【感想・ネタバレ】ブランコのむこうでのレビュー

あらすじ

ある日学校の帰り道に、「もうひとりのぼく」に出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら……。少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この本すごく好きだ。
夢の中で会う人たちの夢の中の世界と現実の世界。その差が大きければ大きいほど気持ちがぎゅっとしめつけられる。
だけど夢の中だからこそ叶えられることはあって、その世界が守られているから現実をなんとか過ごすことができる。
子供目線で書かれている本だからこそ大人の心にグッと迫ってくるのかな。
ファンタジーなんだけど極めて現実的だとも思う不思議な小説。

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2024年12月20日

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ネタバレ

「道」が読んでて苦しかった
何か大きな事を成し遂げようとして成せなかった人達にブッ刺さって抜けなくなる話だと思う
このおじいさんはどうすれば良かったんだろう?
最後に道を補修した流れはジンときた
若い頃に読んでもこんなにグッとこなかったかも

しょぼい人生だけども、まぁ生きてるってのも悪くないかも、そんな気持ちにさせてくれる一冊

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2024年05月04日

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不思議で、切なくもあり、温かくもあり…現実を生きるため、夢の国でバランスをとっているんだな。お祖父さんにあった話、王子の話、さびしい街の話は少し涙ぐんでしまった。そして、彫刻の話はどう言葉に表したらいいかわからないけれど、ものすごく胸がつまる思いでいっぱいになった。もっと早くこの本に出会いたかった。

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2023年11月01日

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自分も小さい頃、目が覚めた時に一瞬ここがどこか分からなくなり、少しずつ現実の世界に馴染んでいく感覚を経験したことがある
きっと、夢の世界でいろんな体験をしてたんだろうな

ブランコの向こうの世界。
本当にあるかわからないけど、あったらいいなぁと思いました。

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2023年10月06日

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すごく良かった。星新一にこんな長編があったのかという嬉しい驚きがあった。子供向けのファンタジックなお話のようだけど、どこか達観した目線がある。主人公の優しい男の子の年相応の言動と不意に漏れる客観的な言葉がすごく良い。星新一だなぁといった感じ。

社会に根ざした個人的な夢からだんだんと規模の大きな仏教的な、観念めいた夢へ移っていくのが面白い。
「あのさまざまな夢の世界も、この現実の世界があればこそなんだ。ここが、ずっとぼくの生きてゆく世界なんだ…。」が印象的。

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2023年05月10日

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ある日「ぼく」が自分そっくりの少年を追いかけていたら夢の国へ入り込んでしまって・・・。

最初に入り込んだパパの夢の国では「ぼく」のおじいさんに夢の国のことを教えてもらい、わかったようなわからんようなと思っていたら今度は別の人の夢の国へ行き、また別の人の夢の国へ行きを繰り返ししていくのがなんか『不思議の国のアリス』みたいやと思ったちょうどその後に「ぼく」自身が「まるで不思議の国のアリスみたいだ」というようなことを言ったものですから、ワタシ、嬉しくなっちゃったよ。

現実世界で上司にいじめられてる会社員が夢の国で絶対王政の皇帝になってたり、笑顔を取り戻したことであの世行きのバスに乗り損ねた女の人がいたり。道の途中で彫刻を作り続けてるおじいちゃんがやがて達観する様子は人生を暗示しているようでもありました。

子供向けに書かれた作品のようでありますが42歳のハートに実に響きました。じーーーーん。

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2022年01月14日

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ネタバレ

主人公である少年の口調で物語が進むため読みやすかった。

途中で登場する息子を亡くした女性が、夢の中で息子に会うとシャッターの閉まっているお店を叩き開けるシーンは彼女の心の闇が晴れていく様子を表していて感動した。

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2021年10月22日

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子供に読ませたい小説として最適。
中学の時に、なにげに勧めた友達が大絶賛していたのがいまだに記憶に残っている。

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2017年07月09日

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星新一先生の初読。
皆それぞれの人生を歩みながら、様々な夢を見ているのが面白かった。
それを側から見て客観的な評価をするのが少年だったからこそ、嫌味がなく素直な気持ちで追従できた。

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2025年06月12日

Posted by ブクログ

ショートショートで有名な星新一先生のめずらしい長篇作品
といっても文庫170ページくらいで、長篇というよりは今で言う連作短編集のようなつくり

しかもこれまためずらしい一人称視点

学校の帰り道にもうひとりの「ぼく」と出会った少年が次々といろんな人の夢の世界に入り込み…というストーリー

なんていうか当たり前の話すぎて恐縮なんですが、星新一先生はどこまでいっても星新一先生で、世界観というか受ける感じは全然違うんだけど、やっぱり人間というか、人生というか、生きるってこういうことなんだってところがなんとなくに込められている

「示唆に富んでいる」って書けば座りがいいんだろうけど、なんかそんなんとはちょっと違うんよ
そういう上からの感じじゃないんよ
星新一先生は

朽ちないなー

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2024年06月08日

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どんな夢を見ようが自由であること、どんな夢も現実世界があってこそ成り立つことを教えてくれる。優しい文体だからこそ大人により刺さるような。

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2021年11月19日

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読み始めは、わくわくしましたが
主人公の置かれている状況を冷静に
考えると、すごい怖いなぁと感じました。
他人の夢の中から抜け出せないなんて
怖すぎます。
こども時代に読んでたらどんな感想を
持つのだろう。

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2020年06月13日

Posted by ブクログ

素直な心を持ったまま、これまでの出会いを振り返ってみませんか?

だれもがこどもの頃には素直な心を持って、身近な人に接していたと思うんです。

でも、大人になって社会に出て、それこそいろいろな人に出会うことで、素直な心でいることは、時に自分自身が傷ついてしまうことに気づくのでしょうか。そのまま他者を受け入れることができなくなってしまうんですね。

作中では、主人公がちょっとしたきっかけで、いろいろな人に出会い、素直な心のままに大人の世界を覗き込んでいます。

彼と同じ目線に立って、これまでの出会いを振り返ってみるのも、悪くないかもしれませんね。

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2020年01月12日

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星新一のショートショートではない、小説。
章ごとに分かれた短編集の様相もあるけれど、一応最初から最後まで繋がったお話。

終盤の彫刻家のお話が好きです。

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2018年04月21日

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ショートショートではなく、一冊の長いストーリーです。
不思議な夢の世界を歩き回る様は、読んでいて何とも言えない感覚になります。
ゲームのLSDやゆめにっきを連想しました。

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2016年05月11日

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自分とそっくりの少年に出会い、他人の夢の中に閉じ込められてしまった主人公。
たくさんの人の夢の中を渡り歩きながら、夢の中とは対照的な現実世界の顔を覗き見たりして、人の心や人生の意味を知っていく。
少年はなぜこのタイミングでこのようなできごとに見舞われたのか。

小学生でも読めそうなよいファンタジー。

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2018年12月30日

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さらっと読めました。でも既に結末をどんな風にむかえたか忘れてしまった…;;
これは良いのか悪いのか。

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2023年08月05日

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ある日の学校の帰りにもう一人の自分に出会う。もう一人の自分について行き知らない家に入っていったそのとき

子供が夢の中を旅するファンタジー小説。
子供の一人称で物語が進むため、子供の話し方のため読みにくく感じてしまった。

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2022年10月29日

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少年が夢の中を次から次へ旅するお話。1章ごとに世界が変わっていきます。
不思議の国のアリスのような浮遊感と、キノの旅のシビアさをやさしい文章で包んだ本です。

夜眠る前に読みたい。

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2021年09月17日

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星新一さんの長編。星新一さんのショートショートから皮肉を引いたらたしかにこうなる気がする!って感じでした。
ぼくが次々と夢を渡っていくお話。長編ではあるけど、各夢で完結するある意味短編集てきなお話だった。世界観がすてき。
結局どういうことだったのかわからないところがまたよかった。

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2021年04月30日

Posted by ブクログ

3.4
睡眠導入本。
なにも考えずに、ファンタジーの世界に入れる。

寝らずに読み終えることを頑張った。笑

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2020年06月14日

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偶然見かけた自分そっくりのある少年を追っていき、夢の世界に入り込んだ”ぼく”が次から次へ他人の夢の中を旅する冒険譚

ファンタジーでありながら、現実的な要素も残した面白い作品。
他人の夢を旅する中での少年ならでは視点や感覚は現実の世界で生きている私に気付きを与えてくれるようだ。
退屈に思う場面もあったが、後半は惹かれる文章も出てきた。

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2019年03月13日

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少年が、様々な人の夢の世界を旅する物語。
人それぞれ、現実と夢の世界をもっており、夢の世界は自由に形成されるため、人の隠された気持ちなどが反映される。
病気の子供、ニートの男、子供を事故で亡くした母親、、
などといった人たちの夢を旅することで、少年は何を感じるのか。
SFショートショートの代名詞、星新一さんによる作品。

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2018年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
ある日学校の帰り道に、「もうひとりのぼく」に出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら……。少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。

【感想】

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2017年08月24日

Posted by ブクログ

星新一が好きだけど、星新一のショートショートのファンとしては、これまで意識的に避けてきたのが本書。
実際に読んでみると、ショートショートの技法がうまいこと応用されていて、秀作だという印象。
これ、「ハイペリオン」みたいに、長大な物語に変身させれるんじゃないかなと思ったりする。

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2016年09月28日

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夢の世界の「僕」と入れ替わってしまい、いろんな人の夢を旅する話。かわいい文体でするする読める。ネットで読んだことのあるパラレルワールド体験を思い出した。もっとも、そのネット投稿に「星新一のショートショートみたい」ってコメントがついてて読んでみようと思った部分もあるのだけど。

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2016年04月08日

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「ぼく」から語られるので、文章が柔らかく優しい。
でもちゃんとその中には深い意味があって、大人でも楽しめる。

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2016年03月08日

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星新一さん。
有名な方なのに、初めて読んだ。
でも、どうして有名になったんかうちには読んでみてもわからんかった。
でも、これはまた年とったらわかってくるんかな。

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2015年07月13日

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子どもの頃見ていたTVアニメのような、ビターテイスト。
言葉遣いの美しさと、〝ぼく”の精神性の高さが、不思議な物語をさらに異次元へと導く。少々甘めのカバー装画には違和感あり。

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2015年07月09日

Posted by ブクログ

ショートショート以外の作品は初めて。
作者らしい独特の世界観が良い。
年が出会う人々と、
風景の描き方がとても良かった。

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2017年01月30日

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