星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
相変わらず星新一は鋭い。。
盲点を突いてきます。
私たちが日常どれだけ思い込みで生活してるか改めて感じました。
とくに「エスカレーション」では、
たしかに、私たちでどうしようもないことに全神経傾けて、科学を発達させてきたんだな(苦笑)と思う。
下らないものの中にこそ大切なものを見出せると思うか、くだらんものはくだらんと思うかは、個人の自由であるとは思う。
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下らないことに一生懸命になれるのも悪くないと感じる今日この頃。 -
Posted by ブクログ
今読んでる
日本に帰ってきて、アメリカに行った人の話を知りたくなるのは人情。それと、星新一のノンフィクション(というか随筆)は今まで挫折しているので、長編のノンフィクションなら読めるかなと。
2010/12/16
読み終わった
いわずと知れたショートショートの王様、星新一の、自らの父親の波乱と人情に満ちた半生を綴った他伝記。
海外という舞台で立身出世を目指した日本人の話というのは、誰の話でも心を奮い立たせてくれるもの。例えば「翔ぶが如く」、川路利長のエピソード、或いは「舞姫」、豊太郎がエリスと出会うまでの話、枚挙に暇がない。
この作品も、一生をひとつの事に捧げた主人公を軸に、元気を与えてく -
Posted by ブクログ
昔読んだかもしれない星新一氏の作品を改めて読み返そうと思ったのは、ショートショートを創作したいと思った初心を忘れてしまいかけたからでした。
しかし、読めば読むほど、ショートショートを書こうと思ったのが間違いだったのではないか、と思えてきてしまうほど、星氏が到達していた境地までの距離の遠さに気を失いそうになります。
いやいやはなから追いつこうというのが間違いなのです。
かたやSF界の一翼を担い、ショートショートというジャンルを築き上げた歴史的な大作家、かたや名も知れず作家になる資質をもっているかどうかも怪しい素人。テクニックを盗もうという浅はかな思いは、テクニックじゃどうにもならないと知る