あさのあつこのレビュー一覧

  • ガールズ・ブルー

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    帯もなっている金原瑞人氏の解説が絶妙だ。
    ”理穂と美咲の関係を「親友」とか呼んだりしたら、ふたりにしかられてしまうだろう。とすると、おそらく「共犯者」なのかもしれない。世界で最高の共犯者。恋人や親友よりも得がたいもの。それは共犯者なのではないか。そしてこの作品は、犯罪小説なのだ。そしてこの小説は、世界に対してふたりが挑む、ささやかな冒険小説なのだと思う„
    何かに夢中になったりするわけでもなく中途半端な高校生活だ。特別ドラマチックなこともロマンチックなこともないけど、ワイワイガヤガヤ笑い声がある。でもそれぞれが命を燃やしていて、彼女たちにはなんでもないことをとても大切なモノに変えてしまうチカラが

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    2020年06月14日
  • スポットライトをぼくらに

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    中学2年生という多感な時期の少年を主人公に、その友人や親との関わり、大人の価値観とそれを簡単には受け入れられない思春期特有の心理が描かれています。

    大人になるにつれて「世の中では真面目に純粋に生きることはできない、それを手放すことが大人になることだ」という事をなんとなく感じながら、色々なものを手放していったりするわけですが、その「手放したもの」の中に、人間にとって大切なものが入っているのだろうな、そんなことを思わされました。

    「中二病」という言葉があるように、大人になってから青臭いことを言っていると嘲笑されたりすることもありますし、人間本来の持つ「正しさを追求する」ことを渇望するのは確かに

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    2020年05月06日
  • アレグロ・ラガッツァ

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    心の機微が丁寧に書かれてあって、いろいろ考え悩みながら成長していく主人公に声援を送りたくなります。こんなにも気を使って生きてくのが、今の子供なのか、それとも、この「考える経験」をすることで、将来の生き方が変わっていくのか、いろいろ考えさせられました。

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    2020年03月01日
  • 雲の果(はたて)

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    今回は、特に木暮信次郎という毒が強調されていた気がする。この毒に侵された遠野屋と伊佐治。その行く末はどうなる?
    遠野屋の新しい商売は、今のベンチャービジネスに似ている。既存の店との軋轢は大きいだろう。遠野屋の商売が、どうなって行くのかも気になる。

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    2020年02月16日
  • 風を繍う 針と剣 縫箔屋事件帖

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    縫箔(刺繍)屋<丸仙>の娘でありながら、針仕事は全く出来ず、代わりに市中の道場で男の弟子を負かしてしまうほどの剣の腕の持ち主であるおちえ。
    大身旗本の家に生まれ見事な剣の腕を持ちながら、武士の道を捨て<丸仙>に弟子入りを懇願する吉澤一居。
    折しも四年前に起きた連続殺人事件が再び起こり、そのことがおちえにも重要な転機として降りかかる…。


    あさのさんの時代物は弥勒シリーズを始めいくつか読んでいるが、これはスルスルと読めてしまう。

    弥勒シリーズと比べると年齢層が低いので青春物と言えるかも知れない。
    また縫箔という職人技にスポットを当てたお仕事物の側面もあるかも知れない。
    更にはおちえの一居に対

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    2020年02月07日
  • X-01 エックスゼロワン [参]

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    ネタバレ

    ユタとリャクランは火国の計略にかかり命を落とすが、そこへハマの力が。一方、由宇は出自を聞き混乱する。

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    2020年01月19日
  • バッテリーII

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    ネタバレ

    一巻目の爽やかさと希望のイメージで読んだら、「あれ?なんだこのドロドロ感は…」となった。中学生になった巧は野球に打ち込めるような状況でなくなり、野球部の先輩の陰険ないじめにあうことになってしまう。んー、こっちの方向へ行ってしまうのね。もっと爽やかな野球ライフを読めるかと思っていたので、期待がはずれて星3つ。

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    2019年12月18日
  • 復讐プランナー

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     自分がいじめられた時にどう対処するか。本作はそれがテーマとなっている。
     もちろん小説なので「復讐計画」などという大それた展開となっているが、実際はそんな風にはいかない。ただ、本書を読むと、どのように対処すればいいのかが少しは見えてくるのかもというような気もしてくる。語り口も軽快で読みやすいので、一読してみることをお勧めする。
     復讐プラン作りについて触れられている本編「復讐プランナー」と、実際にプランを実行したらどうなるのかを描いた書下ろし短編「星空の下に」が収録されている。

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    2019年12月18日
  • にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳

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    ライトノベルのような仕上がりになっているので、好き嫌い分かれそうな作品。
    私は猫好きという事もあって、それなりに楽しんで読ませて頂きました。

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    2019年12月16日
  • うふふな日々

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    第1章は、日々のことを面白おかしく書いているけれど、第2,3章は、あさのさんが作家になるまでの苦悩や、10代〜40代の自分を振り返って考えたことなど、人生観について書かれている。
    特に今、私が30代で、乳幼児の子育て真っ最中なので、子どもに関する部分、そして自分の本当にやりたいことを追及するところが、子育てを一段落終えた人からのメッセージとして、興味深く読んだ。
    人生を終えるときに、「完璧な人生ではなかったけれど、仕方ない」と悔いなく思えるように、自分のものさしをしっかり作っていこうと思う。

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    2019年11月17日
  • 一年四組の窓から

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    14歳の複雑な心境や人間関係が描かれている
    心温まる青春ストーリー

    友情、恋、進路、家族、何もかもが課題に直面していたあの頃を思い出させてくれる

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    2019年11月10日
  • ぬばたま(新潮文庫)

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     この本を読んだら、なんとなく緑繁る山には行きたくなくなってしまう。そんな妖しさを秘めた4つの物語を収録。
     物語の中には高校時代に習った中島敦の『山月記』を彷彿とさせる場面や種田山頭火の「分け入っても 分け入っても 山の中」という俳句が頭をよぎるものがある。
     『バッテリー』や『ランナー』など青春小説のイメージが強い作者の別の魅力が垣間見られる作品。

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    2019年11月01日
  • X-01 エックスゼロワン [弐]

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     進んでるようで進んでないようで……。
     ゆうの方は一気に非現実に変わってしまって不安になる。お母さんは知ってるみたいだけど、本当に何なんだ……。託された封書が次回以降明らかになるのかな……?
     ラタの方はハマが見たものが現実となってしまうのか?リャクランが道化に見えて敵に回したくないタイプだった。さらっとやばいやつ。
     ところでこの物語どう交差していくんだろう?もうすぐ続き出るぽいので期待。

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    2019年10月25日
  • NO.6 beyond〔ナンバーシックス・ビヨンド〕

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    ネタバレ

    その後や番外編を書いた話ということで、補足のような短編なのかと思いきや、まさかのこのあとまだまだ何かが起こりそうな雰囲気たっぷりで終わってしまい、えっという思いです。
    とりあえず父帰ってこないでください。あとネズミは早く帰ってきてください。
    紫苑がとても心配です。先生続きをお願いします。

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    2019年10月15日
  • I love letter アイラブレター

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    むぅちゃんの人柄の良さが伝わってきて、
    読後には私もむぅちゃんが大好きになっていた。
    メールのほうが簡単だけれど「時間」がかかる手紙というアナログな通信手段に、とても魅力を感じる。
    大切な誰かに手紙を書きたくなる、そんな気持ちになった。

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    2019年10月04日
  • 神々の午睡

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    あさのあつこが描く架空神話。
    結構普通だった。
    そして、なんだか世界観や人物にブレがある。
    神話だからこんなものなのか?と思いながらも、ちょっと期待はずれ。
    CLAMPの描く神々のイラストが懐かしい。

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    2019年09月17日
  • 敗者たちの季節

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    夏の甲子園地方大会でサヨナラホームランを打たれ、敗者となった海藤高校の投手直登は、試合後も悔しさから立ち直れないでいた。しかし優勝した東祥学園が出場を辞退し、繰り上がり甲子園出場が決まった。エース、キャプテン、監督や選手の家族、記者、過去に甲子園を目指した者など、いろいろな視点から物語が進みます。高校野球が好きな人におすすめしたい一冊です。

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    2019年09月11日
  • ランナー

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    友人がくれた本
    あさのあつこは久しぶりだった
    子どもが中学生になり、走るようになったので読んだが、内容は中学生が読んでぴったり、という感じもした
    子どもに読ませたら、面白い、と言っていた

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    2019年08月14日
  • 火花散る おいち不思議がたり

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    おいちのシリーズ、長編なのが読み応えあり。
    さらさら読めてわりと好きなシリーズ。
    というかシリーズだいぶ出てるの、ほぼ読んでないな。

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    2019年07月30日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 あさのあつこ 特別授業『マクベス』

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    10代の時に読んだ本を30代、40代に読むと、当時と異なる感情を生む。

    本の世界に入ることで救われることもある。生きやすくなる。

    自分のことかと思いました。
    あの頃、貪るように本を読んで良かった。

    今読んだら何をうつしだすのか。

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    2019年07月11日