれた環境は、そんな簡単な表現では足りないけど。

     でも、分かるなあ。言い訳し始めてんな、俺。って気付く時の惨めさと言ったら。

     季節の移ろい、風景描写が綺麗で。思わずそこに吹く風まで感じられそうな。

     あと、碧李。

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    2021年06月16日
  • 夜叉桜

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    2作目になって、ドキドキする、シーンがでてきました。これからどうなるか。
    読みたい度合いが加速します、

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    2021年06月05日
  • 藍の夜明け

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    時代を超えて、さまよう魂。その魂の昇華させたい白兎。時空を超える白兎は、何者か?まだ明らかにならない。
    連続殺人事件の犯人の動機は、ミステリーとしては、物足りない。

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    2021年05月29日
  • 燦 6 花の刃

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    お吉の想い人が…びっくりしました。圭寿に伊月、そして燦。この3人の深まりと、田鶴藩の闇に迫る様子は、息子の成長を見届ける母の気持ちになる。さっ、次にいかねば。

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    2021年05月25日
  • 藤色の記憶

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    埋められた 二人藤の下から、白兎によって生き返った優枝。その過去と共に心の底に押し込めていた感情が浮き上がる。その先に、魂が救済される。
    二人藤も象徴的。白兎は、次はどこに現れる?

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    2021年05月23日
  • 緋色の稜線

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    白兎は、何者?
    主人公の深い心の内を、表に出し認識させ、行動をせまる。
    さまよう魂を救済する。
    現実と幻想が入り交じり、独特の雰囲気が漂う。

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    2021年05月23日
  • 火花散る おいち不思議がたり

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    シリーズ4作目。あさのあつこさんのこの時代劇ミステリは、話の終わりがいつもドキドキする。後数ページしかないけど、どうなる?と思うと見事に終わる。主人公のおいちの真っ直ぐな情熱も読んでいて気持ちいい。序盤の父と子のやりとりにある『人とは』が個人的には心に残った。

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    2021年05月21日
  • ランナー

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    色んなことがあっても走ることが好きな主人公。

    正しいフォームではなく、美しいフォームというのが印象的

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    2021年05月17日
  • 藍の夜明け

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    白兎シリーズの第3弾。
    序章は「羅生門」のような中世の時代。
    「死者が死者であることを悟るまで、己が力で己が未練を断ち切るま傍らで待つ。それが、俺の役目だ」と、この時代にも白兎が登場。
    そして本章は現代へ。
    目覚めた時の異変に、近所で起きた殺人事件に関係あるのかと慄く16歳の爾の前に現れる白兎。
    過去と現代、どのような関連があるのかと、謎は深まるばかり。
    サスペンスフルな著者の手腕が、読者を惹きつける。

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    2021年05月12日
  • X-01 エックスゼロワン [壱]

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    戦に明け暮れる小国永依の少女ラタの世界と日本の田舎碑南町の少女由宇の世界、2つの世界で物語が進み、どこで重なるのかお楽しみといったところ。

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    2021年05月09日
  • NO.6 beyond〔ナンバーシックス・ビヨンド〕

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    彼らのこれからは、当然に大団円のハッピーエンドになるわけではなくて。
    私の読んだ物語のあとも、彼らを取り巻く状況や彼ら自身も、良くも悪くも変化して続いていく。

    その話を是非とも読みたいできればハッピーな形で!

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    2021年09月18日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 あさのあつこ 特別授業『マクベス』

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    読書感想文を書く機会がある人(未だにあるんだろうかそんな機会)におすすめ。ひとつの物語からどれだけの要素を抽出し、問いかけを作り、自分の感性や考え方に結びつけられるかというフローがわかりやすい。あさのさんと生徒さんたちのやりとりが良い例になっている。授業形式の強み。

    最後にあさのさんオススメの本がリストアップされているのでそちらも是非読んでみたい。

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    2021年04月25日
  • 緋色の稜線

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    長らく在庫切れだった『白兎1 透明な旅路と』(2012年9月講談社)を著者が全面見直しし、加筆修正、改題の上文庫化。

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    2021年03月31日
  • 藍の夜明け

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    あさのあつこさんというと、「バッテリー」などの青春小説は読んだことがあり、さわやかな印象だった。時代小説も書かれているみたいだが、そちらは読んだことがなかった。この「藍の夜明け」は一部江戸時代かと思われる古い時代の話が盛り込まれており、そのあたりに時代小説の匂いが感じられる。
    サスペンス・ミステリとあるが、少し人物と事件の関係がわかりにくい部分があった。みつると母親のやりとりの中に、高校生のみつるが母親に感謝しながらも素直に表せないところが「そういうことあるよなあ」と思わせられた。

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    2021年03月21日