星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星新一のショートショートは小学生の時分に何度も読み返していたが、大人になってから読んでみると、当時とは違った見え方になっていた。
短いストーリーの中にたくさんの彩られた表現がある。結末が一つの面白さではあるが、ただあらすじだけを抜き出してしまうと、星新一の作品の持つ魅力は失われてしまう。ショートショートで、文学作品であるべき理由が確かに存在している。
幼少期に読んでいたときと感想は違っていたが、それでも、感じる魅力は変わっていない。便利なロボット、不思議な薬、夢を持つ青年、金持ちの老人。登場するすべてに心がときめき、次々と姿を変えて現れる世界に飛び込まされる。
特に印象に残ったのは『友情の杯』 -
Posted by ブクログ
「ようこそ地球さん」に続き2冊目の星新一さんのショートショート集でした。
結論から言うとミステリー以外には疎い私ですが
ショートショートという読みやすくまた展開がわかりやすいという良さと
星新一さんの独特な世界観にすぐに引き込まれました。
あとがきにも書かれていましたがSF系のものやファンタジー系のもの、童話めいたものなど幅広い分野のお話が入っているので
きっとお気に入りの1話が見つかると思います。
さいごにこの本の魅力は数ページで満足感のある構成と予想のつかないドンデン返しだけではなく
社会への皮肉や風刺などがおもしろく不思議な雰囲気で書かれているところだと私は思います。
その -
Posted by ブクログ
本書もショートショートとしては長く、全部で10作品しかない。
星新一の20ページは馴染めない。
もっと短い5ページくらいの話が好きだ。
星新一さんの作品は、設定が面白い。
アイデアが気に入った2作品を紹介しておく。
・テレビシート加工
テレビの技術が進歩して、画面がシート状になった。
すると生活用品のすべてにシートが貼られるようになり、なんらかの画像が動いている。
壁や床、冷蔵庫や食器、シートが貼られていないものはない。
ある時、車のボディのシートに不具合が起き画像が動かなくなる。
不謹慎だということで警察に捕まってしまう。
ただ白いだけの壁や天井の独房に入れられ、画像が動かない世界のつら -
Posted by ブクログ
『ピーターパンの島』
•社会不適合の子供を殺す話として読んだ。
•当初は「本当に妖精が見える子供たち」の話だと思ったが、
実際は「妖精の存在を信じ込む子供=障がいを持つ、あるいは社会不適合と見なされる存在」として描かれているように感じた。
•社会適合度が高まるにつれ、そこから外れるものを排除していく構造を描こうとしている作品だと思う。
•ただし、子供を集めて爆破するという結末は単純で悪趣味に感じた。
•それまで子供たちの純真さが丁寧に描かれていた分、その落差が強すぎる。
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『殺人者さま』
•初めての独白形式の作品。
•オチが弱いと感じた。
•「知らず知らずのうちに人を殺していたかもしれな