前川ほまれのレビュー一覧

  • 臨床のスピカ

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    動物介在療法を行っている犬と看護師、患者や病院スタッフたちのお話。専門的な内容も丁寧に書かれている。犬が病院にいることに否定的な声も聞こえてくる、もっと理解が広まって、たくさんの医療現場に広まればいいなぁと思った。

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    2024年11月19日
  • 臨床のスピカ

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    元看護師の作者ならではの、冷静で客観的な描写。様々な病状、家庭環境も淡々とさらりと描かれているのが良いと思う。時間軸が行きつ戻りつしながら少しずつ話が動く、主人公の成長記

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    2024年11月08日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃。
    死んでしまった方の家の掃除をするお仕事。
    職業について知ってはいたのですが、想像以上に酷い状態の家も対応されるのだなと。
    警察関連で亡くなった方の清掃の部があって遺体を運んだ後に多少の清掃を行なっているのかなと勝手に思ってました...
    特に最後のお家の話は描写は控えつつも、かなりグロテスクな状態だったのではないかと読み取ることができました。
    こういった職で働いてくださる方々に本当に頭が上がらないです。

    物語の中で私が一番好きな人物は望月さん。
    暗い会社内でも明るく、気を利かせながらも気を利かせている感じを決して出さないムードメーカー的な存在。

    中盤、あまりにも悲しすぎて泣きなが

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    2024年11月06日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    死というものについて深く考えるきっかけになった作品。読む前は死を全ての終わりとして一括りに考えていたが、そうではないと気づくことができた。全体的に重い話だが読んで良かったと思える。

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    2024年10月15日
  • 臨床のスピカ

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    今まで存在を知らなかったDI犬。日本でも動物介在療法を取り入れている病院が、実際にあるのだそう。
    知らずに医療現場で見かけたら、一瞬びっくりしてしまうかも。
    作中でも、導入までのなかなか理解が得られない状況も描かれていて、そうだろうなと思った。
    でも、何かをするわけではなくても、側にそっと寄り添ってくれるDI犬の存在は、確かに患者さんの心を癒して励ましてくれるものなんだとわかった。
    特に子どもや精神疾患を抱えた人には効果がありそうだと感じた。
    内容とは関係ないけど、登場人物が多めなのと時代がこまめに移り変わっていくのとで、誰が誰なのかちょこちょこ混乱してしまった。(女性が特に)
    いいお話なのに

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    2024年10月13日
  • 臨床のスピカ

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    痛みや不安に苛まれる患者に動物介在療法のDI犬とハンドラーとして寄り添うスピカと遥の姿が胸を打つ(無垢な魂の温かさを読んでいる間ずっと感じた)。看護師の経歴がある作者なので描写や言葉にもリアリティがあって引き込む力が強い。とても良い小説だった。

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    2024年09月12日
  • 藍色時刻の君たちは

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    苦しい
    ヤングケアラーの話
    ずーっと、親の様子を伺いながら、学校行っている間も、帰ってきてからも、ずーとこれやってあれやって、親の相手して、あれやって、これやってと家事の段取りを考える。

    その忙しさは、まるで赤ちゃんを育てながら仕事しながら家事をする親と一緒だ。
    稼いでいない分更に辛く、
    赤ちゃんではなく、親や祖母であるということも更に辛い。

    統合失調症、双極性障害、アルコール依存症…
    静かにずっとしんどい。でも続きが気になるし、どうにかいい結末であってくれと祈りながら読む感じ。

    そしてさらにそこに震災も組み合わさってくる。

    2010年10月 11月 2011年2月 3月と、
    202

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    2024年09月08日
  • 藍色時刻の君たちは

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    構成が本当に巧みだった。医療用語が沢山出てくるので、少々堅苦しさはあるものの、ストーリーの構成や各キャラクターの掘り下げが上手く、最後まで飽きなかった。

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    2024年08月14日
  • セゾン・サンカンシオン

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    依存症になってしまう人の不幸な生い立ち、なってからのさらなる不幸、よく書かれていました。読むのが辛かったです。
    でも、最終章には希望があって救われました。

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    2024年07月17日
  • セゾン・サンカンシオン

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    精神科で働いている時に読みたかったな

    依存症について、細かい専門書を読むよりリアリティだし入り込みやすいと思う
    依存症の人を見たことがある分、家族が間違いなく崩壊していくのも見たことがあって
    どちらも疲弊していた

    受け止めることが大事

    よく聞くけれど、当事者家族としては物凄く難しいことだと思うし、それができたら家庭崩壊しないよね

    埋もれてるのがもったいない、もっと知って欲しいと思える本でした

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    2024年07月14日
  • 藍色時刻の君たちは

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    一気に読ませられた。かなりボリュームあるけど、読んでしまう。

    ヤングケアラー、震災遺児、に反応してしまう場合は気をつけて読んだ方がいいと思うくらい、かなり人物の気持ちが四方八方から飛び込んでくる感じ。

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    2024年07月09日
  • セゾン・サンカンシオン

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    「セゾン・サンカンシオン」は
    依存症患者が集まり回復を目指す施設。

    アルコール、ギャンブル、窃盗症、薬物依存。
    P244
    〈依存症は病気です。誰にでも発症する可能性があります〉
    苦痛を抱え生きて行く。
    周りの者たちが寄り添うだけでは解決しない。
    しっかりとした治療が必要だ。

    淡々とストーリーは進んでいく。
    それだからこそ依存症から抜け出すことが
    どれほど困難なことなのかわかる。

    巻末の参考文献のリストの多さに驚く。
    前川さんから届けられたこの一冊を手に
    知ること、そこから始めるのが第一歩なのかもしれない。

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    2024年05月07日
  • 藍色時刻の君たちは

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     社会問題として認識されながら、潜伏して表面化しにくいヤングケアラー。かつて、ヤングケアラーとして苦しんだある女性と、いま(設定は2011年の震災前後)ヤングケアラーとして苦労している高校生男女3人の交流を描いた物語。
     頑張りすぎて、助けを求められない高校生たちに、声をあげて良いんだよ、と優しく寄り添ってきた女性は津波にさらわれてしまう。
     そして、10年が経ち女性と同じ歳に達した彼等が気付きはじめた女性の思い。
     山田風太郎賞って、もっとエンタメ色強い賞だと思っていたけれど、こんな重いテーマでも受賞するんだね。
     泣きはしないけど、感動的な話ではある。こういうのを有名なインフルエンサーは紹

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    2024年04月30日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    思わぬ拾い物。と言ったら失礼かもしれないが、読み進むにつれて心温まり、主人公の航を応援しその成長に感動する自分がいた。

    ひょんなことから特殊清掃専門の会社で働くことになった航だが、最初はその凄惨な現場にたじろぐ。その現場はまさにスプラッター。しかし経験を積むうちに、他人の死を通して自分に近しい人に本当に向き合い、人と関わる事ができる様になる。まさに成長小説。

    この特殊な状況を作品に取り込む事を思いついた時点で、作者は宝の山を引き当てたかもしれない。

    まだまだ、この先どう展開するのかと分からなかったり、過去が気になる人物もいるので、是非続編を期待したい。

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    2024年04月21日
  • 藍色時刻の君たちは

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    まず第一部が苦しい。
    作品紹介に「3人は周囲の介護についての無理解に苦しめられ」とあるが、そういわれてしまえば、私自身も苦しめる側の無理解な人間だと思うし、読みながら自分の無力さと、小羽たちの重い日常と色々考えて、どんどん辛くなった。

    そして第二部は震災後の苦しみ。
    こちらもやはり、同じ経験をした者にしか心を開くことが難しいように思える…
    そもそも私が理解したいとか、寄り添いたいとか思うのは傲慢なのかもしれないなんて思ってしまったり…。

    本当に難しい。

    でも苦しみが少しでも癒えて欲しいと願う。
    この物語の中で、小羽たちは青葉さんとの出会いで救われ、青葉さん自身も、この三人との出会いに救わ

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    2024年03月23日
  • セゾン・サンカンシオン

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    母と子とか姉と妹の関係とか、読んでいて心がチクチクした。
    愛情を感じたい、愛したいのに依存症に阻まれてゆがんでしまう、そんな関係がとてももどかしかった。
    悲しい結末もあるけれど、それでも本人や周りの人が前を向いて歩いて行けたらいいのにと思った。

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    2024年02月24日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃という仕事があることは、なんとなく知っていた。最初のうちは主人公と同様、その惨状に吐き気をもよおし、読むのがしんどかった。

    もしかしたら自分もこんな業者さんにお世話になることもあるのかしら、できたら死んでからまで迷惑かけたくないなと考えたり。

    彼らの仕事は死の跡を消すこと。まるで何もなかったかのように綺麗に磨き上げる。
    遺品整理しかり個人の痕跡を消すことは悲しく辛いことのように思えたけれど、死をテーマにして、どのように生きるかを考えさせられた。

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    2024年02月20日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    夜去医療刑務所は、病院の機能に重きを置いた矯正施設。
    半年後、新設予定の刑務所に合併される。
    そこへ登庁することになった精神科医の工藤。
    罪を犯した者へ医療を提供することに抵抗を覚える。
    しかし、受刑者の中に幼馴染がいることがわかり
    彼と関わることで工藤の思いも変わっていく。

    少しずつ、気持ちが解けていく過程が丁寧に描かれる。
    重くなりがちなテーマだが
    海岸線、向日葵など、描かれている自然を頭の中に思い浮かべ
    ほっとひと息つくことができる。

    工藤と幼馴染の対話劇が心に静かな広がりをみせる。
    今作も読み応えありだった。

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    2024年02月07日
  • 藍色時刻の君たちは

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    ネタバレ

    統合失調症の母をもつ小羽、母がアルコール依存症で幼い弟の面倒もみる凛子、躁うつ病の祖母を介護する航平の3人の高校生。似た境遇ゆえ夫々の置かれた状況をお互いに理解し合える友達である所謂ヤングケアラーであるこの3人に、東京から来た十程歳上の青葉さんは寄り添い、サポート、アドバイスをする中で、理解し合える様になってきた矢先に東日本大震災の津波に襲われてしまうという、なんとも切ない第一部。
    第二部は、その12年後に彼らが再会し、青葉さんの実相に辿り着くという流れ。
    家族の面倒をみる高校生達の本音であろう部分が変に感傷的ではなく淡々と描かれていると感じる。ラスト間際の、青葉さんが小羽の母親をおんぶして津

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    2024年01月18日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃…亡くなった跡を消す仕事。
    人が亡くなったら腐ってくるということはんかっていたが、腐敗液になるということや、死後に残された部屋がどうなるもんなのかはあまり想像したこともなかった。
    知らない世界を覗いたような感覚と、その仕事をしている人たちの話もよかった。

    個人的には楓ちゃんとの恋花とか、友人A武田の就活のその後とかをスピンオフで読んでみたいと思った。

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    2023年12月16日