前川ほまれのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前川ほまれさん著の『藍色時刻の君たちは』の概要と感想になります。重苦しい内容のため、ご注意下さい。
概要です。
小羽、凛子、航平の高校生三人にとって一度きりの青春時代は、家族の介護と東日本大震災という傷だらけの想い出を残して過ぎ去った。
ただ三人の救いは、震災前に出会った少し年上の格好良くて優しい浅倉青葉というお姉さんと過ごした日常。
三人は青葉さんにそれぞれの憧れを抱きながら大人へ成長するが震災後も未だに癒えない傷は多く、11年振りに奇跡的な再会を果たした三人は苦しさを承知で故郷を訪れる。
感想です。
本作でヤングケアラーという言葉を初めて知ったことと、私の読書歴の中で初の二段組の長編を -
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Posted by ブクログ
医療刑務所に半年間という期限付きで勤務する事になった精神科医の工藤。
税金を使って犯罪者の医療を行うことが正しいのか?工藤の考えや態度、言動は辛辣で頑なです。
犯罪者と医師という関係で幼馴染と再会し、工藤の心に変化が…
工藤の過去に何かがあったのは間違いないですが
とにかく話がなかなか進まない(>人<;)
とても静かに流れるストーリーに睡魔が…
「真ちゃん」「守」ラストに2人が夜の海で釣り糸をたらす景色が浮かんでホロっとなりました。
この作品を収筆するにあたっての参考資料の膨大さにびっくりです。
デビュー作の特殊清掃でも感じたけど、とても誠実な方だと作品から伝わってきました。
そしてイケ -
Posted by ブクログ
幼い頃に過ごした町 夜去市の医療刑務所で
派遣医師として勤務することとなった精神科医の工藤。 「僕が相手にしているのは患者ではなく受刑者」と頑なに 受刑者に対して心を傾けない。
塀の外の過激なシュプレヒコール
「受刑者に専門的な医療は必要ない!国民の税金を無駄にするな!」
「被害者に対して贖罪の気持ちはあるのか?」
と受刑者に問う工藤。
医療は
人権は
高いコンクリートの塀を超えるのか…。
工藤が受刑者に対して強い嫌悪感を持つのには、工藤の過去にも関係があった。
そこへ、夜去市で共に小学校時代を過ごした幼なじみの滝川が 殺人犯として収容されてくる。
滝川と過した思い出。そして、自身 -
Posted by ブクログ
明日町のこんぺいとう商店街を舞台にした群像劇の体裁で、商店街の7つの店舗の人々を7人の作家が描くアソート短編集。シリーズ4作目。
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寺地はるなさんと山本幸久さんが決め手となって読むことにしました。
自分のペースで楽しく読めたのは前川ほまれさんの「インドカレーママレード」です。タイトルの伏線回収も含めて好きな作りでした。
大島真寿美さんの「カフェスルス」もいつもの (?) にぎやかな関西弁によく合った世界でおもしろかった。
そして山本幸久さんの「おもちゃ屋『うさぎや』」。本巻の7店舗の人たちを見事に巻き込み、ほっこりするハーモニーを聴いているような -
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Posted by ブクログ
色々な依存症の民間回復施設、セゾン・サンカンシオン。
アルコール、万引き、ギャンブル、覚せい剤、様々な依存症の人とその家族が描かれていて、読んでいてずっと苦しい。
依存症は病で意志やモラルでどうにかなるものではない。
アルコール依存症の人が再飲酒するのは病の症状であって、風邪をひいた時に咳や鼻水を出すなと言われても出来ないことと同じなのだそう。
「人を依存症にするのは、快楽じゃないよ。心身の痛みや、それぞれが感じている生きづらさが原因で依存症になっていくの」という言葉に、何も言えなくなる。
本人の辛さ、そして周りにいる家族の辛さ、それが痛いほどに伝わってくるので、読んでいるのが辛くて、最後ま -