声の網

声の網

440円 (税込)

2pt

ある時代――電話は単なる通話の道具ではなかった。ある番号を回せば、自分の商売に関連した情報が即座に送られてくる。診察器と組み合わせれば、居ながらにして病院の診察もうけられる……。そんなある日――メロン・マンション1階の民芸品店の電話が鳴り、「そちらの店に強盗がはいる」とだけ告げて切れた。そしてそのとおり、店は強盗に襲われた。それを契機に12階までの住人に次々と異様な出来事が。――謎に満ちた12の物語がつくるショッキングな結末とは?

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コンピューターを介して、電話で情報が繋がる世界を描いた12の短編集。コンピューターは人々に便利を与えたが、実態は影で人々を支配していた......という一種のディストピアが舞台となっている。

    「人はコンピューターを支配し、コンピューターは人の心を支配している」
    70年代に、現代日本を暗示する作品を

    0
    2025年05月15日

    Posted by ブクログ

    ショートショートの名手、星新一さんによる連作短編集。

    客の気分にあった商品の説明、身体の不調を感じたときの診断、悩み事に関する的確なアドバイス、
    すべてはコンピュータが電話を通じて提供してくれる。
    そのサービスを当然のこととして受け取り、悩み事などとは無縁に快適に暮らす人々。
    理想的な社会が実現で

    0
    2025年04月25日

    Posted by ブクログ

    怖い。星新一の凄さ、天才ぶりを、ようやく知った気がする。そして、数十年前にこれが書くことができる人がいた、という点に、人間の凄さも思い知る。

    こんな本のリストや感想をデジタルで残すなんて、あちらの思うツボだな笑、とわかっていながら、残してみる。

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    昭和60年に書かれた話とは思えないくらいの内容。
    現代に通じる12の物語ですが、情報社会、AIを予見されており、ちょっと怖い感じがした。

    0
    2024年09月28日

    Posted by ブクログ

    電話(電話式コンピュータ?)を軸にした連作短編集。
    舞台はメロンマンション。一月、一階の部屋から物語は始まり、十二月、十二階で終わる。

    夏に読むのにピッタリな怖さ。これはSFでホラー。
    ラストも怖い。今読むとさらに怖い。昭和六十年の本というのが一番怖い

    星新一氏の未来を見通す力が半端ない。SF作

    0
    2024年08月16日

    Posted by ブクログ

    打ちのめされた
    著者はやっぱり予言者なのかもしれない
    まさかの積み重ねで歴史はできている
    現代ではもうフィクションとは言えない気がする

    0
    2024年07月02日

    Posted by ブクログ

    解説に1970年に書かれた本だと記されている。驚くほどの正確さで背筋が寒くなる。おそらく人の営みとその要望に対する深い洞察が為せる技(欲しい物は可能である限り、そのうちにつくられるから)。最近流行りのchatGPTと音声認識を使えば、ほとんどそっくりなことができる。
    ただ一つないのは秘密を保持する情

    0
    2023年03月03日

    Posted by ブクログ

    娘に勧めたところ、何度も読み返すほどの気に入りようでこちらも嬉しくなる。何十年も前の作品であることをどれほど分かっているだろうか。先見の明、なんていう言葉では軽すぎるほど。

    0
    2021年06月20日

    Posted by ブクログ

    70年代に書かれた小説だが、作中の「声の網」とはいわばインターネットであり、その予見力は凄まじい。本格は連作短編集の形式を取っているが、一本一本の短編は、いつものショート・ショートに見られる切れ味の鋭さはなく、どれも茫洋とした結末を迎える。だがその背後で進行する徹底した管理社会への変貌と、それによる

    0
    2019年05月27日

    Posted by ブクログ

    解説をされている恩田陸さんや感想を書いている他の方の言う通り、この作品が1970年代に書かれた事への衝撃たるや。星新一さんの未来を描く想像力は他の作品でも感じるが、この作品はまさに「情報やAIに踊らされ操られる」何とも言えない不安感が描かれている。しかも、当事者はそこに気づいていない恐怖。インターネ

    0
    2025年06月16日

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