あさのあつこのレビュー一覧

  • 冬天の昴

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    信次郎と同じ同心の赤田が女郎と心中した。
    その事件に不審を抱いて調べ始める信次郎と岡っ引の伊佐治。そこにいつもの遠野屋も加わって、今作も面白かった。
    この作品の真の主役は、江戸で生きる女達であったように感じる。皆、痛みを抱えながら直向きに生きていて心ひかれる。

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    2020年12月25日
  • 緋色の稜線

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    ネタバレ

    白兎シリーズ第1作目の「透明な旅路と」を文庫化した作品です。
    「バッテリー」や「THE MANZAI」、時代劇ものなど若者を主人公にした青春小説を多く描いているあさのあつこさんがミステリー?それも殺人を犯した大人が主人公?という二度見してしまったくらい衝撃的でしたので、読んでみました。
    白兎シリーズは知らなかったのですが、結果的には白兎が主人公でしょうか。最後まで謎めいた少年?でしたが、最初の段階ではこれはホラーなの?と疑っていました。

    殺人を犯した主人公・吉行は逃避行の途中、山中で謎の少年と幼女に出会う。二人の関係が他人同士。少年は少年らしからぬ素振りや佇まいにどんな物語になっていくのか

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    2020年12月08日
  • 人を乞う

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    あっという間の三部作だった!
    それぞれのキャラは真っ直ぐで、どんな困難や
    暗い闇が目の前にあろう共、信念を持って自分の
    行く道を定めて行く。
    そして、この物語の女性達は柔軟でとても力強い。
    左京も新たな人生で幸せになって欲しい。

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    2020年11月21日
  • 晩夏のプレイボール

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    ラジオ深夜便 文芸館 「練習球Ⅱ」
    熱血スポ根とちょっと違うココロの動き
    この二人の出会いも読んでみたいかなー
    2021.01
    木内達郎氏の表紙でハードカバー見つけた
    版画風でカッコいい!
    練習球を含む短編集
    野球がテーマで本当にいろんなドラマがあるんだなって思う
    ハッピーな話はあんまりなくて切ない
    優勝投手も悩んでる
    スッキリスポ根を期待する人には向かないかな

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    2021年05月07日
  • I love letter アイラブレター

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    あさのあつこさんの小説を読むのは、
    20年ぐらい前に夢中で読んだ
    「バッテリー」以来です。
    「I love letter」というタイトルに惹かれて
    読み始めました。
    時に重たいテーマを扱う割に、文章は全体的に
    軽やかで一話完結というところも読みやすく、
    本を読むのが遅い私でも1日掛からずに読めました。

    自由奔放な生き方をしてきた叔母さんが経営する
    文通を主な事業に据えている会社で働く
    元引きこもりの青年が主人公です。
    会社に届く手紙に真摯な返事を書くことが
    彼の仕事なのですが、届く手紙は実に
    ワケありなものばかり。

    というところから展開していく話は、
    いやいやこんなこと普通に生きていたら

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    2020年11月16日
  • I love letter アイラブレター

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    意外とミステリー?ホラー?系が少し強かった。
    読後には私も誰かに手紙を書きたいと思えた作品。
    ネットで『文通 会社』って調べてしまいました。笑

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    2020年11月01日
  • 人を乞う

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    内容(「BOOK」データベースより)
    藩の政が大きく変わる様を見届けるため、江戸から故郷に戻ってきた天羽藩上士の子・伊吹藤士郎と異母兄の柘植左京。家族や友と再会し、喜びに浸ったのも束の間、藩から登城せよとの命が下る。意図がわからぬまま、藤士郎と左京は揃って城に参上するが、そこで告げられたのは決して受け入れることのできない沙汰だった―。青春時代小説シリーズ、感動の完結編!

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    2020年10月30日
  • 地に滾る

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    内容(「BOOK」データベースより)
    天羽藩上士の子・伊吹藤士郎は藩政を揺るがす証文を発見する―それは豪商と癒着した咎で切腹した父親が隠し持っていたものだった。藤士郎は証文を江戸に向かう恩師に密かに託し、自らは追手の囮となるため脱藩する。証文の行く末を探るため、異母兄の柘植左京とともに権謀術数渦巻く天羽藩下屋敷への侵入を画策するが…。青春時代小説シリーズ、第二弾!

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    2020年10月30日
  • 夜叉桜

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    弥勒の月のシリーズ第二弾。
    信次郎は相変わらず寒気を感じる切れ者だが、親分の伊佐次の真っ当な思考と行動が安心感を与えてくれる。そこに過去に訳ありの遠野屋の清之介が主要キャラとして存在し、今作では新たな人殺しの事件が起こる。
    前作より、それぞれの人の情念が伝わってきて、面白かった。
    それぞれ一作品というより、一巻二巻という続きものとして読む感覚のシリーズで、続きが気になります。

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    2020年10月24日
  • 人を乞う

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    3作を全て読んだが、最後にも関わらず大団円とは行かず淋しい結末。これが、あさのあつこの作品の特徴と言えばそうなのだが・・・

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    2020年10月24日
  • 弥勒(みろく)の月

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    読書配信の視聴者さんに勧められて。
    あさのあつこさんは初めて読む。

    時代物は普段ほとんど読まないのだが、ミステリテイストなので話には入りやすかった。
    ただ、私は途中からは完全にミステリだと思って読んでしまい、期待とは少し違う結末になってしまった。
    殺人犯に関する伏線は序盤から張り巡らされており、それを追っていけば順当に犯人にたどり着く。
    そしてその推理をひっくり返すような仕掛けもあって、そこまではいい。
    しかし、その後に唐突で非科学的な結末が提示される。
    とはいえ、本書はもともとミステリを謳っていないし、時代物は勢いが大事だからこれでいいのだと思う。

    見どころは情景描写と人物描写だ。
    同心

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    2020年10月12日
  • 弥勒(みろく)の月

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    とても読みやすい時代物。
    岡っ引きの伊佐治の目線で読み進めるのだが、同心の信次郎が曲者すぎて少し引いてしまう…。
    シリーズもののようなので、信次郎がどう変化していくか読んでみたい。

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    2020年10月10日
  • 透き通った風が吹いて

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    悩める高3男子
    越えられない兄
    わかってくれるバッテリー
    ・・・と構成はばっちり
    なのに、どーも物足りないと思うのは
    どーしてなんだろう

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    2020年10月09日
  • スパイクス ランナー2

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    前作ランナーが家族の絆に重きをおいていたが、今作は陸上競技に比重を大きく置いてきた。
    確かに面白く数時間で読み切れてしまったが、三堂と坂田がふに落ちずストレスを感じさせた。
    何か因縁があるのなら分かるが、あまりにも碧季に失礼な突っかかりをしてきたことは解せなかった。

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    2020年09月05日
  • 桜舞う おいち不思議がたり

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    『おいち不思議がたり』の第2作です。ミステリーとしては特筆することはないけれど、時代物に慣れていない人は読みやすい時代物だと思う。
    個人的には若い女の子がひたむきに生きるというような清々しい話は周期的に読みたくなります。今回は町医者の娘であるおいちと親友のおふな、お松を巡る物語です。
    第1作ではおいちは16歳、今作では17歳です。おいちには死者が見えるという能力があり、この『桜舞う』ではおいちの出生の話も明らかになります。
    そのうち第3作以降も読む予定です。

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    2020年08月16日
  • 風を繍う 針と剣 縫箔屋事件帖

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    縫箔屋の娘・おちえと、剣を捨て、縫箔の道を選んだ一居。
    まだ序章で今後どう進んでいくのか。

    娘斬殺事件の謎解きなどは入れず、ふたりの葛藤と成長をじっくり丁寧に描いて欲しい。

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    2020年08月14日
  • 透き通った風が吹いて

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    ちょっと異世界に感じてしまう清らかさ。若くて青いレモンの風味というかんじ。。。小学生低学年にもオススメ図書にできるのではないかしら。主人公たる渓哉の抱えるモラトリアムも、こんな時期あるかもしれないけれど、健康と選択の自由を持った立場で、逆にいうとごく一部のひとにしか素直に理解されないだろう言動や思考回路。わかるわかる、という気持ちより、細目でこらえて言葉を飲み込みつつ見守る世界。青春まっただ中の渦中の彼から見て“オトナ”に見えている、兄、淳也ですら、私からしたら若さの輝きを放っている世代なので、、、
    10歳~30歳まで、田舎住み経験あり、ひねくれていないひと、ピュアストーリーを読みたいひと、、

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    2020年07月17日
  • にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳

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    ネタバレ

     猫好きの人におすすめ。
     町方の娘お糸の奉公先の正室は猫……?
     珠子様を始めとする、女性陣皆さんが個性豊かで、そして笑いが絶えない。お糸も徐々に江戸っ子ちゃきちゃきな本性が出てきたりも……w
     お糸の考え方が現代的で、普通だったら出る杭は打たれてしまうかもしれない。だけど、長い時代の変化をリアルに見聞きしてきた珠子様の先見の明はこの後の事を考えると非常に的を得ているんだよなあー……。
     
     だでぃー(笑)が出てきたあたりから、少し展開がぐだぐだな感じになったりもしながら、ラストに向けては白熱展開。でも、いつもとは違ってちょっとお笑い大目で、緊張感が時々なくなるw(それもまただでぃーのせいな

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    2020年07月11日
  • X-01 エックスゼロワン [参]

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    ネタバレ

     ようやっと読めたー!そしてようやっとつながった!
     弐から時間が空いてしまったこともあるけど、それぞれの周りの大きな変化にこっちも動揺する。ハマの復讐、「X-01」の計画、そして見えない何か……。
     外交がうまくいっていれば……と言うのが皮肉過ぎたけど、カランテア様かっこよすぎて、ちょっと見直した。
     ここから3人はどうしていくのか……続きが楽しみ。

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    2020年06月20日
  • おしごとのおはなし お医者さん ママはお医者さん

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    おしごとのおはなしシリーズ、「お医者さん」

    村で唯一のお医者さんは、小3の美生のお母さん。

    毎日忙しくしているお母さんを少し疎ましく思ってしまう。

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    2020年06月14日