前川ほまれのレビュー一覧

  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    mourning=喪中、哀悼。morning=朝。どちらもカタカナ表記だとモーニング。会社名が『デッドモーニング』なのは、この2つの言葉をかけているのかな、と思いつつ、読み進めた。作中では『朝』の方だけ出てくるけれど、『朝』を迎えることの尊さ、きらめき…読んでて、生きることの、生きるためのエネルギーを浴びたような気がする。

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    2020年08月17日
  • 夜更けのおつまみ

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    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    医療刑務所というのは知らなかった。そこでは罪を犯していても無料で医療が受けられるのだ。そこにやってきた新人精神科医の視点で、入院する精神を病んだ患者、背景のある病気の囚人たち、彼自身の過去などが複雑に絡み合い、色んなことを考えさせられる作品となっている。贖罪の意識を求める工藤医師は、そういう意識の希薄な囚人たちに落胆するが、かつての友人が入所しており、その男と深く関わっていくうちに、彼もまた成長していくという話しだった。

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    2019年10月09日
  • 藍色時刻の君たちは

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    東日本大震災が甚大な被害をもたらした宮城県に、3人の高校生がいた。小羽、航平、凛子のいずれも家族の介護や家事に追われるヤングケアラー。やりたいこともやれず、日々の生活を送る3人は、街を訪れた青葉という女性との関わりの中で、生きる希望を見出して行った矢先、東日本大地震に襲われる…

    被災すること、大切な人を失うこと、環境が一変すること…私が知らない世界がまだまだあって、知りたいと思った。でも簡単に語ってほしいと言えないとも思った。

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    2026年08月04日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    このような医師がいることを初めて知った。その人の生まれ持った性は尊重すべきだろうし、特別に周りに言う必要はないのに確かにセクシュアルマイノリティの人たちは自分の性について語り、時には周りから判定をされる。当事者なりの悩みはあるのだから本人らしさが尊重されて生きれたら幸せなのにと感じた。海野先生のような人に寄り添ってくれる医師って素敵だなと思った。

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    2026年07月16日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    精神科病院の第7病棟は、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援医」である海野が病棟医長を務めている。
    海野を中心に、様々な医療関係者と患者の在り方を描いた連作短編集。

    LGBTQについて多少は知っている気でいたけれど、本作を読んでまだまだ知らないことばかりであると気づかされた。
    そもそも、自分は「SOGI」という言葉すら知らなかった。
    調べてみたところ、LGBTQは性的マイノリティの当事者を指す言葉であるのに対して、SOGIとは性的指向・性自認の総称で、異性愛の人なども含めた、すべての人が持っている属性の言葉であるそうだ。
    すべての人が持っている属性という括りの中で、人によってそれぞ

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    2026年07月08日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

    ネタバレ 購入済み

    未来の有る話が良いな。「うさぎや」の真悟くんのように、未来に向かって、進んで行きたいと、思えるような。こんぺいとう商店街も、若い人達が、増えて来たみたいだし。

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    2026年07月05日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    孤独死 自死の現場の掃除をする会社にひょんなことから入ったバイトの話。軽く読める文体ですぐに読み終えた。過度な演出でも劇的な展開もないけど、面白かった。仕事に貴賎はない。

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    2026年06月14日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    SOGI支援医、初めて知った。それ以外にも、初めて知る心の病気も。
    4章とエピローグの短編集。それぞれ、つながりはあるが、それぞれ、問題を抱えた中心人物と医療関係者、そしてSOGI支援医の海野先生が織りなす物語である。みんな、一生懸命、生きているんだなぁ。
    海野先生の風貌、ゆったりとした言動に癒される。
    セクシャルマイノリティの事以外にも、心の問題や家族の絆など、考えさせられる内容でした。

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    2026年06月01日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    特殊清掃専門の会社で働くことになった主人公
    特殊清掃といえば孤独死などの痕跡を現状復帰する業者さん。
    身内があと数日発見が遅れていたら特殊清掃をお願いすることになる状況だったので、自身の気持ちの整理の意味合いも込めて読んだ。
    死への向き合い方に考える場面も多く、主人公への共感はあまりなかったが全体的に暖かく優しい話だった。

    描写は死の状況を必要以上に描くことなく淡々としている。
    それでもどういう状態のお部屋なのかが手に取るように伝わる。
    その人が生きていた痕跡は掃除するとなくなる、でも確かに生活していた場所がここにある

    遺品のことを「誰かのたったひとつの生活のかけら」という表現はよかった。

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    2026年05月26日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    浅井航は吐いたり小便もらしたり、様々な粗相を起こす
    これでは笹川の会社じゃ働けない
    俺もツンデレ女王の楓ちゃんに叱られたい(どMのうたがひ)
    誰かが大切にしているものを、自分も同じように大切に扱うって、意外と難しいんだよ 望月さんの名言に生き方を学ぶ
    下らないことだっていい 自分の声を使って話がしたいんだ 相手の目を見つめて、息づかいを感じながら…
    航の金言に世界中の誰もが頷く
    グッドバイが溢れているならさ、新しいハローを探せばいいじゃなーぃ こんな啓介の発言に俺の涙腺は崩壊寸前だ

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    2026年05月23日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    初めて読んだ作家だったが、期待以上に良かった。

    特殊清掃の過酷さや死への向き合い方など、過度にドラマチックにせず、現実味のある内容だったので心に響いた。

    最初は主人公の甘ったれな性格にイライラしたが、失敗して少しずつ成長していく様があまりにも等身大で最終的には応援している自分がいた。

    「遺品はゴミではなく、死者の大事な持ち物だから大切に扱う」この考え方がすごくよかった。

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    2026年05月14日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    受刑者に緩和ケアは必要か、受刑者として扱うのか患者として扱うのか等、今まで考えたこともなかった問いを投げかけられたようでした。読んでいる間ずっと灰色の壁の中にいるようなもやもや感を抱え込み、気持ちを沿わせながら読んでいたけど、滝沢が殺人を犯した理由を知り一気に沿った気持ちが離れてしまった。なぜそれで殺したの?なんともやりきれない読後感。

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    2026年03月13日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    この本で初めて知ったSOGI(ソジ)という言葉。
    性的指向と性自認を指す言葉なのだそう。
    今はLGBTQも認知され始めて、あからさまな差別も減ってきている気がするけど、まだまだ悪意のない差別や偏見は多く、当事者が精神疾患になることも多い。
    この病院の支援医海野先生は、腫れ物に触るようになったりしがちなところ、セクシャルマイノリティであるとか精神疾患であるとかを取っ払って、人として接している。さらりと自然な対応が素晴らしいなと思った。
    私自身、カミングアウトされたり…ということは今のところないのだけど、「在る」がままを受け止められる人でありたいなぁ。

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    2026年02月18日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    精神科病棟のシーンの端々を少し感じさせてもらいながら、セクシャリティに関連したストレスを抱える人を対象とする診療のあり方を考えることができた。
    また、セクシャリティだけでなく、この本では多くの社会的養護や親権、身近な人の死といった話題を取り扱っている。自身のセクシャリティを問うということは、深々と自分とはなにかとルーツをたどる作業になる。

    アセクシャルでありながら暴力的に妊娠し出産した子を手放した女性にまつわる章がある。女性はその後、自分を責め、生きる資格がないと自傷行為をしている。海野先生は、「生まれた命を第一に考えた末に、手放せた勇気を褒めて良いんだよ」と腕に刻まれた言葉の傷痕に語り掛け

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    2026年02月07日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    ネタバレ

    特殊清掃を通して成長していく主人公の物語
    主人公はおバカで上面の優しさを本質と捉えてフラフラと生きている青年。わたしのとても苦手なタイプの人間
    彼が、3ヶ月の子供を亡くした清掃会社の笹川さんと仕事を通して、死とは何か、死後何が残るのか、を学び成長してゆく。そして3ヶ月の娘を失った笹川さんの心と向き合っていく。

    私は実際に主人公のような人がいたらとても苦手だ。自分の物差しで心に踏み入ってくる、そして自分の正義を振りかざしてこうあるべきというものを押し付けてくるような感覚
    そこが終始売れ入れ難かった。成長はしているけれど、現実はそんな言葉を受け入れることなんてできないのではないか。
    私は笹川さん

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    2026年01月22日
  • 臨床のスピカ

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    様々な患者さんの想いが具体的な治療法や入院生活、状況からリアルに捉えられる。患者さんだけではなく、医療従事者の方もいろいろな思いの中で私たちに関わってくれているんだろうなと感じた。スピカに会って、あなたは本当にすごいね、素敵だねとなでてあげたくなった。

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    2026年01月17日
  • 臨床のスピカ

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    入院してる人たちの悩みにそっと寄り添う
    スピカが犬だからこそできる
    そっと前を向く為の存在になってるだと感じる物語
    働く看護師にもストーリーがあって
    読み応えがありました!

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    2025年12月31日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    一人ひとり、ステレオタイプに括れない
    いろんなひとがいるんだなと言う
    当たり前のような気づき。

    多分自分はマジョリティであるという
    無意識の安心?みたいなもの、持ってるなーと
    自分を省みる。

    知らないでいることは
    知らないうちに誰かを傷つけてしまうような気がして
    この作品で知った多様性はすごい学びだ。
    それを自然体で受け止める海野先生
    私は医師ではないけど、イチ医療人として憧れる。

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    2025年11月23日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    SOGI(ソジ)支援医、という言葉を初めて知る。セクシュアルマイノリティの「からだ」と「こころ」の健康をサポートしているとのこと。性同一性障害は、現在は性別不和や性別違和という呼び名に変わっている。わかりやすく学べる。

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    2025年11月21日