あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あの試合の後日談を瑞垣俊二の視点で描いた。
試合展開というよりは、青少年の心の有様を描いた作品だから横手が負けたという結果にしたと思った。巧と豪は散々悩んだ挙句に答えを出した。そして、本巻では秀吾と俊二が悩み答えを出す。
原田巧という天才キャラな主人公より瑞垣俊二の方が著者は描きやすかったのではないだろうか。と、凡人の僕は思った。天才が何を考えているかなんて良く分からないし、それを一般人に伝えるのも難易度が高いだろうし。
そして、最後に全巻通して思った事は、中学生時代、自分はこんなにも色々考えていなかった。自分以外のことにそこまで想いを馳せていなかった。 -
Posted by ブクログ
続編が出てるって知らなくて、たまたま見つけて購入。
記録会の1日だけの物語なのに、多くの人物の語りがあった。碧李が再び走り始めて嬉しく思った。さらなる続編に期待。
個人的には「ランナー」の方が中身が濃くて面白かったな。
【2016.10再読】
「ランナー」に続いて一気に読み直し。前作の印象が残った状態で読むと、初読時よりも頭に入り胸に迫るものがあった。走ることの不安と快楽が、息遣いや鼓動が伝わってきた。碧李の走りがどこまで伸びていくのか、三堂貢とは何者なのか、杏樹と千賀子の関係性がどうなっていくのか。次作「レーン」を読むのが楽しみになった。 -
Posted by ブクログ
いわゆる野球の試合シーンが描かれた完全なる野球物語、というわけではなく、野球を通して人と出会いそして周りの友情を深めていく、そんな少年たちの青春物語。
「諦めるのが癖になる。あっさり諦めた方が楽やからな。楽なことって癖になりやすいで。何でもかんでも、しょうがねーって諦めるのくせになったら、やばいかもって思うて…」
過去のことなんか、どうでもいいんだ。過去ではない。ここから始まる今日が、明日が、明後日こそが自分たちのものだ。これから創りあげていく。
この二つの言葉がかなり印象的で、その部分だけ何度も何度も読み返してしまった。物語自体は大人だけでなく少年少女、幅広い層の読者に読んでもらいやす