星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔読んだかもしれない星新一氏の作品を改めて読み返そうと思ったのは、ショートショートを創作したいと思った初心を忘れてしまいかけたからでした。
しかし、読めば読むほど、ショートショートを書こうと思ったのが間違いだったのではないか、と思えてきてしまうほど、星氏が到達していた境地までの距離の遠さに気を失いそうになります。
いやいやはなから追いつこうというのが間違いなのです。
かたやSF界の一翼を担い、ショートショートというジャンルを築き上げた歴史的な大作家、かたや名も知れず作家になる資質をもっているかどうかも怪しい素人。テクニックを盗もうという浅はかな思いは、テクニックじゃどうにもならないと知ることで早々と打ち砕かれました。
この四半世紀以上前に書かれた、究極的に抽象化された物語郡は、時代を映すあらゆる要素を全て締め出すことで、時代を超越しています。
今読んでも少しも古びたところがありません。
それ自体が既にあたかもひとつの謎であるかのように、燦然と魅惑的に輝いて見えます。
~収録作品~
上役の家
入会
公園の男
消えた大金
あいつが来る
味覚
となりの住人
カード
ポケットの妖精
職業
うるさい上役
ビジネス
運命
お願い
企業の秘密
特殊な能力
先輩にならって
その女
どこかの事件
林の人かげ