前川ほまれのレビュー一覧

  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃。
    死んでしまった方の家の掃除をするお仕事。
    職業について知ってはいたのですが、想像以上に酷い状態の家も対応されるのだなと。
    警察関連で亡くなった方の清掃の部があって遺体を運んだ後に多少の清掃を行なっているのかなと勝手に思ってました...
    特に最後のお家の話は描写は控えつつも、かなりグロテスクな状態だったのではないかと読み取ることができました。
    こういった職で働いてくださる方々に本当に頭が上がらないです。

    物語の中で私が一番好きな人物は望月さん。
    暗い会社内でも明るく、気を利かせながらも気を利かせている感じを決して出さないムードメーカー的な存在。

    中盤、あまりにも悲しすぎて泣きなが

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    2024年11月06日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    死というものについて深く考えるきっかけになった作品。読む前は死を全ての終わりとして一括りに考えていたが、そうではないと気づくことができた。全体的に重い話だが読んで良かったと思える。

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    2024年10月15日
  • 臨床のスピカ

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    今まで存在を知らなかったDI犬。日本でも動物介在療法を取り入れている病院が、実際にあるのだそう。
    知らずに医療現場で見かけたら、一瞬びっくりしてしまうかも。
    作中でも、導入までのなかなか理解が得られない状況も描かれていて、そうだろうなと思った。
    でも、何かをするわけではなくても、側にそっと寄り添ってくれるDI犬の存在は、確かに患者さんの心を癒して励ましてくれるものなんだとわかった。
    特に子どもや精神疾患を抱えた人には効果がありそうだと感じた。
    内容とは関係ないけど、登場人物が多めなのと時代がこまめに移り変わっていくのとで、誰が誰なのかちょこちょこ混乱してしまった。(女性が特に)
    いいお話なのに

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    2024年10月13日
  • 臨床のスピカ

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    痛みや不安に苛まれる患者に動物介在療法のDI犬とハンドラーとして寄り添うスピカと遥の姿が胸を打つ(無垢な魂の温かさを読んでいる間ずっと感じた)。看護師の経歴がある作者なので描写や言葉にもリアリティがあって引き込む力が強い。とても良い小説だった。

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    2024年09月12日
  • セゾン・サンカンシオン

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    依存症になってしまう人の不幸な生い立ち、なってからのさらなる不幸、よく書かれていました。読むのが辛かったです。
    でも、最終章には希望があって救われました。

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    2024年07月17日
  • セゾン・サンカンシオン

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    精神科で働いている時に読みたかったな

    依存症について、細かい専門書を読むよりリアリティだし入り込みやすいと思う
    依存症の人を見たことがある分、家族が間違いなく崩壊していくのも見たことがあって
    どちらも疲弊していた

    受け止めることが大事

    よく聞くけれど、当事者家族としては物凄く難しいことだと思うし、それができたら家庭崩壊しないよね

    埋もれてるのがもったいない、もっと知って欲しいと思える本でした

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    2024年07月14日
  • セゾン・サンカンシオン

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    「セゾン・サンカンシオン」は
    依存症患者が集まり回復を目指す施設。

    アルコール、ギャンブル、窃盗症、薬物依存。
    P244
    〈依存症は病気です。誰にでも発症する可能性があります〉
    苦痛を抱え生きて行く。
    周りの者たちが寄り添うだけでは解決しない。
    しっかりとした治療が必要だ。

    淡々とストーリーは進んでいく。
    それだからこそ依存症から抜け出すことが
    どれほど困難なことなのかわかる。

    巻末の参考文献のリストの多さに驚く。
    前川さんから届けられたこの一冊を手に
    知ること、そこから始めるのが第一歩なのかもしれない。

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    2024年05月07日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    思わぬ拾い物。と言ったら失礼かもしれないが、読み進むにつれて心温まり、主人公の航を応援しその成長に感動する自分がいた。

    ひょんなことから特殊清掃専門の会社で働くことになった航だが、最初はその凄惨な現場にたじろぐ。その現場はまさにスプラッター。しかし経験を積むうちに、他人の死を通して自分に近しい人に本当に向き合い、人と関わる事ができる様になる。まさに成長小説。

    この特殊な状況を作品に取り込む事を思いついた時点で、作者は宝の山を引き当てたかもしれない。

    まだまだ、この先どう展開するのかと分からなかったり、過去が気になる人物もいるので、是非続編を期待したい。

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    2024年04月21日
  • セゾン・サンカンシオン

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    母と子とか姉と妹の関係とか、読んでいて心がチクチクした。
    愛情を感じたい、愛したいのに依存症に阻まれてゆがんでしまう、そんな関係がとてももどかしかった。
    悲しい結末もあるけれど、それでも本人や周りの人が前を向いて歩いて行けたらいいのにと思った。

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    2024年02月24日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃という仕事があることは、なんとなく知っていた。最初のうちは主人公と同様、その惨状に吐き気をもよおし、読むのがしんどかった。

    もしかしたら自分もこんな業者さんにお世話になることもあるのかしら、できたら死んでからまで迷惑かけたくないなと考えたり。

    彼らの仕事は死の跡を消すこと。まるで何もなかったかのように綺麗に磨き上げる。
    遺品整理しかり個人の痕跡を消すことは悲しく辛いことのように思えたけれど、死をテーマにして、どのように生きるかを考えさせられた。

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    2024年02月20日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    夜去医療刑務所は、病院の機能に重きを置いた矯正施設。
    半年後、新設予定の刑務所に合併される。
    そこへ登庁することになった精神科医の工藤。
    罪を犯した者へ医療を提供することに抵抗を覚える。
    しかし、受刑者の中に幼馴染がいることがわかり
    彼と関わることで工藤の思いも変わっていく。

    少しずつ、気持ちが解けていく過程が丁寧に描かれる。
    重くなりがちなテーマだが
    海岸線、向日葵など、描かれている自然を頭の中に思い浮かべ
    ほっとひと息つくことができる。

    工藤と幼馴染の対話劇が心に静かな広がりをみせる。
    今作も読み応えありだった。

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    2024年02月07日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃…亡くなった跡を消す仕事。
    人が亡くなったら腐ってくるということはんかっていたが、腐敗液になるということや、死後に残された部屋がどうなるもんなのかはあまり想像したこともなかった。
    知らない世界を覗いたような感覚と、その仕事をしている人たちの話もよかった。

    個人的には楓ちゃんとの恋花とか、友人A武田の就活のその後とかをスピンオフで読んでみたいと思った。

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    2023年12月16日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃専門っていう仕事知らなかった
    でも ないと困る職種だなぁと
    自分がもし急に倒れたりして…
    仕事が休みで…
    連休だったら?夏だったら?
    その時猫たちは?
    とか死について色々考えさせられた

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    2023年12月15日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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     特殊清掃。
     自殺のほか、孤独死などで汚れた部屋や現場を片付けることを専門とする仕事だ。

     東北から上京したものの、将来への展望も持てないままフリーターとして生活していた青年が、特殊清掃の仕事を通して成長していくさまを描いたヒューマンドラマ。
     第7回ポプラ社小説新人賞受賞作。
              ◇
     喪服姿の浅井航は疲れていた。故郷で孤独死した祖母の葬儀に参列し、東京に帰ってきたばかりだ。遅くに東京駅に着いた航は祖母を偲んで献杯すべく、以前から気になっていた小料理屋に入った。

     カウンター奥にいた喪服姿の先客に声をかけられ一緒に飲むことになった航だが、その先客こそ、特殊清掃専門会社デ

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    2023年08月19日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    この作家さん、看護師なんや…
    なので、医療の事詳しいんかな?
    医療刑務所って、複雑やな…
    何で、罪を犯した人を国民の税金使ってまで、治療せなあかんねん…とか…
    この主人公の精神科医 工藤さんもそんな感じ…
    でも、自分の罪と本当に向かい合うには、病に侵されたままではあかんのかもね。
    更に、精神科なんで…

    でも、主人公も、旧友の罪人も、同僚の先生方も他の人も何か訳ありな人ばかり…
    なんぼなんでも、こんなに辛い過去とかある人ばかりで構成したら、逆にそれだけで病みそうな気が…(−_−;)
    周りが闇過ぎて…
    自身の不幸とか、言えん…
    そんな事で悩んでんの!って怒られそう。
    刑務所には、そんな人ばかり集

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    2023年08月17日
  • セゾン・サンカンシオン

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    アルコールやギャンブル、窃盗などの依存症に苦しむ女性達とその民間療養施設、セゾン サンカンシオンの物語。

    初めて知る依存症の現実ばかりだった。「再飲酒は風邪の時の鼻水のようなもの」「完治はしない」「回復を続ける」という表現に、この「病気」の難しさと当人の苦しみを感じだ。

    そうなるには、皆大きすぎる悲しみや辛い体験を抱えている。だからこそ人の温もりが回復のための大きな力になるのだろう。物語の最後に希望の光が見えて救われる。

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    2023年08月07日
  • セゾン・サンカンシオン

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    前川ほまれさんの新刊 児童書を読みたいと思い、初作家さんはどんな本を書いているのか知りたくて手に取った本。
    アルコールや薬物、ギャンブルなど依存症の人達とその家族、療養所のセゾン・サンカンシオンと指導員の塩塚さんの話。
    依存症は周りの理解が難しいこと、本人の辛さ、詳しく書かれて、暗く深い内容に何度も挫折しそうになりながら、でも読まない選択ができない本でした。

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    2023年07月23日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    なぜ工藤はこんなに頑ななんだと、偏見に満ち溢れているのだと、思いながら読み進めた。医療刑務所という場所の異様さ、受刑者たちの事情、罪と向き合うということ、彼らを診る医者や看護師たちの思い。取材を重ねて描かれたであろう本作はリアルで、重かった。

    p.202 「私、思うんです。誰かと向き合う時って、愛情優しさだけじゃダメだって。ときには、嫌悪やもどかしさも必要です。この波と同じように、ときには近づいて、ときには離れて。その繰り返しの中で、相手を知っていくんです」

    p.322 「工藤先生が、滝沢さんに厳しい言葉を伝えている時、先生の瞳が少しだけ潤んでいるんですよ。誰かを本気で叱る時って、意外

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    2023年02月07日
  • セゾン・サンカンシオン

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    様々な依存症の女性達が暮らす民間施設セゾン・サンカンシオン
    依存症になってしまった女性達と家族の物語。
    第5章のタイトル 三寒四温を目にしてようやくセゾン・サンカンシオンと結びついた。

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    2023年01月04日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    1.羽根と体温/ 2.動物たちの咆哮 / 3.下を向いて / 4.檸檬の夜 / 5.塀の中の子ども / エピローグ

    医療刑務所では無料で医療を受けられることは知らなかったです。
    とても重いテーマだったけれどこの作品を読めて本当に良かった。
    また、参考文献の量が多かったので著者の努力を感じました。

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    2022年10月01日