星新一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
私はこれまでSF小説をほとんど読んだことがなかった。特に理由はないが、何となく敬遠していたのだ。そのため『マイ国家』にも正直あまり期待していなかったが、その予想は良い意味で裏切られた。
本書に収録された作品には、意外な結末や皮肉の効いた展開が多い。それでも、読後には不思議と爽やかな気持ちが残る。それは、無駄を徹底的に削ぎ落とした文章に、クリスタルのような美しさがあるからかもしれない。
星新一の作品は、書かれた時代が古くなっても色褪せない普遍的な魅力を持っている。私は『マイ国家』を読んで、予想もできない結末の数々に驚かされるとともに、本を読む面白さを改めて感じた。SF小説を敬遠していた自分が -
Posted by ブクログ
ショートショートの作家が1967年から連載していたものを編集。アメリカのヒトコマ漫画を題材に、ブラックユーモアと捻りを効かせまくった数々のシチュエーションを描いてみせるエッセイのような作品集。
ショートショートの極みか。1つの題材に対し、短いものは2行程度でネタを完結させ、次々と書きまくっている。時折「これでは普通すぎる」「1回使ったら終わりのネタ」など自己分析も交えるのがエッセイらしくて面白い。最近バラエティで見かける「この絵から一言」的な企画はこの本から着想を得たのかと思えてきてしまう。
60年近く前の作品なのに、古さを全く感じさせない。題材が「手術」「強盗」「動物」「浮気」「宇宙人」