【感想・ネタバレ】藤色の記憶のレビュー

あらすじ

心中間際に心変わりした恋人によって、土の中に埋められてしまった優枝。掘り起こし救い出してくれたのは、白兎という見知らぬ少年だった。彼は恋人への復讐をそそのかすが、どこかからかうようなその態度に、優枝は戸惑うしかなかった。そこへ、生き別れの弟・慶介から突然電話がかかってくる。母が手遅れの病で入院し長くなく、優枝に会いたがっているという。かつて父と自分を捨て家を出ていった母。逡巡する優枝に白兎は「生き返った命は7日間しかもたない」と告げる。それを聞いた優枝は白兎とともに、一度は捨てた故郷へ戻る決意をする……。大人の女のサスペンス・ミステリ!
(※本書は、2012年9月講談社より刊行された単行本『白兎2 地に埋もれて』を加筆修正し、改題の上文庫化したものです)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

意図せず、被害者が加害者を作る。生きる力の弱い者は、いろいろな切っ掛けで落ちていく怖さがありました。欲しいもの、望んでいるものが分かる人間は強い。強く生きて、自分の不幸を他人の所為にせずに生きて行きたいものです。

白兎シリーズ第2弾です。白兎は何のために存在するのか、なんとなーく役割が描かれいました。特定の人物しか見ることはできないけれど、肉体があって血が流れている、そして思わせぶりな態度も謎を深めるばかりです。正体は明らかになるのかなぁ。

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2021年07月04日

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