星新一のレビュー一覧
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大正期の経済・医薬界を駆け抜けた星一。官やそれと結託した企業に足を引っ張られ、泥沼であがくような企業人人生ではあったが、その生涯は颯爽とした印象を受ける。彼の屈託のない、未来への希望を失わない姿勢が、そう感じさせるのだろう。ここで語られる物語は、現代への批判性を失わない。星新一というストーリーテラー...続きを読むPosted by ブクログ
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「なんとなく天気予報みたいな話ですね」
(なんでもない/見物の人/すなおな性格/命の恩人/重なった情景/追跡/条件/追究する男/まわれ右/品種改良/門のある家/ごたごた気流)Posted by ブクログ -
正直、ぞっとする話も多々あった。
そしてあとがきにも、「うーん、そうだね!」
なんて、言わされる始末。
要するに、人間ってこんな程度だよね!と、思わせる一冊。
出てくる人間は大抵普通ではないと感じるのに。
「悪人と善良な市民」
「窓」
この二作は特に強烈に印象に残った。ぜひ読んでほしい。Posted by ブクログ -
中学の時に読んでいた物。本棚の整理をしていてちょっと読んでしまったのが、引き金。短いからすぐに終わる。と、思うのが中毒の第一歩目。
どこからどう読んでも面白いし、あの物語の構成の仕方は流石としか言えない。Posted by ブクログ -
一般的な小説がフルコースなら、星先生のSSは骨格とスパイスのみ、という印象を受ける。それは昔話や童話に近い面白さを持っているなぁと思う。昔話の多くが構造のみのシンプルなものに洗練されるのは、語り継がれていく過程で枝葉末節が脱落していく為かな。Posted by ブクログ
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47編。
ショートショートの中でも、短めのが詰まっている。
「歳月」1頁にも満たないが、余韻があって好きです。
「便利なカバン」まさしくケータイではないか!と思った。連れ歩かれてる感はないけど。Posted by ブクログ -
豊臣秀頼とか名もなき藩とか、史実創作どちらも読めます。そしてどれも面白い…!!! この人の時代小説も凄く好きです。本当にショートショートって技術ないと書けないジャンルなんだなぁと普通の小説読むと痛感させられますね。星新一さん大好きですvvvPosted by ブクログ
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基本的に星さんの長編って苦手なんですが、これは読みやすいです! 一つ一つの章が凄く独立してるのに、なんでもないような設定が次に生かされてるっていうのがさすが星さん!!って感じがします。Posted by ブクログ