星新一のレビュー一覧

  • ようこそ地球さん

    Posted by ブクログ

    最初に読んだのは小学生くらいだったと記憶している。年齢制限的な表現もあまりなく(あったとして直接的すぎる描写はなく)、一遍一遍がそれぞれ味わい深くもすっきりと読めて次はなんだ、次はどうだと止まらなくなる中毒性にやみつきになったものだ。

    大人になって読み返すと大体の登場人物たちとの年齢が近くなった〜追い越してしまったことによる人物のセリフへの共感を覚えたのと、自分の好きな物語の傾向が変わっていることに気づいた。
    小さな頃はラスト数行〜1行で落としてくる気味のよさや結末を楽しみにしていたが、今の自分はストーリーの起承転を経てしっかり結に行き着く構成のストーリーに満足を覚える。歴史は繰り返されると

    0
    2025年10月19日
  • きまぐれロボット

    Posted by ブクログ

    小さい頃から星新一さんの作品が大好きでよく読んでいた。短編集で子供も大人も楽しめる。誰もが妄想することの斜め上を行く、奇抜な着目点と風刺の効いたオチが癖になって面白い。個人的には「地球のみなさん」と「おみやげ」が印象的だった。

    0
    2025年10月18日
  • ブランコのむこうで

    Posted by ブクログ

    ショートショートじゃないんかいと思いながらも案外嫌いじゃない奴でした。世界観というか作ったシステムの中でうまく遊んでて、意外と飽きない

    0
    2025年10月11日
  • ようこそ地球さん

    Posted by ブクログ

    「処刑」で、死刑囚に渡された爆弾が、目の前にあると気になるが地球では大掛かりでみんな気にしないだけで、いつあらわれるかわからない死を毎日原因を作りながら瞬間を作り出している、というような箇所で納得感があった。確かにいつ爆発するかわからない爆弾があったら死の瞬間を考えずにはいられないが、近くに実物としてあるかないかの違いで根本は変わらず、例えば癌等で病気が目の前にあるときと普段元気で死の影がないときのように、どんなときでも一緒だということに気づかされた。
    「殉職」で、死の恐怖がないと諭されたとしても私も自死しない側でありたいと思った。今同じような状況に陥ったとしたら多分自分は死を選ばないが、いつ

    0
    2025年10月02日
  • ようこそ地球さん

    Posted by ブクログ

    「ショートショート」というジャンルを切り開いた先駆的存在として広く知られている星新一の代表的短編集の一つが本書『ようこそ地球さん』である。
    本書には全42編が収められ、いずれも昭和36年以前に執筆された作品であるにもかかわらず、今日読んでも時代の古さを感じさせない点にまず驚かされる。

    収録作の中でも「殉教」と「処刑」は、星新一の文学的到達点を示すものとして特筆すべき完成度を誇る。
    短いながらも鮮烈な主題と余韻を残し、読者に強い印象を与える秀作である。

    他方で、収録数の多さゆえに似たパターンの展開や、ある種の予測可能性を伴う結末が散見されるのも事実である。
    その点は読み進める過程でやや単調さ

    0
    2025年10月01日
  • ボンボンと悪夢

    Posted by ブクログ

    星新一氏の著書で、これが初めての体験でしたが、ハマってしまった。ほぉー!と言いながらこの不思議な世界に入り込んで楽しく読みました。ということで、星新一著書を一気に5冊買った私。

    0
    2025年09月30日
  • ボッコちゃん

    Posted by ブクログ

    短編集で読みやすい。毎回最後にそう来たかぁと感心させられる。軽いホラー感があるテーマが多いので明るい気持ちにはなりにくい。でも読んで良かった本。

    0
    2025年09月20日
  • ボッコちゃん

    Posted by ブクログ

    2025年34冊目『ボッコちゃん』
    毎回ラストの一文で「うわっ、そうくるか」と驚かされる。普段あまり本を読まない人にも、ぜひ読んでみてほしい。

    0
    2025年09月16日
  • だれかさんの悪夢

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「レジャークラブ」「指」「空白の行動」「とびきり」
    「コレクター」「観光地」「問題の装置」「気力発生機」
    「寝る前のひととき」「夜の乗客」「収支」
    「安全装置」「宣伝の時代」「一本の刀」
    「たのしい毎日」「敬遠」「反政府者」
    「見習いの第一日」「女とふたりの男」
    「こわいおじさん」「一年の計「ある初夢」
    「ごねどく屋」「利益の確保」「きっかけ」
    「クーデター」「おせっかい」「不快な人物」
    「けじめ」「誓い」「会員の特典」「亡命者」
    「出所の日」「平均的反応」「テレビの神」
    「小さな社会」「宝への道」「夢の女」
    「一日の仕事」「便利なカバン」「ある犯行」
    「宇宙をわが手に」「装置一一◯番」「歳月

    0
    2025年09月12日
  • ブランコのむこうで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ○ファンタジーなんだけど、どこか現実味がある
     夢の中を男の子が旅をする物語。そこで、男の子は様々な人の現実世界と夢の世界を知っていく。お父さんの夢の中では、死んだおじいちゃんがいたり、子供を事故で亡くした母親の夢では亡くなった子供を探す姿があったり。人それぞれの願望が夢に表れている。

     どの夢の中の様子を読んでも感じるのが、人は夢を見ることで救われる部分があるのかなと思えること。例えば、夢の中で現実世界では起こり得ないことが起きて楽しんだり、会えない誰かに会って嬉しい気持ちになったりして、人は何かを得ているのかな。この物語を読むとそんなふうに思えてくる。

     そんなことよりも、夢は面白いな

    0
    2025年09月08日
  • ブランコのむこうで

    Posted by ブクログ

    ショート・ショートじゃない星新一作品があるんだ〜、ということで読みました。
    学校帰りの「ぼく」は、誰かが見ている夢の世界を巡る不思議な体験をします。
    夢の中で眠ればその夢の持ち主(?)の起きている様子がわかります。
    どうしてこんな夢を見ているのか、誰が見ているのか。
    納得したり切なくなったり。
    特に「道」がいい。夢でそこに行き着くって!案外現実世界では全然違う人だったりするのかも…
    ラストは不思議でほっこりする余韻が残ります。

    かわいらしい表紙とは趣の違う、各章扉の不穏な挿絵も好きです。

    0
    2025年09月01日
  • きまぐれロボット

    Posted by ブクログ

    30年ほど前に一度読んだことがあったが、店頭で見て懐かしくなり手に取った
    ウィットに富んで皮肉もあり、楽しめた

    0
    2025年08月30日
  • ちぐはぐな部品

    Posted by ブクログ

    当時は夢物語の記述だったかもしれないが、50年を経て実現しているようなものもあり、本来のショートショートの読み方とは違う部分も楽しめる。

    0
    2025年08月20日
  • マイ国家

    Posted by ブクログ

    秀逸は表題作。ありそうでなさそうな絶妙の不気味さ。喜劇を装いつつも、行間から漂う異常性が感じられる名作だと思う。あえてこの作品をトリにもってくることにも拍手。

    0
    2025年08月18日
  • ブランコのむこうで

    Posted by ブクログ

    こどもにもすんなり読める様な、分かりやすい文体でいて、随所に生きる上での教訓や、この世界の真理みたいなものが散りばめられている。楽しい。

    0
    2025年08月17日
  • きまぐれロボット

    Posted by ブクログ

    子供の塾の夏休みの課題図書。せっかくなので一緒に読みました。
    星新一さんの本はあまりきちんと読んだことがなかったのですが、欲深い人間らしさと、皮肉と、くすりと笑える感じがあって良かったです。

    あまり本を読まないうちの子供が楽しく読んでいたのが一番。

    この話のここが良かったねと言い合うのが楽しかったです。

    きまぐれロボットとユキコちゃんの仕返しが私のお気に入り。
    子供のお気に入りは、九官鳥作戦と、夜の事件。
    星さんの作品に限らず、短編集の作品は、人の好みもいろいろで、そこも好き。

    0
    2025年08月13日
  • ボッコちゃん

    Posted by ブクログ

    何度目かの再読です。
    この本に収められている『おーい でてこーい』を教科書で読んで衝撃を受け、最初に手に取った星新一さんのショートショート集でした。

    ごく短いストーリーの中にしっかりした結末と、おかしみや恐怖が詰まっているのだから本当にすごい。他の短編集も読んでみましたが、やはりこれが一番満足感があります。
    改めて読み返してみて印象的だったのは『月の光』『暑さ』『生活維持省』『肩の上の秘書』『おみやげ』。
    特に『おみやげ』は、未だに戦争をやめない愚かな人間への風刺が効いていて、とてもやるせない気持ちに。『月の光』もうつくしい要素ばかりが詰まっていて素敵でした。

    お話によって、ニヤッとしたり

    0
    2025年08月10日
  • ノックの音が

    Posted by ブクログ

    ノックの音がした
    というフレーズから始まる話がたくさんある短編小説集。
    騙し騙されるみたいなところが多かったが、騙された側があっけらかんとしていて気持ちよかった。

    0
    2025年07月29日
  • おかしな先祖

    Posted by ブクログ

    maybe I have been read his novels comp. so read it ten thousand over!

    0
    2025年07月24日
  • 凶夢など 30

    Posted by ブクログ

    久しぶりに星新一の本を読んだ。たまたま100円コーナーで手に取った一冊、これが星新一という懐かしさを感じた。時に腑に落ち、時に「あれ?終わったの?」と消化不良も良さとして感じてしまう。どなたも好きな、もしくは気になる話が一つは絶対に見つかるだろう。

    0
    2025年07月22日