【感想・ネタバレ】セゾン・サンカンシオンのレビュー

あらすじ

アルコール依存症の母親をもつ柳岡千明は、退院後の母親が入所する施設「セゾン・サンカンシオン」へ見学に行く。そこは、さまざまな過去を抱えた女性たちが共同生活を行いながら、回復に向けて歩んでいくための場所だった。迷惑をかけ続けられた母親に嫌悪感を抱く千明だが、入居者のひとり・パピコとの出会いから、母親との関係を見つめなおしていく――。人間の孤独と再生にやさしく寄り添う感動作!

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Posted by ブクログ

依存症になってしまう人の不幸な生い立ち、なってからのさらなる不幸、よく書かれていました。読むのが辛かったです。
でも、最終章には希望があって救われました。

0
2024年07月17日

Posted by ブクログ

「セゾン・サンカンシオン」は
依存症患者が集まり回復を目指す施設。

アルコール、ギャンブル、窃盗症、薬物依存。
P244
〈依存症は病気です。誰にでも発症する可能性があります〉
苦痛を抱え生きて行く。
周りの者たちが寄り添うだけでは解決しない。
しっかりとした治療が必要だ。

淡々とストーリーは進んでいく。
それだからこそ依存症から抜け出すことが
どれほど困難なことなのかわかる。

巻末の参考文献のリストの多さに驚く。
前川さんから届けられたこの一冊を手に
知ること、そこから始めるのが第一歩なのかもしれない。

0
2024年05月07日

Posted by ブクログ

母と子とか姉と妹の関係とか、読んでいて心がチクチクした。
愛情を感じたい、愛したいのに依存症に阻まれてゆがんでしまう、そんな関係がとてももどかしかった。
悲しい結末もあるけれど、それでも本人や周りの人が前を向いて歩いて行けたらいいのにと思った。

0
2024年02月24日

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