星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「きまぐれ博物誌・続」5
著者 星新一
出版 角川文庫
p125より引用
“批評家がいかにほめ、
世の多くの読者がさわいだ作品であっても、
私の好みにあわなければ、
それは確実につまらない作品なのだ。”
SF作家でショートショートの代名詞とも言える著者による、
エッセイ集。
著者の子どもの頃の思い出から未来の予測まで、
ピリリと辛辣な意見を交えて書かれています。
上記の引用は、
著者若かりし頃に貸し雑誌を読み倒した時、
つまらない作品をよんでの確認の一文。
世の中のあらゆるものに関して、
この一言で片付けてしまうことが出来るような気がします。
しかし、
好みの物ばかり自分の中に取り入れていては、
あまりにも偏った自分が出来上がってしましそうです。
つまらないものでもあえて取り入れることによって、
自分の好みの物をより楽しく、
面白く味わえるのではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
相変わらず星新一は鋭い。。
盲点を突いてきます。
私たちが日常どれだけ思い込みで生活してるか改めて感じました。
とくに「エスカレーション」では、
たしかに、私たちでどうしようもないことに全神経傾けて、科学を発達させてきたんだな(苦笑)と思う。
下らないものの中にこそ大切なものを見出せると思うか、くだらんものはくだらんと思うかは、個人の自由であるとは思う。
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下らないことに一生懸命になれるのも悪くないと感じる今日この頃。 -
Posted by ブクログ
今読んでる
日本に帰ってきて、アメリカに行った人の話を知りたくなるのは人情。それと、星新一のノンフィクション(というか随筆)は今まで挫折しているので、長編のノンフィクションなら読めるかなと。
2010/12/16
読み終わった
いわずと知れたショートショートの王様、星新一の、自らの父親の波乱と人情に満ちた半生を綴った他伝記。
海外という舞台で立身出世を目指した日本人の話というのは、誰の話でも心を奮い立たせてくれるもの。例えば「翔ぶが如く」、川路利長のエピソード、或いは「舞姫」、豊太郎がエリスと出会うまでの話、枚挙に暇がない。
この作品も、一生をひとつの事に捧げた主人公を軸に、元気を与えてくれる、がんばろうという気にさせてくれる、一旗あげてやるという気にさせてくれる、男好みな作品で。最近お疲れのお父さんや人生に迷ったモラトリアム学生たちに読んでほしい一冊。
かくいう自分も、アメリカでなにを学んできたのやら… ?痛いところを突かれながらも星新一の文のタッチだったら耐えられる。主人公星一(はじめ)を応援したくなってしまう。
そんな風についつい応援したくなるような作品の主人公星一。実の父に向ける星新一の視線は客観的で、身内だからといって謙遜したり、逆にことさらに強調したりするところがない。それでいて父親を語る息子の、どこか恥ずかしそうで突っ張った新一にも微笑がこぼれます。父子っていいもんですよ。
久々いい本を読みました。 -
Posted by ブクログ
昔読んだかもしれない星新一氏の作品を改めて読み返そうと思ったのは、ショートショートを創作したいと思った初心を忘れてしまいかけたからでした。
しかし、読めば読むほど、ショートショートを書こうと思ったのが間違いだったのではないか、と思えてきてしまうほど、星氏が到達していた境地までの距離の遠さに気を失いそうになります。
いやいやはなから追いつこうというのが間違いなのです。
かたやSF界の一翼を担い、ショートショートというジャンルを築き上げた歴史的な大作家、かたや名も知れず作家になる資質をもっているかどうかも怪しい素人。テクニックを盗もうという浅はかな思いは、テクニックじゃどうにもならないと知ることで早々と打ち砕かれました。
この四半世紀以上前に書かれた、究極的に抽象化された物語郡は、時代を映すあらゆる要素を全て締め出すことで、時代を超越しています。
今読んでも少しも古びたところがありません。
それ自体が既にあたかもひとつの謎であるかのように、燦然と魅惑的に輝いて見えます。
~収録作品~
上役の家
入会
公園の男
消えた大金
あいつが来る
味覚
となりの住人
カード
ポケットの妖精
職業
うるさい上役
ビジネス
運命
お願い
企業の秘密
特殊な能力
先輩にならって
その女
どこかの事件
林の人かげ