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Posted by ブクログ
江戸から離れたとある藩で、藩主の父親が亡くなったために藩主となった青年が、伝統に基づいて嫁を取り、参勤交代し、藩中にある借金などの問題を考える。大したことがない問題と思っていたものも、実は2代前からの積み残しであったり、思いつきで変えようとしたことは、実は先代の検討済みであったりと、簡単ではないことに気がつく。
中学時代から、手にとっては戻しを繰り返して読んでこなかった1冊。時代小説が苦手だったことと、冒頭の表題作が、どうもだらだらと要領を得ないし、会話がないので進まない印象があったからだろうと思う。
腰を落ち着けて読んでみると、表題作はいわゆる日常もので、色々やるけど実はすでにやられてるのよね、であるとか、国の要求するものをやっていくとコストがばかにならないんよね、しがらみもめんどくさいよね、という、現代社会風刺である。
2~4作目は、忠臣蔵を別視点でパロディにした話。ありえない話なのか、一部史実だったのかわからないが、1970年代の忠臣蔵ブームに便乗したものであろう。
後半は、主に当時の医学や占いをネタにした、星新一らしいショートショートの時代劇版。30ページ前後で最後に落とすというもので、こちらが前半にあったら中学時代も読めただろうなと思う。
江戸時代(特に綱吉時代)において、人物は恐らく架空で、出来事や時代背景を絡めてネタにするという作風。感染症および治療法などは概念すらないというあたりは、きちんと描かれており、やはり今の作家とはちょっと違うなと感じる。
読みにくいなと思ったら、後半の作品から読めばよろしい。
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