前川ほまれのレビュー一覧

  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    精神科病棟のシーンの端々を少し感じさせてもらいながら、セクシャリティに関連したストレスを抱える人を対象とする診療のあり方を考えることができた。
    また、セクシャリティだけでなく、この本では多くの社会的養護や親権、身近な人の死といった話題を取り扱っている。自身のセクシャリティを問うということは、深々と自分とはなにかとルーツをたどる作業になる。

    アセクシャルでありながら暴力的に妊娠し出産した子を手放した女性にまつわる章がある。女性はその後、自分を責め、生きる資格がないと自傷行為をしている。海野先生は、「生まれた命を第一に考えた末に、手放せた勇気を褒めて良いんだよ」と腕に刻まれた言葉の傷痕に語り掛け

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    2026年02月07日
  • 藍色時刻の君たちは

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    ヤングケアラー、東日本大震災、様々な重いテーマを内包した小説。作者は宮城県出身の看護師であるということで伝わってくる切迫感やリアリティが強い。

    ヤングケアラーについては最近ちょっと話題になったし、物語を読んでいても感じたけど、これほど辛いことがあろうかという気持ち。
    自分の現在、未来を犠牲にして家族の面倒を見ないといけない。逃げたくとも家族への情と責任があるから逃げることを自分自身が許せない。そうして疲れて追い詰められて‥。家族といえど、子供に背負わせるには大き過ぎる犠牲です。「いつかちゃんと、手を離しなさいね」という言葉の重みを感じました。

    この本を読むことで考え方が変わった部分が確かに

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    2026年01月26日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    ネタバレ

    特殊清掃を通して成長していく主人公の物語
    主人公はおバカで上面の優しさを本質と捉えてフラフラと生きている青年。わたしのとても苦手なタイプの人間
    彼が、3ヶ月の子供を亡くした清掃会社の笹川さんと仕事を通して、死とは何か、死後何が残るのか、を学び成長してゆく。そして3ヶ月の娘を失った笹川さんの心と向き合っていく。

    私は実際に主人公のような人がいたらとても苦手だ。自分の物差しで心に踏み入ってくる、そして自分の正義を振りかざしてこうあるべきというものを押し付けてくるような感覚
    そこが終始売れ入れ難かった。成長はしているけれど、現実はそんな言葉を受け入れることなんてできないのではないか。
    私は笹川さん

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    2026年01月22日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    一人ひとり、ステレオタイプに括れない
    いろんなひとがいるんだなと言う
    当たり前のような気づき。

    多分自分はマジョリティであるという
    無意識の安心?みたいなもの、持ってるなーと
    自分を省みる。

    知らないでいることは
    知らないうちに誰かを傷つけてしまうような気がして
    この作品で知った多様性はすごい学びだ。
    それを自然体で受け止める海野先生
    私は医師ではないけど、イチ医療人として憧れる。

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    2025年11月23日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    SOGI(ソジ)支援医、という言葉を初めて知る。セクシュアルマイノリティの「からだ」と「こころ」の健康をサポートしているとのこと。性同一性障害は、現在は性別不和や性別違和という呼び名に変わっている。わかりやすく学べる。

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    2025年11月21日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    海野先生の患者さんにかける言葉は患者さんの生きづらさに寄り添い患者さんの心にひびくものでした。
    私も悩んでいる生徒に寄り添える言葉をかけていきたい。

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    2025年11月15日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    2025/08/29予約1
    「SOGI(ソジ)支援医」の海野先生。からだと心が一致せず悩む人のための支援をする医師。治すことが目的ではなく、生きやすくなるための支援を一緒に考える。今は「性同一性障害」ではなく「性別不合」と言うらしい。自認の性別に変更するにも決められた要件があり生殖機能を失くす手術は適応する人しか出来ないので、そもそもそこで選別されている。だからといって簡単に変えられたら男女別のトイレや更衣室の意味がなくなる。当事者も周りも生きやすいってどういうことか、わからなくなる。
    考えるいいきっかけになった。

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    2025年10月30日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    富士見ウエスト病院の名物医師である海野先生は、性の在り方にまつわる不調をケアする「SOGI支援外来」を担当している。

    さまざまな悩みを抱える患者にかける言葉には、先生というような威圧感もなく、心を柔らかにしてくれるような対応をする。

    ストレスが多い日常で不安定になる心を解きほぐすのは精神科医であるのだが、なかでも海野先生は、不安や悩みを軽減させる力を持っている。

    一見、ふわっとした掴みどころのない感じだが、話すと胸の内が凪ぐ、そして何を悩んでたんだろうと思わせてくれる不思議な人である。


    「反転文字の向こうで」が特に印象に残った。
    急性一過性精神病性障害の弟と脳出血の兄のその後…。

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    2025年10月23日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    臨床のスピカではじめて前川さんの作品を拝読したのですが、今作も医療者と患者の感情や、病状について丁寧に描かれていて、きめ細やかな作品だなと思いました。
    セクシャルマイノリティに関して、少しずつ知られている、と私は思っていました。
    けれどまだまだ自分の知らない感情を持つ人々がいて、ハッと思い知らされたのも事実です。
    海野先生のような方がいるのは、性のあり方に悩む人にとって救いだなと感じました。
    人と違うということを、気にしない人もいるけど、大半は気になるだろう。そんな人と違うことに悩む人を決して否定はせず、おおらかに包み込むような優しさを持つ先生。
    海野先生みたいな方が、悩む人のそばにいてくれた

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    2025年10月23日
  • 藍色時刻の君たちは

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    ヤングケアラーの話はすごく考えさせられて、もし自分がその立場だったら?もしくはヤングケアラーと今出会ったら何ができるのだろう?と考えた。青葉さんのように手を離しなさいねと言ってあげられるのだろうか。
    何事もそうだけれど経験した人にしかわからない痛みがあって、その痛みに簡単に寄り添えるわけがないけど寄り添いたい、でも本当にその痛みを理解するのは難しいのだろうな、だから経験者同士の輪というのも大切なんだろう。
    また震災についての話も同様でこれも経験した人とそうでない人では理解の仕方が全く違うだろうし、その痛みを乗り越える、抱える、忘れる、向き合う、人それぞれなんだと思った。自分がその立場にいたら向

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    2025年09月23日
  • 藍色時刻の君たちは

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    ヤングケアラーの毎日が、ここまで辛く大変なものだとは、全く想像も及ばなかった。父親が、自分の子供に親の介護を押しつけるなんてあり得ない!本人がSOSを発するのは難しいように思ったので、気が付いた周りに居る大人が、少しずつでも支援の手を差し伸べることができると良いが。

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    2025年07月07日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • 藍色時刻の君たちは

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    ヤングケアラー×震災がテーマ。それでいて重くなりすぎない空気を纏ってるのはすごい。過去の自分と同じ立場の若い子に手を差し伸べてあげられる人になりたいね。宮城に来る前に読めて良かった! 明日は石巻に行く。

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    2025年05月07日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    最初は、主人公の高圧的な態度が、なんだかとてもキツく感じられました。でも話が進むに連れて、色々な真実が明らかになり、鎧を脱ぐように柔らかく自然になっていく姿に、惹きつけられました。

    冷酷な現実だけど、優しさを感じる、そんな話でした。

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    2025年03月12日
  • 藍色時刻の君たちは

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    ネタバレ

    高校2年生の青春ものだったらどんなに良かっただろう。ヤングケアラーとして家族を支える3人それぞれの終わりの見えない日々と友情、偶然知り合った優しい女性の励ましと支え、そして何もかも飲み込んだ震災。前半の重いテーマに胸ふさがりながら後半へ。11年後を描いた生き残った人の苦しみを読みながら、最後に明るい兆しが見えて良かった。

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    2025年01月09日
  • 藍色時刻の君たちは

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    暗くて地味で救いのなさそうな展開もジワジワと引き込まれていく筆力は経験者だからなのかと。被災者一人ひとり、考え方、乗り越え方は異なり、経験してない私達はただただ寄り添ってあげることが大事なのかなと考えさせられた。

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    2024年12月29日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    こんぺいとうの角って、24個あるんだなーと今さらですが知りました。

    知っている作家たちが描いて紡いでいくストーリー、私はとてもほんわかして好きでした。

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    2024年12月25日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃。
    死んでしまった方の家の掃除をするお仕事。
    職業について知ってはいたのですが、想像以上に酷い状態の家も対応されるのだなと。
    警察関連で亡くなった方の清掃の部があって遺体を運んだ後に多少の清掃を行なっているのかなと勝手に思ってました...
    特に最後のお家の話は描写は控えつつも、かなりグロテスクな状態だったのではないかと読み取ることができました。
    こういった職で働いてくださる方々に本当に頭が上がらないです。

    物語の中で私が一番好きな人物は望月さん。
    暗い会社内でも明るく、気を利かせながらも気を利かせている感じを決して出さないムードメーカー的な存在。

    中盤、あまりにも悲しすぎて泣きなが

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    2024年11月06日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    死というものについて深く考えるきっかけになった作品。読む前は死を全ての終わりとして一括りに考えていたが、そうではないと気づくことができた。全体的に重い話だが読んで良かったと思える。

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    2024年10月15日
  • 藍色時刻の君たちは

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    苦しい
    ヤングケアラーの話
    ずーっと、親の様子を伺いながら、学校行っている間も、帰ってきてからも、ずーとこれやってあれやって、親の相手して、あれやって、これやってと家事の段取りを考える。

    その忙しさは、まるで赤ちゃんを育てながら仕事しながら家事をする親と一緒だ。
    稼いでいない分更に辛く、
    赤ちゃんではなく、親や祖母であるということも更に辛い。

    統合失調症、双極性障害、アルコール依存症…
    静かにずっとしんどい。でも続きが気になるし、どうにかいい結末であってくれと祈りながら読む感じ。

    そしてさらにそこに震災も組み合わさってくる。

    2010年10月 11月 2011年2月 3月と、
    202

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    2024年09月08日