• 桜舞う おいち不思議がたり

    少々イライラする

    ストーリーや描写は面白い。しかし、この作者、無類の脱線癖がある。
    いざ、というストーリーの展開場面では必ず脱線というか、これだけは描いておかないと前へ進めないというこの作者のこだわりが、ある意味病的でさえあるのだが、延々と過去に戻り想起場面として述べられる。
    読者の心理としては、そんなこたあ、前もって伏線を敷くかストーリーの構成で考えといてくださいよ、と言いたくなる。
    この素人っぽさがいいという方もおられるだろうが、イラチの小生としては耐え難い。次作からはご遠慮もうしあげたい。

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    2022年06月27日
  • 江戸裏日月抄 浪人・岩城藤次(五)
    ネタバレ

    3作目までは面白い

    浪人もので長屋シリーズが好きで購入しました。3作目までは面白い。
    4作目からは愚作です。江戸情緒が消え、庶民感覚も薄まって。あんなに世話になったお京さんが登場せず、いけしゃあしゃあと友江と新婚生活。そりゃないだろう。主人公に人間としての魅力がなく、お粗末な人物構成です。とにかく、
    江戸情緒からは無縁の野暮な男が主人公。お薦めしません。

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    2021年03月01日