前川ほまれのレビュー一覧
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特殊清掃。
死んでしまった方の家の掃除をするお仕事。
職業について知ってはいたのですが、想像以上に酷い状態の家も対応されるのだなと。
警察関連で亡くなった方の清掃の部があって遺体を運んだ後に多少の清掃を行なっているのかなと勝手に思ってました...
特に最後のお家の話は描写は控えつつも、かなりグロテスクな状態だったのではないかと読み取ることができました。
こういった職で働いてくださる方々に本当に頭が上がらないです。
物語の中で私が一番好きな人物は望月さん。
暗い会社内でも明るく、気を利かせながらも気を利かせている感じを決して出さないムードメーカー的な存在。
中盤、あまりにも悲しすぎて泣きなが -
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今まで存在を知らなかったDI犬。日本でも動物介在療法を取り入れている病院が、実際にあるのだそう。
知らずに医療現場で見かけたら、一瞬びっくりしてしまうかも。
作中でも、導入までのなかなか理解が得られない状況も描かれていて、そうだろうなと思った。
でも、何かをするわけではなくても、側にそっと寄り添ってくれるDI犬の存在は、確かに患者さんの心を癒して励ましてくれるものなんだとわかった。
特に子どもや精神疾患を抱えた人には効果がありそうだと感じた。
内容とは関係ないけど、登場人物が多めなのと時代がこまめに移り変わっていくのとで、誰が誰なのかちょこちょこ混乱してしまった。(女性が特に)
いいお話なのに -
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苦しい
ヤングケアラーの話
ずーっと、親の様子を伺いながら、学校行っている間も、帰ってきてからも、ずーとこれやってあれやって、親の相手して、あれやって、これやってと家事の段取りを考える。
その忙しさは、まるで赤ちゃんを育てながら仕事しながら家事をする親と一緒だ。
稼いでいない分更に辛く、
赤ちゃんではなく、親や祖母であるということも更に辛い。
統合失調症、双極性障害、アルコール依存症…
静かにずっとしんどい。でも続きが気になるし、どうにかいい結末であってくれと祈りながら読む感じ。
そしてさらにそこに震災も組み合わさってくる。
2010年10月 11月 2011年2月 3月と、
202 -
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社会問題として認識されながら、潜伏して表面化しにくいヤングケアラー。かつて、ヤングケアラーとして苦しんだある女性と、いま(設定は2011年の震災前後)ヤングケアラーとして苦労している高校生男女3人の交流を描いた物語。
頑張りすぎて、助けを求められない高校生たちに、声をあげて良いんだよ、と優しく寄り添ってきた女性は津波にさらわれてしまう。
そして、10年が経ち女性と同じ歳に達した彼等が気付きはじめた女性の思い。
山田風太郎賞って、もっとエンタメ色強い賞だと思っていたけれど、こんな重いテーマでも受賞するんだね。
泣きはしないけど、感動的な話ではある。こういうのを有名なインフルエンサーは紹 -
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思わぬ拾い物。と言ったら失礼かもしれないが、読み進むにつれて心温まり、主人公の航を応援しその成長に感動する自分がいた。
ひょんなことから特殊清掃専門の会社で働くことになった航だが、最初はその凄惨な現場にたじろぐ。その現場はまさにスプラッター。しかし経験を積むうちに、他人の死を通して自分に近しい人に本当に向き合い、人と関わる事ができる様になる。まさに成長小説。
この特殊な状況を作品に取り込む事を思いついた時点で、作者は宝の山を引き当てたかもしれない。
まだまだ、この先どう展開するのかと分からなかったり、過去が気になる人物もいるので、是非続編を期待したい。 -
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まず第一部が苦しい。
作品紹介に「3人は周囲の介護についての無理解に苦しめられ」とあるが、そういわれてしまえば、私自身も苦しめる側の無理解な人間だと思うし、読みながら自分の無力さと、小羽たちの重い日常と色々考えて、どんどん辛くなった。
そして第二部は震災後の苦しみ。
こちらもやはり、同じ経験をした者にしか心を開くことが難しいように思える…
そもそも私が理解したいとか、寄り添いたいとか思うのは傲慢なのかもしれないなんて思ってしまったり…。
本当に難しい。
でも苦しみが少しでも癒えて欲しいと願う。
この物語の中で、小羽たちは青葉さんとの出会いで救われ、青葉さん自身も、この三人との出会いに救わ -
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ネタバレ統合失調症の母をもつ小羽、母がアルコール依存症で幼い弟の面倒もみる凛子、躁うつ病の祖母を介護する航平の3人の高校生。似た境遇ゆえ夫々の置かれた状況をお互いに理解し合える友達である所謂ヤングケアラーであるこの3人に、東京から来た十程歳上の青葉さんは寄り添い、サポート、アドバイスをする中で、理解し合える様になってきた矢先に東日本大震災の津波に襲われてしまうという、なんとも切ない第一部。
第二部は、その12年後に彼らが再会し、青葉さんの実相に辿り着くという流れ。
家族の面倒をみる高校生達の本音であろう部分が変に感傷的ではなく淡々と描かれていると感じる。ラスト間際の、青葉さんが小羽の母親をおんぶして津