あさのあつこのレビュー一覧
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「バッテリー」の著者が描く、同じく中学生野球男子達の物語。心を閉ざした元ピッチャーの転校生と、ピッチャーが欲しい球児二人という、少年漫画でよくありそうな設定。そしてやはり、そのピッチャーの腕は確かなものである。祖母や母親がよく登場して関わって来るあたりが、少年漫画には無さそうな要素で、著者らしい点とも言える。出会ってからバッテリーを組むまでの話なので、野球の話というよりも少年達の「始まり」の話。人物達の心の変化を中心に描かれているので、小説の中でのスポーツの魅せ方や、息を呑むような試合展開などを期待すると肩透かしを食らうが、瑞々しい青春小説としては申し分無い。物語では終始、爽やかな青空や風や、
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編。
妻と娘との生活よりもずっと前、
一緒に暮らしていた人との突然の別れ
死期が近づいてくるにつれて濃厚になる記憶。
それでもずっと寄り添ってくれた家族を選択した気持ち。
うまくいかない夫婦生活、
不思議な名前のバーに迷い込んだ幻想と現実の狭間。
美しさゆえに殺められてしまった職人の妻。
職人の夢にあらわれる妻が伝えたかったこと。
犯人の欲望が暴かれる瞬間。
故郷の桜でお花見をした思い出。
若くして亡くなった友人との記憶。
女を殺めてしまったことへの恐怖と後悔。
死んだものたちが、蛍となって浮遊する山。
自信のない夫婦生活、
病気の父が教えてくれたこと、守ってくれた事故。
蛍の -
Posted by ブクログ
時代劇風ファンタジー、と言い切ってしまっていいのかわからないが、ファンタジー。
ただ、ファンタジーならば、作者の作品でなくてもいいかな。と言えてしまう。キャラクターの描写を中心に三人称でうまく描かれていくのだが、だからと言ってわくわくするような展開があるかと言えばそうでもなく、たんたんと世界観が描写されていくのにただただ漫然と読んでしまう。
文章が上手いから苦も無く読み進めれてしまうのだが、作者への期待感から若干辛めの評価となってしまい★3。
ミステリーの評価が甘くファンタジーの評価は辛くなるのはさーせん。そんなことを言いたくなってしまった。