あらすじ
鈴江藩の江戸屋敷に奉公することになった呉服商の娘・お糸。仕えた正室・珠子には猫の化身疑惑が!? しかも屋敷内は権謀術数が飛び交い、何やら不穏な空気。一目惚れした殿さまを守りたい…そんな珠子の心意気に打たれ、お糸も立ち上がる! 町娘の目を通して、人(猫)情と世情を描いた極上のエンターテインメント!!
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楽しい!
面白い!
特に、だでぃが最高♪
彼とお糸のかけあいには大笑い。
乗り物の中で吹き出してしまった。
三嶋もいいわぁ。
もちろん、珠子さまも素敵。
殿も、正月頭なんて、とんでもない。
なんて度量なんだろう。
ぜひともシリーズ続編を!
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初出 2014年「てのひら猫語り」、2015〜17年「WEB招き猫文庫」
鈴江藩の奥勤めに上がった本所深川随一の呉服屋の娘お糸は、不思議なものを察知する能力で正室珠子の正体が猫であることに気づく。しかも、上臈三島をはじめお付きの女中たちの多くが実は鈴江に棲む猫族だとわかるるが、お糸は珠子に惹かれすんなり受け入れ、信頼を得る。
鈴江には人の姿になれる狐族も棲んでいて、藩の権力争いの形を取って猫族と狐族の戦いが始まる!
なんという、むちゃくちゃな時代小説めいたファンタジー小説。弥勒シリーズのシリアスな時代小説を書いているあさのあつこが息抜きで素で書いたのか?(笑)。でも最後はうるうるきてしまった。
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登場人物は面白いしかわいらしい。けど、途中のダディの出てきたあたりから、言葉づかいががあまりに鬱陶しくなる(日本語にびみょーな英語やフランス語混ぜるおっちゃん言葉)のが作品の質を落としてしまったのではないかなぁ…
Posted by ブクログ
猫好きの人におすすめ。
町方の娘お糸の奉公先の正室は猫……?
珠子様を始めとする、女性陣皆さんが個性豊かで、そして笑いが絶えない。お糸も徐々に江戸っ子ちゃきちゃきな本性が出てきたりも……w
お糸の考え方が現代的で、普通だったら出る杭は打たれてしまうかもしれない。だけど、長い時代の変化をリアルに見聞きしてきた珠子様の先見の明はこの後の事を考えると非常に的を得ているんだよなあー……。
だでぃー(笑)が出てきたあたりから、少し展開がぐだぐだな感じになったりもしながら、ラストに向けては白熱展開。でも、いつもとは違ってちょっとお笑い大目で、緊張感が時々なくなるw(それもまただでぃーのせいなのか?!)
続くのかしら?
Posted by ブクログ
三万石の鈴江藩、江戸の上屋敷に奉公を始めた呉服商の娘、お糸。しかし仕える正室の珠子には猫の化身疑惑が! ?さらに屋敷の中は権謀術数が飛び交い、何やら不穏な空気が…。
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物語は架空の藩、鈴江藩の藩主・伊集山城守長義の正室・珠子につかえることになった、本所深川の豪商といわれる呉服屋・きぬた屋の一人娘・糸が主人公。つかえる珠子はなんと『猫族なんだけどちょっと不思議な一族』の長の娘。鈴江藩主に一目惚れし、正体を隠し、結婚したのだ。でも相思相愛の二人、娘の美由布姫にも恵まれ、そばでつかえるお糸も美由布姫の世話を任され、やりがいのある毎日。そこに妖し狐が鈴江藩を狙っているらしいことがわかる。邸を仕切る三嶋、珠子の父・ 権太郎など登場人物も面白い。