星新一のレビュー一覧
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『ピーターパンの島』
•社会不適合の子供を殺す話として読んだ。
•当初は「本当に妖精が見える子供たち」の話だと思ったが、
実際は「妖精の存在を信じ込む子供=障がいを持つ、あるいは社会不適合と見なされる存在」として描かれているように感じた。
•社会適合度が高まるにつれ、そこから外れるものを排除していく構造を描こうとしている作品だと思う。
•ただし、子供を集めて爆破するという結末は単純で悪趣味に感じた。
•それまで子供たちの純真さが丁寧に描かれていた分、その落差が強すぎる。
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『殺人者さま』
•初めての独白形式の作品。
•オチが弱いと感じた。
•「知らず知らずのうちに人を殺していたかもしれな -
Posted by ブクログ
「星新一ショ-トショ-ト1001」という3巻から成る本がある。
その第1巻[1961ー1968]の作品を文庫本で順番に読んできたが、この「マイ国家」が第1巻の最後の作品だ。
星新一作品の1/3ほどを読んだということか。
つまらなくなってきたら読むのをやめようと思って読み進めてきたが、相変わらず面白い。
作品のタイトルをそのまま本のタイトルに使っているものが多いが、それは代表作だと思ってよい。
本書も最後の作品の「マイ国家」が日本の国家を風刺していて、よく考えられているなあと思った。
「星新一ショ-トショ-ト1001」の2巻目の最初の文庫本「午後の恐竜」を続けて読みます! -
Posted by ブクログ
今年、生誕100年らしい「ショートショートの神様」の作品は、過去に少ないが読んだことはあった。
今回はこの作品で、改めて読後の感想を書くとなると、簡単なようで難しい。
この掌篇小説集はタイトル通りロボットだけでなく、悪魔、宇宙人、薬、機械などなど、たくさん現れる。
ロボットが現れるからSFとも言えず、童話チックだからほのぼのしていると言えず。時には坊さんの説法や、寓話の超短縮版にも思える。
ショートショートという特殊な作風、その中での限界まで切り詰めた没個性と普遍性、平易すぎる文章などが、物語を純粋に表現する制約として機能している。これは古びない。
個人的には文章も楽しみたいので、ここ -
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全ての物語が「ノックの音がした」からスタートする、個性豊かなショート・ショートが詰まった短編集。
ドアは、この本において様々な役割を見せてくれる。
平穏とドラマの分水嶺。
内と外とを分ける物質。
日常と非日常とを分ける境界。
貧富の差を問わず設置された舞台装置。
開けて、閉める――そんな単純な機構はしかし、動と静とを単純明快に分けつつも、物語の基点となっている。
ひとつひとつの物語はまさに「そうくるか!」の連発で、「次はどう来るんだろう」と好奇心を刺激してやまなかった。
まるで、一つの食材を活用して、様々なレシピを披露していくようなその手腕に舌を巻いた。
様々な物語の視点、様々な世界の -
Posted by ブクログ
小学生の時に読んで、すごく面白い!!!とわくわくしながら読み進めた本。ショートショートな物語には必ずオチがあって、そのオチが何なのかを子供ながらに一生懸命理解しようと読んでいたなあ。
久々にボッコちゃんの存在を思い出し、また読んでみたいと手に取った。
星先生は宇宙とか未来とか強盗が好きなのかな?
この作品が発表された頃には、世界的な人口爆発が問題視されていたんだろう。今となっては日本は少子化となり、真逆な未来を歩んでいる。とはいえ、世界はいまだに人口爆発が懸念されているんだよなあ。
この時代に描く未来にはまだ届いていないけれど、星先生の発想力とか頭のキレの良さは流石だよなあ。