前川ほまれのレビュー一覧

  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    SOGI支援医は、姓の在り方について悩んでいる人をサポートする医者だ。私は、この本を読むまで言葉さえ知らなかった。
    この本では、セクシュアルマイノリティーに様々な形で関わる患者が登場する。自身がそうである場合も、親しい人がそうである場合もある。患者も医師も看護師も、それぞれの悩みや人生を抱えて、辛いことがありながらも懸命に日々を生きていることが描かれる。私たちは誰一人として全く同じではない。程度は違えどみんなマイノリティーだと思った。お互い寄り添いあうことのあたたかさを感じられる話だ。

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    2026年04月04日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    ☆4.5
    久しぶりに小説で泣いたな。死が纏う孤独というか、寂しさを感じた。いつか訪れるそれを想像して悲しくなった。交通事故で亡くなった同級生を思い出して、胸が窄んだ。私はどんな風に死ぬのか。とにかく色々な思いがあって泣いてしまった。もしかしたらそこには、死に対する本能的な恐怖もあったかもしれない。
    そんな思いを抱けるほどのリアリティのある描写だった。
    主人公の浅井はなんというか、かたはらいたしなキャラクターだけれども。「オイオイそれはねーだろ!」という行動をわざと取らせているようにも思える。最終的にはそこが良いなあ、となるのであった。

    追記
    「寿司を食いたい。でも我慢。」ってとこでなんか泣い

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    2026年02月24日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    昨今定着しているLGBTQ +という言葉ではなくSOGIという言葉を使っているところに好感。
    性的指向からジェンダー自体までひっくるめたLGBTQ +という大きな括りに疑問を覚えていたのでこの本を見つけた時は嬉しかった。

    SOGI の辛さや悲しみといったところを前面に出して強調するのではなく、マジョリティと同じく悩みを抱えた1人、として描かれていて良かった。
    この言葉に深い関わりがある私としては沢山の人に読んでほしいと思った。

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    2026年02月23日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    タイトルの『在る。』
    しっかりと句点で区切られたこの言葉に、著者の思いがこもっているように感じました。

    前川ほまれさんの小説は3冊目です。
    看護師としての視点から書かれた内容に、いつも自分の知らないことへの気づきをもらっています。

    SOGIとは、すべての人の性のあり方を表す包括的概念だそうです。SOGI支援外来は、セクシャルマイノリティのからだとこころの健康をサポートしている場です。読者の私は、この言葉を初めて知りました。

    この本では、自分の性を自覚したときにマイノリティな立場で、どれほど悩み、周りに苦しめられるのかが書かれていました。連作短編集のなかの登場人物達を、SOGI支援医の海野

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    2026年02月05日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    医療ストーリーに刑務所という
    中々読まない所で
    主人公にもナニかあって
    登場人物もみんなひとくせもふたくせもあって
    最後まで一気読みしました!

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    2025年12月28日
  • 在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】

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    精神科の専門病院である富士見ウエスト病院には、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」がある。そこの担当医・海野彩乃先生をメインに第七病棟での出来事を綴った連作短編集。

    SOGIとは、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字を取った略称。この言葉を初めて知った。

    見た目を全く気にせず、ほんわかした雰囲気で、常に患者の心に寄り添う海野先生。性的指向を指摘され、心に傷を負った人たちには、海野先生の何気ない一言が心に響くんだろうな。

    前川さんが現役看護師だけあって、富士見ウエスト病院で働く看護師さん、精神保健福祉士さん、院内

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    2025年11月20日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    シリーズ第四弾!

    今回はその店がちゃんと背景にあるお話になっていてホッとしました。

    失望して過去を、もちながらも未来を楽しみに生きるようになる話しが多く、読んでいる私もワクワクできました。

    最後の山本幸久さんのお話しでは商店街の登場人物達が総出になってまとめられている。
    下町ならではの温かい雰囲気がとても良かった。
    このメンバーの一員になりたい…などと思うのです。

    とりあえず、シリーズもこれで終了かな?
    と、思うとちょっと寂しいです。

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    2025年07月17日
  • 夜更けのおつまみ

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    31人の人気作家さんたちがそれぞれの夜更けのおつまみ語るというなんとも豪華でお腹が空きまくるエッセイアンソロジー。
    私はお酒は飲めないけど酒の肴と呼ばれるものが何より大好き。
    それぞれの作家さんの私だけのおつまみが沢山詰まっていて最高だったー✨
    共感できるおつまみもあれば初めて知るおつまみやお酒もあって面白い。
    この本を片手に晩酌するのも最高のおつまみになりそう

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    2025年02月24日
  • 臨床のスピカ

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    犬をはじめ、動物には不思議な力があると思う。
    我が家にはもうすぐ10歳になる柴犬がいる。家の中に彼女がいるだけで部屋の空気が明るくなり、撫でるだけで心が落ち着く。

    そんな犬たちが訓練を受けDI犬として病院内にいるだけで、患者の心の不安や寂しさを取り除いてくれると思う。

    現役看護師の前川さんが描く院内の様子がリアルすぎる。

    そこの患者さんたちだけでなく、看護師として働く遥と詩織も厳しく辛い人生を歩んでおり、話の全体が淋しく鈍色がかっている。唯一の救いがDI犬のスピカ。その真っ白な毛並みがその場を明るくしてくれる。

    ファシリティドッグのインスタをフォローしているので、院内で活躍している犬た

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    2024年10月17日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    久しぶりの明日町こんぺいとう商店街(^^)♪って…こんな大人っぽい話だったっけ?(・・;)ドキドキ
    ほろ苦、ぽわぽわアンソロジーだった気がしたんだけれど…でも、読み心地は良かった(*´∀`*)

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    2024年10月09日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    大変仕事があるなぁと思いました。(大変じゃない仕事はないけど)
    いろんな事情で亡くなった方の最後のお掃除 心を込めて丁寧に扱ってくれると嬉しいですよね


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    2024年10月07日
  • 臨床のスピカ

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    自分の知らなかったDI犬という存在と、その世界を知れたことがとても価値ある読書でした。医療の進歩だけでは解決できないところで苦しんでいる人がいて、それを助ける活動をしている人の思いや動物の癒しの力を信じたいと思わせてくれました。
    まるでノンフィクションのような物語に引き込まれて一気に読みました。

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    2024年09月17日
  • セゾン・サンカンシオン

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    依存症も様々。なった理由も様々。スリップする背景、生き方依存症に関わるものとしてとても参考になった。

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    2024年03月30日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    ネタバレ

    俺が飛び込んだのは、
    わけありの死に方をした人達の部屋を片付ける会社だった――
    選考委員の満場一致で選ばれた、
    第7回ポプラ社小説新人賞受賞作!

    良い内容だった・・・悲しい死報われない死・・・それを取り巻く人たちが少しずついい人で救われた。バイト君は少々生意気だけど(笑)

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    2023年08月01日
  • 跡を消す 特殊清掃専門会社デッドモーニング

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    死んだら終わり…か…
    そういう考え方を否定するつもりもないし、ある意味そうかもしれん。
    でもなぁ…それも寂しい気もする。
    確かに死んでしまったら、それまでかもしれんけど、今まで、何とか生きた!って誰かには分かって欲しいと思ってしまう。
    まぁ、自分が死んでしまったら、分かるも何もないかもしれんけど。

    特殊清掃ってのは知ってたけど、凄い現場!
    死に方も色々やけど、特殊清掃に依頼されるんやから、病院とかやなく、家とかで、看取られる事なく、亡くなった方の跡を消す。
    孤独死とか、自殺とかやけど、何か、居た堪れんな。

    こんな壮絶な死と向かい合ってこなす仕事ってハード。多分、私にはできんかもしれん。興味

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    2023年07月16日
  • 夜更けのおつまみ

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    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

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    2022年07月24日
  • セゾン・サンカンシオン

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    すごいものを読んでしまった…
    依存症の現実を垣間見た気がします。
    家族が受け入れることは簡単じゃない、そう分かっていてもつらすぎる。
    何年経っても完全に解放されることはなく、「回復を続ける」という表現も重い。
    自分が当事者になったら、あるいはその家族になったら、どうしたらいいんだろう。怖い。

    でも忘れたくないのは、依存症になってしまった人たちの心に傷つきがあったこと。最初のきっかけは、傷つきや問題を自分で何とかするために嗜癖に手を出している。
    その社会的解決なくして、依存症を減らすことはできないと感じる。

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    2022年05月12日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    これから読む人には、是非あらすじを読まないまま手に取って欲しい。もしも、十代の頃、まだ間に合う頃、この本に出合っていたら、私の生き方は変わったかもしれない、そう思えるほど「渾身の」一作だった。

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    2021年12月10日
  • セゾン・サンカンシオン

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    「人を依存症にするのは、快楽じゃないよ。
    心身の痛みや、それぞれが感じている生きづらさが原因で依存症になっていくの」
    アルコール依存症の母親をもつ柳岡千明は、退院後の母親が入所する施設「セゾン・サンカンシオン」へ見学に行く。そこは、様々な依存症に苦しむ女性たちが共同生活を行いながら、回復に向けて歩んでいくための場所だった。迷惑を掛けられてきた母親に嫌悪感を抱く千明だが、施設で同じくアルコール依存症を患っているパピコとの出会いから、母親との関係を見つめなおしていく――。

    ☆最高!最高!最高!☆読み終えた後、興奮してなかなか寝つけなかった。目を瞑るとシーンが瞼の裏に浮かんできて、自分のココロがグ

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    2021年09月20日
  • シークレット・ペイン 夜去医療刑務所・南病舎

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    罪人に医療を提供することは是が非か。
    その葛藤の狭間で揺れ続けながらも、医師という職業柄、受刑者に対しても治療を続ける主人公。彼が抱え続ける過去の傷が、受刑者である患者との関わり合いの中で鮮明になる過程、そしてその想いが少しずつ変化していく様子が読んでいてじっくりと心に沁み渡ってくる。
    罪を犯し、他人を傷つけた者は、本当に医療を受ける価値のない、死すべき存在なのだろうか。被害者側の立場に寄り添えば言語道断だろうが、その間違いを犯した人間が更生する場を与えないことは、あまりに非情ではないだろうか。
    どちらの考え方も誤ってはいないと思うし、だからこそ答えは見えてこない。それでも今、目の前に苦しむ患

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    2020年11月28日