前川ほまれのレビュー一覧

  • 藍色時刻の君たちは

    Posted by ブクログ

    友人の紹介で拝読。ヤングケアラー,震災という重く暗いテーマに一筋の光が差し込む感覚がありました。印象的だったのは「手を離すことは、誰かに託すとか、他人に委ねるって言い換えることができるかもしれない」という言葉。どうか似た状況におかれている方々に寄り添える一冊となることを願います。

    0
    2024年02月18日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    俺が飛び込んだのは、
    わけありの死に方をした人達の部屋を片付ける会社だった――
    選考委員の満場一致で選ばれた、
    第7回ポプラ社小説新人賞受賞作!

    良い内容だった・・・悲しい死報われない死・・・それを取り巻く人たちが少しずついい人で救われた。バイト君は少々生意気だけど(笑)

    0
    2023年08月01日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

    Posted by ブクログ

    死んだら終わり…か…
    そういう考え方を否定するつもりもないし、ある意味そうかもしれん。
    でもなぁ…それも寂しい気もする。
    確かに死んでしまったら、それまでかもしれんけど、今まで、何とか生きた!って誰かには分かって欲しいと思ってしまう。
    まぁ、自分が死んでしまったら、分かるも何もないかもしれんけど。

    特殊清掃ってのは知ってたけど、凄い現場!
    死に方も色々やけど、特殊清掃に依頼されるんやから、病院とかやなく、家とかで、看取られる事なく、亡くなった方の跡を消す。
    孤独死とか、自殺とかやけど、何か、居た堪れんな。

    こんな壮絶な死と向かい合ってこなす仕事ってハード。多分、私にはできんかもしれん。興味

    0
    2023年07月16日
  • 夜更けのおつまみ

    Posted by ブクログ

    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

    0
    2022年07月24日
  • セゾン・サンカンシオン

    Posted by ブクログ

    すごいものを読んでしまった…
    依存症の現実を垣間見た気がします。
    家族が受け入れることは簡単じゃない、そう分かっていてもつらすぎる。
    何年経っても完全に解放されることはなく、「回復を続ける」という表現も重い。
    自分が当事者になったら、あるいはその家族になったら、どうしたらいいんだろう。怖い。

    でも忘れたくないのは、依存症になってしまった人たちの心に傷つきがあったこと。最初のきっかけは、傷つきや問題を自分で何とかするために嗜癖に手を出している。
    その社会的解決なくして、依存症を減らすことはできないと感じる。

    0
    2022年05月12日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

    Posted by ブクログ

    これから読む人には、是非あらすじを読まないまま手に取って欲しい。もしも、十代の頃、まだ間に合う頃、この本に出合っていたら、私の生き方は変わったかもしれない、そう思えるほど「渾身の」一作だった。

    0
    2021年12月10日
  • セゾン・サンカンシオン

    Posted by ブクログ

    「人を依存症にするのは、快楽じゃないよ。
    心身の痛みや、それぞれが感じている生きづらさが原因で依存症になっていくの」
    アルコール依存症の母親をもつ柳岡千明は、退院後の母親が入所する施設「セゾン・サンカンシオン」へ見学に行く。そこは、様々な依存症に苦しむ女性たちが共同生活を行いながら、回復に向けて歩んでいくための場所だった。迷惑を掛けられてきた母親に嫌悪感を抱く千明だが、施設で同じくアルコール依存症を患っているパピコとの出会いから、母親との関係を見つめなおしていく――。

    ☆最高!最高!最高!☆読み終えた後、興奮してなかなか寝つけなかった。目を瞑るとシーンが瞼の裏に浮かんできて、自分のココロがグ

    0
    2021年09月20日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

    Posted by ブクログ

    罪人に医療を提供することは是が非か。
    その葛藤の狭間で揺れ続けながらも、医師という職業柄、受刑者に対しても治療を続ける主人公。彼が抱え続ける過去の傷が、受刑者である患者との関わり合いの中で鮮明になる過程、そしてその想いが少しずつ変化していく様子が読んでいてじっくりと心に沁み渡ってくる。
    罪を犯し、他人を傷つけた者は、本当に医療を受ける価値のない、死すべき存在なのだろうか。被害者側の立場に寄り添えば言語道断だろうが、その間違いを犯した人間が更生する場を与えないことは、あまりに非情ではないだろうか。
    どちらの考え方も誤ってはいないと思うし、だからこそ答えは見えてこない。それでも今、目の前に苦しむ患

    0
    2020年11月28日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

    Posted by ブクログ

    mourning=喪中、哀悼。morning=朝。どちらもカタカナ表記だとモーニング。会社名が『デッドモーニング』なのは、この2つの言葉をかけているのかな、と思いつつ、読み進めた。作中では『朝』の方だけ出てくるけれど、『朝』を迎えることの尊さ、きらめき…読んでて、生きることの、生きるためのエネルギーを浴びたような気がする。

    0
    2020年08月17日
  • 夜更けのおつまみ

    Posted by ブクログ

    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

    0
    2020年07月14日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

    Posted by ブクログ

    医療刑務所というのは知らなかった。そこでは罪を犯していても無料で医療が受けられるのだ。そこにやってきた新人精神科医の視点で、入院する精神を病んだ患者、背景のある病気の囚人たち、彼自身の過去などが複雑に絡み合い、色んなことを考えさせられる作品となっている。贖罪の意識を求める工藤医師は、そういう意識の希薄な囚人たちに落胆するが、かつての友人が入所しており、その男と深く関わっていくうちに、彼もまた成長していくという話しだった。

    0
    2019年10月09日
  • 藍色時刻の君たちは

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラー、東日本大震災、様々な重いテーマを内包した小説。作者は宮城県出身の看護師であるということで伝わってくる切迫感やリアリティが強い。

    ヤングケアラーについては最近ちょっと話題になったし、物語を読んでいても感じたけど、これほど辛いことがあろうかという気持ち。
    自分の現在、未来を犠牲にして家族の面倒を見ないといけない。逃げたくとも家族への情と責任があるから逃げることを自分自身が許せない。そうして疲れて追い詰められて‥。家族といえど、子供に背負わせるには大き過ぎる犠牲です。「いつかちゃんと、手を離しなさいね」という言葉の重みを感じました。

    この本を読むことで考え方が変わった部分が確かに

    0
    2026年01月26日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特殊清掃を通して成長していく主人公の物語
    主人公はおバカで上面の優しさを本質と捉えてフラフラと生きている青年。わたしのとても苦手なタイプの人間
    彼が、3ヶ月の子供を亡くした清掃会社の笹川さんと仕事を通して、死とは何か、死後何が残るのか、を学び成長してゆく。そして3ヶ月の娘を失った笹川さんの心と向き合っていく。

    私は実際に主人公のような人がいたらとても苦手だ。自分の物差しで心に踏み入ってくる、そして自分の正義を振りかざしてこうあるべきというものを押し付けてくるような感覚
    そこが終始売れ入れ難かった。成長はしているけれど、現実はそんな言葉を受け入れることなんてできないのではないか。
    私は笹川さん

    0
    2026年01月22日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    一人ひとり、ステレオタイプに括れない
    いろんなひとがいるんだなと言う
    当たり前のような気づき。

    多分自分はマジョリティであるという
    無意識の安心?みたいなもの、持ってるなーと
    自分を省みる。

    知らないでいることは
    知らないうちに誰かを傷つけてしまうような気がして
    この作品で知った多様性はすごい学びだ。
    それを自然体で受け止める海野先生
    私は医師ではないけど、イチ医療人として憧れる。

    0
    2025年11月23日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    SOGI(ソジ)支援医、という言葉を初めて知る。セクシュアルマイノリティの「からだ」と「こころ」の健康をサポートしているとのこと。性同一性障害は、現在は性別不和や性別違和という呼び名に変わっている。わかりやすく学べる。

    0
    2025年11月21日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    海野先生の患者さんにかける言葉は患者さんの生きづらさに寄り添い患者さんの心にひびくものでした。
    私も悩んでいる生徒に寄り添える言葉をかけていきたい。

    0
    2025年11月15日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    2025/08/29予約1
    「SOGI(ソジ)支援医」の海野先生。からだと心が一致せず悩む人のための支援をする医師。治すことが目的ではなく、生きやすくなるための支援を一緒に考える。今は「性同一性障害」ではなく「性別不合」と言うらしい。自認の性別に変更するにも決められた要件があり生殖機能を失くす手術は適応する人しか出来ないので、そもそもそこで選別されている。だからといって簡単に変えられたら男女別のトイレや更衣室の意味がなくなる。当事者も周りも生きやすいってどういうことか、わからなくなる。
    考えるいいきっかけになった。

    0
    2025年10月30日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    富士見ウエスト病院の名物医師である海野先生は、性の在り方にまつわる不調をケアする「SOGI支援外来」を担当している。

    さまざまな悩みを抱える患者にかける言葉には、先生というような威圧感もなく、心を柔らかにしてくれるような対応をする。

    ストレスが多い日常で不安定になる心を解きほぐすのは精神科医であるのだが、なかでも海野先生は、不安や悩みを軽減させる力を持っている。

    一見、ふわっとした掴みどころのない感じだが、話すと胸の内が凪ぐ、そして何を悩んでたんだろうと思わせてくれる不思議な人である。


    「反転文字の向こうで」が特に印象に残った。
    急性一過性精神病性障害の弟と脳出血の兄のその後…。

    0
    2025年10月23日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    臨床のスピカではじめて前川さんの作品を拝読したのですが、今作も医療者と患者の感情や、病状について丁寧に描かれていて、きめ細やかな作品だなと思いました。
    セクシャルマイノリティに関して、少しずつ知られている、と私は思っていました。
    けれどまだまだ自分の知らない感情を持つ人々がいて、ハッと思い知らされたのも事実です。
    海野先生のような方がいるのは、性のあり方に悩む人にとって救いだなと感じました。
    人と違うということを、気にしない人もいるけど、大半は気になるだろう。そんな人と違うことに悩む人を決して否定はせず、おおらかに包み込むような優しさを持つ先生。
    海野先生みたいな方が、悩む人のそばにいてくれた

    0
    2025年10月23日
  • 藍色時刻の君たちは

    Posted by ブクログ

    ヤングケアラーの話はすごく考えさせられて、もし自分がその立場だったら?もしくはヤングケアラーと今出会ったら何ができるのだろう?と考えた。青葉さんのように手を離しなさいねと言ってあげられるのだろうか。
    何事もそうだけれど経験した人にしかわからない痛みがあって、その痛みに簡単に寄り添えるわけがないけど寄り添いたい、でも本当にその痛みを理解するのは難しいのだろうな、だから経験者同士の輪というのも大切なんだろう。
    また震災についての話も同様でこれも経験した人とそうでない人では理解の仕方が全く違うだろうし、その痛みを乗り越える、抱える、忘れる、向き合う、人それぞれなんだと思った。自分がその立場にいたら向

    0
    2025年09月23日