星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
NHKで星新一さん原作のドラマをやってたこともあり、影響を受けて『きまぐれロボット』以来読んでみた。
私事だけど、通勤がバスに変わってバスの中読むには短編集が時間的にちょうど良くて気持ちの切り替えに向いている。
星新一さんの本を読むたびに勤務地が変わったばかりのこの時を思い出すことになるだろう。
宇宙や未来など夢のあることばかりではなく人間としての営みから生まれる歪みや感情のずれ、勘違いなどこの現代にも同じように通じることばかり。
どこか皮肉めいていてフッと笑いたくもなり、ゾワッとする怖さだったり、それを短編で上手くまとめている天才だと思う。
特に
「霧の星で」
「見失った表情」
「処刑」 -
購入済み
ショートショートの王道
久しぶりにショートショートを読みたいと思いこの本に手を伸ばしました。様々なシチュエーションでの綺麗な起承転結が読んでいて心地良かったです。何回もオチを予想しては裏切られるという感覚は新鮮でした。
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Posted by ブクログ
星新一さん=SSのイメージしかなかったので、本作は驚いた。
主となる登場人物は3人だが、他にも人か絡み合い、喜劇のような印象を受けた。
驚き、失念、嬉しさ。
この3つが本作を読んでいて抱いた感情。
他にもあったと思うが、この3つが主軸となっている印象を受けた。
本当にひょんなことから始まり、最後は全て丸く収まった、といった感じだろう。
本当に人のちょっとした気まぐれによって、世界、というと大袈裟になるかもしれないが、自分の周りだけでもガラッと変わるものだな、と感じた。
また、星新一さんらしからぬ、登場人物に名前がきちんと付いていて、そこもまた興味深かった。 -
Posted by ブクログ
ある日「ぼく」が自分そっくりの少年を追いかけていたら夢の国へ入り込んでしまって・・・。
最初に入り込んだパパの夢の国では「ぼく」のおじいさんに夢の国のことを教えてもらい、わかったようなわからんようなと思っていたら今度は別の人の夢の国へ行き、また別の人の夢の国へ行きを繰り返ししていくのがなんか『不思議の国のアリス』みたいやと思ったちょうどその後に「ぼく」自身が「まるで不思議の国のアリスみたいだ」というようなことを言ったものですから、ワタシ、嬉しくなっちゃったよ。
現実世界で上司にいじめられてる会社員が夢の国で絶対王政の皇帝になってたり、笑顔を取り戻したことであの世行きのバスに乗り損ねた女の人