星新一のレビュー一覧
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小4の息子に寝る前に読み聞かせしていた本。
冒頭にイソップ童話のパロディが7編。これがとにかく面白い。教訓まであって最高にクール。
その後はショートショートが33編。笑えるものからしんみりするものまで色々揃っているので最後まで楽しい。解説は新井素子氏。→
2.3ページの超ショートショートと15ページ程度の読み応えありのショートショートが交互になっているところが多いので、毎晩2話ずつ読む感じ。
息子に読み聞かせてたんだけど、私も初読なんで一緒にワクワク。これ、楽しい。私も楽しめる。
冒頭の「いそっぷ村の繁栄」はとにかくオススメ!→
印象的なお話は
なるほどなぁ、となる「やさしい人柄」
わぁ -
Posted by ブクログ
ネタバレ昭和56年に発行されていたことに驚いた。現代に通じる話がたくさん。時代が変わっても人間の本質は変わらないのだな…。
印象に残った言葉。
「 気力は記憶なりだよ 。気力とは、この世や人生に対するいい記憶の集積から生まれてくるものだ。」
事故に遭い重症になった男に試された気力発生装置。
この装置が作用している間は 患者は別な人生記録に至っていると言えるという。
自分の気力も、記憶の集積を操作すればうまく引き出せるのではないかと思った。
いいことに目を向ける考え方の癖を意識することや、日記などいいことを記録していくこと、写真など目に見える形にするなど、自分なりの気力発生装置に代わるものを試し -
Posted by ブクログ
星新一氏のショートショート35編を収録。似た設定の作品が多いがいずれのオチも被ることなくユニーク。シニカルでウィットに富んでいて最後の数行でニヤッとさせられる。著者は生涯を通じて1001編を超えるショートショートを生み出しておりすらすらアイデアマンが湧いてきたのだろうと思いきや、あとがきを読めばなかなか苦労して嫌々ながらネタを捻り出していたようだ。なんとも人間味溢れるエピソードであろう。また、著者の特徴としてSF作家(?)には珍しく主人公が税金や警察の心配をする姿が度々描かれる。これまた現実味溢れるエピソードで著者らしさが垣間見れて妙味ある。個人的に好みの作品としては「三角関係」「妖精配給会社
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Posted by ブクログ
特にお気に入りのショートショート
(ショートショートは、SFの俳句だそうです)
・いじわるな星
(宇宙船が豪華客船にまで進化してなにも手に入れられない話)
これに近いことは、身近でたくさん起こってる気がする。ワサビのきいた風刺です。
・歓迎ぜめ
(ずっとニコニコしてご馳走して、穴に突き落とす話)
一番怖い種類。
・みやげの品
(お土産品なんて全国どこでも買えるから価値がないから、経験を売る話)
我が身を顧みる
・抑制心
(実は周りはみんな吸血鬼っていう想像の話)
こんな想像しながら生きていったら楽しくて仕方ないよ!
・壁の穴
(周りを覗き込むほど自分が透明になっていく感覚の話)
これ