【感想・ネタバレ】藤色の記憶のレビュー

あらすじ

心中間際に心変わりした恋人によって、土の中に埋められてしまった優枝。掘り起こし救い出してくれたのは、白兎という見知らぬ少年だった。彼は恋人への復讐をそそのかすが、どこかからかうようなその態度に、優枝は戸惑うしかなかった。そこへ、生き別れの弟・慶介から突然電話がかかってくる。母が手遅れの病で入院し長くなく、優枝に会いたがっているという。かつて父と自分を捨て家を出ていった母。逡巡する優枝に白兎は「生き返った命は7日間しかもたない」と告げる。それを聞いた優枝は白兎とともに、一度は捨てた故郷へ戻る決意をする……。大人の女のサスペンス・ミステリ!
(※本書は、2012年9月講談社より刊行された単行本『白兎2 地に埋もれて』を加筆修正し、改題の上文庫化したものです)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

意図せず、被害者が加害者を作る。生きる力の弱い者は、いろいろな切っ掛けで落ちていく怖さがありました。欲しいもの、望んでいるものが分かる人間は強い。強く生きて、自分の不幸を他人の所為にせずに生きて行きたいものです。

白兎シリーズ第2弾です。白兎は何のために存在するのか、なんとなーく役割が描かれいました。特定の人物しか見ることはできないけれど、肉体があって血が流れている、そして思わせぶりな態度も謎を深めるばかりです。正体は明らかになるのかなぁ。

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

旧題で白兎シリーズの第2弾。
白兎とは、何者なのか?
一定の人間にしかその姿が見えない彼は、冥界からの使者?
恋人に裏切られ、土中に埋められた優枝を助けた白兎。
彼は優枝に同行し、母との和解を助けたり、死んだことが信じられずに魂がこの世に彷徨っている者を解放したりと。
益々、その行動に興味が惹かれる。果たして次は何を…。

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2021年03月25日

Posted by ブクログ


不思議な少年、白兎のシリーズ3冊目。
(読む順バラバラ)

白兎と名乗る少年の存在について徐々に
明らかになり、ぼんやりと感じていたテーマが
読んでいてはっきりしてきました。

時間や場所だけではなく、生も死も超越した
人ならざるもの。
ただ一人佇む姿は哀しくも切なくも感じます。

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

白兎シリーズの第ニ弾。今回は女が主人公。私も女性として生きているので、途中の苦しみには居た堪れなかったが、母親に泣かされてしまった。やはり大多数の女は、母は強い。そう思えた。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

埋められた 二人藤の下から、白兎によって生き返った優枝。その過去と共に心の底に押し込めていた感情が浮き上がる。その先に、魂が救済される。
二人藤も象徴的。白兎は、次はどこに現れる?

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2021年05月23日

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