星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ天才のメモ
星新一さんの創作メモを基に、星さんの頭の中を覗いているような気持ちになれるエッセイ。あんなに面白いSFのSSを生み出した人の頭の中が気になって、借りた。
メモは基本的にボツになったアイデアやSS。それでも解説込みで面白い!
「正義と公平のため」のコンピューターの発展は、犯罪を大幅に削減した結果、スリルとサスペンスの消失につながる?そうなったら、どんな小説を書けばいいのか?という想像。面白い。やっぱり、この世にスリルとサスペンスが必要なのか?スリルとサスペンスが消失したら、それこそ想像して書くしかない。
小説に書いたことが現実に起こるのは、SF作家としては困る、とのこと。
一読者からすると、「こんな前に書かれたSF小説に出てきたことが、いま、実現しているよ!」と、うれしくなるところなんだけどな~!
誰かが、人間に想像できることは実現するとか言ってたような、言ってなかったような?とすると、やはりタイムマシンはすでに未来で完成している?
熱いお湯に浸して絞った蒸しタオルを顎に乗せ、ひげを柔らかくしてから剃るという、ひげそりの方法について正しくないかもしれないと不安になる星さん。熱いタオルを絞るのは大変だとタオルしぼり機の商品化を希望する星さん。微笑ましくて一番好き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレうるさい相手、安全な味、ちがい、宿命が好き。
特に宿命がお気に入り。
なぜか分からないが仲間を増やしたくなり
なぜか分からないが宇宙船を作らなければならない。
安全な味は、食事が美味しすぎる星でもてなしを受けるが、我々自身が向こうにとっては新しい食材にもなりえるし、我々の方としてもそんな美味しいものを食べている星の者たち自体の味を知りたくなる。
食べられないことはないが退屈な味というのは、それはそれで安全なのだ。
服を着たゾウも印象深い。
催眠術師に「お前は人間だ」と暗示をかけられたゾウの話だが、そこらの人間よりも人間とはなんなのか考えて人生を歩み、順風満帆な人生を送っている皮肉。
特賞の男
→運の良さの虜
うるさい相手
→ロボットのストーカー営業
儀式
→壊すための基地
死にたがる男
→時効
いいわけ幸兵衛
→言い訳の楽しさ
語らい
→話し相手の犬
調整
→はあ……
夜の嵐
→娯楽用の悪夢
刑事と称する男
→刑事か悪党か
安全な味
→つまらない味こそ安全
ちがい
→派遣会社のアンドロイド
応接室
→借金取り撃退装置
特殊な症状
→庇い合う精神障害
ねむりウサギ
→人生を全うしたうさぎ、つまらない長寿の亀
趣味
→室内装飾、行き過ぎた趣味
子分たち
→もっと痛めつけてやろう
秘密の産物
→5つの願いの最後
商品
→他の星で地球のものを営業販売
女と金と美
→結婚詐欺と美女
国家機密
→一流の料理人
友情の杯
→酒の毒
逃げる男
→盗んだ相手
雪の女
→愛に狂うか春が来るか
首輪
→懲役3年の刑
宿命
→世紀のゲーム
思わぬ効果
→アレルギー治療器
ひそかなたのしみ
→夢を見せる枕
ガラスの花
→不幸に襲われるガラスの花
新鮮さの薬
→薬ごとに色んな新鮮さ
服を着たゾウ
→人間とはなにか
マイ国家
→国外追放で建国 -
Posted by ブクログ
娘が星新一にハマってからどれくらい経っただろうか。けっこうな数、300篇ほど読んだらしいが面白かったベスト3は?と聞いた
1位 午後の恐竜
2位 おーいでてこーい
3位 妖精配給会社 らしい
なかなかやるじゃねえかと抱きしめたくなった
午後の恐竜、僕も好きだったなぁと読み直しました。やっぱり面白いです
尚、僕の星先生ベスト3は
1位 殉教
2位 生活維持省
3位 味ラジオ かな。その時の環境、感情で変動はしそうですけどこの3つは味わい深いですね
あぁ、盆休みに入ったら星先生持ってキャンプにでも行こう。たのしみだ
(ただ表紙絵のように過ごしたいだけです) -
Posted by ブクログ
星新一氏のショートショート31篇収録。よくもまあこれほど面白い話を次から次へと思いつくものだ。基本はブラックユーモアに勧善懲悪のテイストが加わり、基本構成としては会話形式で進行する軽やかで柔らかい文体や語り口が刺々しさを中和させている。著者はあとがきで具体性を排して普遍性を意識していると述べていものの、昭和の戦後から高度経済成長期の混沌とした時代の雰囲気も感じられ、なんだかレトロな懐かしさを感じる(モノによってはえぐい内容もあるが)優しい作品。少し抜けていておっちょこちょいな憎めないふたりの犯罪者が織りなす物語、「夕ぐれの車」がお気に入り。
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Posted by ブクログ
「ミステリー的なものもあり、SF的なものもある。ファンタジーもあれば、寓話がかったものもあり、童話めいたものもある。いずれも私が関心を抱いている分野である。だからこの一冊は、私、星新一というあやしげな作家そのものを、ショートショートに仕上げた形だといえるかもしれない。」
(あとがき)
星新一のショートショートには、「人間ってまあそういうとこあるよね」的な少し冷めた視点が根底にあって、普段は疑うことのない価値観や思い込みとかを、少し離れたところから眺め直す面白さがあると思った。
彼が今の社会を見たら、「お、自分が書いた通りになってきてるんじゃね?」とか思ったりするのかしら。
『最後の地球人』『おーい でてこーい』『肩の上の秘書』『冬の蝶』が個人的な好み。