星新一のレビュー一覧

  • 妖精配給会社

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    星新一のショートショート作品集『妖精配給会社』を読みました。
    星新一の作品は、昨年11月に読んだアンソロジー作品『日本SF短篇50 1 ―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー―』に収録されていた『鍵』以来ですね。

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    天から降下した、翼を持った小動物。天使か、悪魔か?
    善と悪、益と害との区別がつかないまま、人びとは「妖精」を肩に乗せた――。

    他の星から流れ着いた《妖精》は従順で遠慮深く、なぐさめ上手でほめ上手、ペットとしては最適だった。
    半官半民の配給会社もでき、たちまち普及した。
    しかし、会社がその使命を終え、社史編集の仕事を残すだけ

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    2025年04月17日
  • 悪魔のいる天国

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    シュールで乾いたナンセンスな文体でおなじみの星新一。SFに分類するのが一般通念だが、改めて読むと「お地蔵さまのくれたクマ」は寓話っぽいし「かわいいポーリー」は伊藤潤二のホラーっぽい。また、総じてオチが落語や藤子・F・不二雄のSF短編っぽい。どの話もスッと入ってくる読みやすさはそこから来ているのか。
    いずれにせよガッツリ時間をかけるのではなく、ちょっとした空き時間に10分くらい読み、膝を叩きたくなる上手いオチで満足して本を閉じる…そんな読書もアリなんだなぁと思わせてくれる。

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    2025年05月15日
  • 妄想銀行

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    妄想を閉じ込めるカプセルとかラジオみたいな電波放送によって味覚が変わるとか
    その想像力の豊かさに驚いた
    40年以上も前に書かれたとは思えないほど素敵な妄想がてんこ盛り

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    2025年04月13日
  • きまぐれロボット

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    読んだのは小学生以来。
    「5秒後に意外な結末」シリーズが好きだった。たまに意味のわからなかった話もあったが、時間が経てば分かるようになるだろうかと思って中学生の時もう一度読んでみた。案外意味なんてあんまりなかった。
    これも同じ。小学生の頃はよくわからなかった話のオチとか、教訓とかはいつか分かるようになってるものだと思った。
    大学生になってもう一度読んだ今、あんまり中身はなかったというのが結論だ。だが娯楽としては十分楽しめた。そういうものとして楽しんでみようと思った。

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    2025年04月11日
  • これからの出来事

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    星新一のショートショート。
    それぞれの話は短い話でサクサク読めます。
    短い導入でも、世界観もしっかり作られており、すぐに引き込まれます。

    最後はモヤっとする話もありますが、それも皮肉が効いており、ドキッとさせられます。

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    2025年04月03日
  • ノックの音が

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    面白かった。ノックの音から始まる短編集。さすが星新一というようなユーモアや皮肉の効いたものばかりで良かった。「現代の人生」の明るく暗くて、妙な後味が残るという感覚はなんだか面白かった。「金色のピン」のちょっとしたホラーは、眠る前に読んだのでよく覚えている。「財産への道」は笑ってしまった。

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    2025年04月03日
  • 宇宙のあいさつ

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    昭和36年頃に執筆した作品とのこと。

    本書は、遠い遠い太陽系にある地球とかいう星の住人に化けて、生活実態の調査を行ったアルファ博士がまとめた報告書らしい。
    読めばわかるとおり、地球という星の住民は、雑然としていて、あきれるほど統一がなく、浮ついていて、あきっぽいようだ。

    令和7年になって読んでも違和感がないのは、地球とかいう星の住民の実態が60年間ほとんど変化がないからなのだろう。

    星新一さんのアイデアの豊富さには感心するが、その源は本をたくさん読んで知識の断片を増やすことで、
    断片を組み合わせることで新鮮なアイデアを生みだしている。
    断片が、幽霊、催眠術、動物園、だと「幽霊と催眠術」「

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    2025年03月30日
  • きまぐれ体験紀行

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    ネタバレ

    なんとも好奇心旺盛な。
    大体が1970年代の話なので、著者は50代前後。そんな年齢でも好奇心を失わず、むしろ積極的に様々な体験を楽しんでいる。
    それとは別に、座談会の韓国の話なんかは実に慧眼だ。

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    2025年03月19日
  • 宇宙のあいさつ

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    人生で初めてショートショートを読みました。
    どれも短いのにあっと驚く展開となっていて全35編飽きがきませんでした。現実性は全く無いのにでてくる人間が人間臭くて物語に惹き込まれました!
    他の著書も読もう

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    2025年03月10日
  • 妖精配給会社

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    P97

    つまり、人間というものは国や人種を問わずだれしも不満と悩みを持ち、孤独でやりきれなく、なぐさめを欲している存在なのだ。

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    2025年03月06日
  • ノックの音が

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    全ての話が「ノックの音がした。」から始まるという、なかなか粋な本です。小さい頃から思い返しては度々読み返している。あまり気負わずサクサク読める。

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    2025年04月09日
  • ようこそ地球さん

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    ネタバレ

    処刑と殉教が読みたくて手に取った一冊。

    処刑…人は生まれた時から死に向かって歩き出している。それは自分の選択によってだ。と言う僕らが背負った(のに気づかないフリをしている)業を極めてシンプルな形で表現してくれている。

    殉教…文明とは、たかだか死の恐怖によって成り立っている。死が安全だと気付いたら人はどうなるか、と言う思考実験をシンプルな形で表現。

    セキストラ…性欲が全くなくなった社会はどうなるのか、思考実験に満ちた作品。

    西部に生きる男…ひっくり返しが何回も続いて面白い。

    ずれ、信用ある製品辺りも良かったです。

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    2025年02月26日
  • ご依頼の件

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    本屋で見かけて懐かしくて衝動買い
    やや時代を感じる話はあれど、これだけの数の話を、ありとあらゆるアイデアを、一人の人間がじゃんじゃか生み出していたってすごいことじゃない?ブラッドベリやダールに並ぶと思うんだ

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    2025年04月18日
  • 盗賊会社

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    星新一を読めば、一服の清涼剤みたいなさわやかな気持ちになる。
    風刺の効いたユーモアがクスッとさせてくれる。
    何と言っても「盗賊会社」なんていうタイトルが良い、泥棒が事業だもんね。
    何十年も前の作品なのに、今の世の中にも通じるような内容も良い。
    1話目の「雄大な計画」が特に印象に残っている。

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    2025年02月16日
  • 宇宙のあいさつ

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    中学生の頃に星新一さんの本に出会い、夢中になって、お小遣いで少しずつ買っていたのを覚えている。今読んでも面白い。宇宙の男たちという話がとてもいい。

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    2025年01月29日
  • きまぐれロボット (角川つばさ文庫)

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    自分が子供の頃に親に勧められて読んだ星新一。
    ショートショートなので読むのを中断しやすいです。
    子供向けなせいかケレン味少なめの寓話的な話が多め。
    全ての漢字にふりがな付き。

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    2025年01月17日
  • 未来いそっぷ

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    ネタバレ

    シンデレラ王妃の幸福な人生、面白かったなあ。王子様と結婚した王妃のその後の話なのですが妙にリアル(笑)どれも違って面白い、ショートショートの神様だ。

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    2025年01月14日
  • 宇宙のあいさつ

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    本全体を一言で表すなら「人間心理の詰め合わせ」

    子供の頃に読んでいたのを思い出して大人になった今再読。まずさ聖書に似てるなと思った。5分くらいで読める話が豊富に収録されていて、どれも人間に対する気づきと皮肉が効いている。現代社会を題材とした聖書みたいな感じだろうか。
    子供の頃はただのSF本だったけど、大人になると意味が変わる。そんな部類の典型的な本だと思う。

    世にも奇妙な物語みたいな話がたくさん載ってるいて、宇宙探索とか宇宙調査の話が多い。
    お話に出てくる人は、ちょっと傲慢で自分を過信してる人が多い気がする。自分の能力に絶対の自信を持ってるというか。そしてそれが裏切られる話が多い気がする。

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    2025年01月13日
  • 竹取物語

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    昔話とか映画とかで原作は誰もが知っているけれど、こういう長いひとつの物語として感情移入できる作品は初めて読んだ。天から使いがやってきて、姫を連れて行こうとする場面はうるっときた。

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    2025年01月09日
  • ようこそ地球さん

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    いつも思うが、閃きがすごい。
    お気に入りの章は

    空への門
    霧の星で
    早春の土
    ずれ
    愛の鍵
    小さな十字架
    見失った表情
    悪をのろおう
    復讐

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    2025年01月05日