あらすじ
ある日学校の帰り道に、「もうひとりのぼく」に出会った。鏡のむこうから抜け出てきたようなぼくにそっくりの顔。信じてもらえるかな。ぼくは目に見えない糸で引っぱられるように男の子のあとをつけていった。その子は長いこと歩いたあげく知らない家に入っていったんだ。そこでぼくも続いて中に入ろうとしたら……。少年の愉快で、不思議で、すばらしい冒険を描く長編ファンタジー。
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Posted by ブクログ
「道」が読んでて苦しかった
何か大きな事を成し遂げようとして成せなかった人達にブッ刺さって抜けなくなる話だと思う
このおじいさんはどうすれば良かったんだろう?
最後に道を補修した流れはジンときた
若い頃に読んでもこんなにグッとこなかったかも
しょぼい人生だけども、まぁ生きてるってのも悪くないかも、そんな気持ちにさせてくれる一冊
Posted by ブクログ
主人公である少年の口調で物語が進むため読みやすかった。
途中で登場する息子を亡くした女性が、夢の中で息子に会うとシャッターの閉まっているお店を叩き開けるシーンは彼女の心の闇が晴れていく様子を表していて感動した。
Posted by ブクログ
○ファンタジーなんだけど、どこか現実味がある
夢の中を男の子が旅をする物語。そこで、男の子は様々な人の現実世界と夢の世界を知っていく。お父さんの夢の中では、死んだおじいちゃんがいたり、子供を事故で亡くした母親の夢では亡くなった子供を探す姿があったり。人それぞれの願望が夢に表れている。
どの夢の中の様子を読んでも感じるのが、人は夢を見ることで救われる部分があるのかなと思えること。例えば、夢の中で現実世界では起こり得ないことが起きて楽しんだり、会えない誰かに会って嬉しい気持ちになったりして、人は何かを得ているのかな。この物語を読むとそんなふうに思えてくる。
そんなことよりも、夢は面白いな。自分では記憶が曖昧になることが多いけど、もっと鮮明に覚えておいて、じっくりと夢を見ることができたらなぁなんて思う。無理だろうけど笑