【感想・ネタバレ】悪魔のいる天国のレビュー

あらすじ

ふとした気まぐれや思いつきによって、人間を残酷な運命へ突きおとす“悪魔”の存在を、卓抜なアイデアと透明な文体を駆使して描き出すショート・ショート36編を収録する。人間に代って言葉を交わすロボットインコの話『肩の上の秘書』未来社会で想像力にあふれた人間を待ち受ける恐怖を描く『ピーターパンの島』など、日常社会、SFの世界、夢の空間にくりひろげられるファンタジア。

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Posted by ブクログ

近い未来ありそうな話や、人間の恐怖を書いた話、実際起こってもおかしくないような話など、好奇心や読みたい欲をくすぐるショートショートが多かった。星新一さんはハズレがない。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

シンプルに面白かった。好き。大好き。
いつも知識に重点を置きがちで、小難しい作品を選ぶ傾向にある。だからこそ読書本来の楽しさを思い出せた本だった。定番や王道をセンスで唯一無二にしている。古い小説のはずなのに、古さどころか近未来を感じる。ワクワクする。幼い頃の夢とかきらきらを形にしたような作品。そんな中に風のように軽やかな皮肉があるのが好き。軽いブラックユーモアは後に引きずらず楽しめる。数ページの世界観に毎回引き込まれて楽しかった。読後感は、遊園地で一日遊び回った気分。


特に好きなお話

「天国」ワルツのように軽やかな皮肉。好き。今ある幸せを大切にしないとね。

「ピーターパンの島」現実に向き合って一生を生きるか、幸せな夢のまま終わるか。とても考えさせられた。

「エル氏の最期」エル氏の考え方がとても好き。

「薄暗い星で」ひとりぼっち惑星を思い出した。退廃的で寂しい。自分の大好きな物たちをもっと大切にしたいと思った。

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

合理主義者
調査
デラックスな金庫
天国
無重力犯罪
宇宙のキツネ
誘拐
情熱
お地蔵さまのくれたクマ
黄金のオウム
シンデレラ
こん
ピーターパンの島
夢の未来へ
肩の上の秘書
殺人者さま
ゆきとどいた生活
愛の通信
脱出口
もたらされた文明
エル氏の最期
夢の都市
サーカスの旅
かわいいポーリー
契約者
となりの家庭
もとで
追い越し
診断
告白
交差点
・薄暗い星で
帰路
殉職
相続
帰郷

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2024年12月24日

Posted by ブクログ

やっぱり星新一さんは面白い。
独特の空気感で、短い中になんとも言えないブラックユーモアがある。
しかも、昭和36年に発売の作品だというのに、まったく古くならない。今でも映像化されるのも納得。
小学生の時からずっと読んでいる大好きな作家さん。

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2024年12月07日

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星新一、新潮文庫5作目のショートショート集。ブラックな結末、救いのないまさに「悪魔」のようなオチの作品が多い。』『帰郷』はホラー的な要素があり、最後にゾッとさせられる。『相続』は現代の人工知能にあたる存在が登場し、作者の先見の明が光る作品。また、過去のショートショート集と重複する作品が含まれているが、星新一作品は何度読んでも楽しめることが良さの一つだと思う。

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2024年05月01日

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飛行機の中で読んだのと、中学生の時にとてもハマって読んでいたのと大好きな星新一先生シリーズ。

内容はもう覚えてないけれど、星五つです。

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2020年10月17日

購入済み

ショートの神

学生時代を懐かしんで購入。
10冊以上はあったけど、いずれも紛失しました。
何度でも楽しめる、やっぱり神様だわ…
悪魔は存在するよね?

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2013年02月05日

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ボッコちゃんを読んだ後の2冊目 同じ短編が何個もあって少々ガッカリ でもあとがきにご了承くださいと書いてありました 立て続けに読んだので少し時間を置いてまた手にとってみようかな

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ショートショートの達人 星新一さん。

どうやったらこの短いページで宇宙を思わせるほどの内容と落ちを考えられるのか。いつも思うけど天才すぎます。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

シュールで乾いたナンセンスな文体でおなじみの星新一。SFに分類するのが一般通念だが、改めて読むと「お地蔵さまのくれたクマ」は寓話っぽいし「かわいいポーリー」は伊藤潤二のホラーっぽい。また、総じてオチが落語や藤子・F・不二雄のSF短編っぽい。どの話もスッと入ってくる読みやすさはそこから来ているのか。
いずれにせよガッツリ時間をかけるのではなく、ちょっとした空き時間に10分くらい読み、膝を叩きたくなる上手いオチで満足して本を閉じる…そんな読書もアリなんだなぁと思わせてくれる。

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

星新一さんの本は子供向けに編集したものも多数あり、今までに何冊も読んでいる。
だが、何を読んで何を読んでいないか分かっていない。

「星新一ショ-トショ-ト1001」で全作品が読めるが、5000ページ程あり楽しみながら読むには荷が重すぎる。
そこで、「星新一ショ-トショ-ト1001」を34冊に分けた新潮文庫で、気が向いた時に読むことにした。

「星新一ショ-トショ-ト1001」は3巻から成っているが、初期の作品が面白いらしいので、1巻目の作品はできるだけ読みたい。
1巻目の作品は、新潮文庫だと以下の13冊。
これなら1冊ずつ手にしていけば、すきま時間に気楽に読めそうだ。

◆ボッコちゃん (既読)
◆ようこそ地球さん (既読)
◎悪魔のいる天国 (本書)
ボンボンと悪夢
宇宙のあいさつ
妖精配給会社
おせっかいな神々
ノックの音が
エヌ氏の遊園地
きまぐれロボット
妄想銀行
盗賊会社
マイ国家

本書を読んでいて、既読のショートショートがいくつか混ざっているのに気づいた。
その理由は、あとがきに書いてあった。
もともとが別の出版社から発行された作品集だったためらしい。
重複は気にならない。何度読んでも面白い。

ちょっとブラックでユーモアも感じる独自な発想が楽しめた。

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2024年09月25日

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ついついまた手にしてしまった星新一ワールド
ちょっとブラックな世界観にハマってしまった
くすくす笑ってときどきゾッとする
自分の喜怒哀楽がちゃんと動き出すよろこび!

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2024年05月04日

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ここのところゆったりとしたペースで横溝正史を読み直しているワタクシです

で、( ゚д゚)ハッ!と気付きました
そしたら星新一先生もゆったり館しなきゃダメじゃん!(なんかゆったり読み直しする行為に名前付いてる!)

ワタクシにとっては二大巨頭なんですよね
横溝正史と星新一先生
ぜんぜんジャンルちゃうけど

その証拠にちゃんとした数字があるわけじゃないけど、ワタクシの人生で読んだ「文字数」が多い作家ランキングのベスト5は恐らく、横溝正史、江戸川乱歩、アガサ・クリスティ、ディック・フランシス、今野敏さんだと思うんですねって星新一先生入ってないやないかーい!ってそりゃそやろ!ショートショートやぞ!

で今回読み直してあらためて気付いたんですが、描写力すごくない?情景描写、心理描写ともにね
ショートショートだからなんか雑にほいほい進んでたような記憶があったんだが、めっちゃちゃんと描いてた!そりゃそやんな〜
じゃなきゃこんなに残らんわな〜

でもあれだなやっぱり面白かったんだがちょっと疲れたかも
ショートショート集なんて一気に読むもん違うなやっぱり
毎日寝る前に1本、通勤電車の中で1、2本ってのが正しい向き合い方だわね

次は星新一先生の長編でも読み直してみようかな〜

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2024年02月29日

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以前に読んだ作品も収録されているけれど、何度読んでも面白いので全然気にならない!
サクサク読めるし、安定に面白くて満足!

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2023年06月09日

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玉木宏さんの初監督映画(WOWOW)が、星新一さんのショートショートに似ているという感想を見て読んでみた。確かにおんなじような雰囲気。

単純に一つ一つが短くて、読みやすい。移動中の読書にぴったりだった。

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2023年03月05日

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薄暗い星で、が読みたくて買ってしまたのだけど、これは昔読んでるな。ただ、ゆきとどいた生活と夢の都市をごっちゃにして覚えてた。

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2022年07月31日

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星新一さん、2冊目。
こちらもブラック要素・SF多め。
短い作品がこんなにたくさんつまってるのに、おもしろくない話が一つもないってすごい!どの話も映画やドラマになりそう。
「殺人者さま」「ゆきとどいた生活」「愛の通信」「帰郷」が好き。

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2021年12月22日

Posted by ブクログ

ショート作品36編を収めた一冊。「夢の都市」では、繁栄の裏に潜むはかなさがテーマ。他にも時代を感じさせない、読み応えのあるお話が詰まっています。『ボッコちゃん』と並び、星さん入門にいかがでしょう。

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2021年05月18日

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「人間のイマジネーションってすごい‥!!!」

‥‥というのが地球に住んでいるおそらく地球人である私の感想です。

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2021年02月08日

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初めての星新一でした。

 たしか、小説「間宮兄弟」の弟が星新一好きだったなぁ、と思い出し、新型コロナウイル感染拡大の予防対策である「ステイホーム」を実施すべく、古本屋で購入しました。

すきま時間に最適
ぞわぞわする感覚
ニヤッとするオチ
切なくなる物語

いい意味で「最高の60点」です。

休校中の小三の娘に、他の4冊も別に購入して自宅に(私は単身赴任中)送ってあげました。

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2022年02月16日

Posted by ブクログ

 今までたくさんの星さんの文庫を読んできましたが、なんだろうちょっとこの文庫は途中で眠くなることがありました。年齢による理解力の衰えやもしかしたら睡眠の状態が良くないのかもしれません。
 昭和50年の作品ですが、人間の未来の様子がかなり正確に予見されているのには本当に驚きです。

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2019年10月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

秀作

全体的に人間の汚い部分が描かれている印象を受けた。
合理性を求めるが故に非合理的な行動をとった学者、金を生み出す金庫、天国に行っても幸せを実感できない男など皮肉めいた一面が度々顔を出す一冊。
大満足。

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2018年10月17日

Posted by ブクログ

安定のクオリティ!!ボッコちゃんと重複している作品が何点かあったか、少々ホラーが多かった印象!

以下、印象に残った話の感想

「合理主義者」
合理主義すぎて、ファンタジーを一切に信じないひとの前に魔神がでたらお互い不幸なのかな?

「調査」
宇宙人からの挑戦状?本当にあったらやだな。

「宇宙のキツネ」
いいねぇ。SFミステリー。

「お地蔵さまのくれたクマ」
日本昔ばなしを装った純然たる星新一ストーリー。
いじめはだめ!

「シンデレラ」
まさか、この探偵。。しでかしてないよね?
不穏なラスト。

「ピーターパンの島」
本作で1番救いのない話。科学を極めたらこうなるのか?小説もアウトなんやね。

「夢の未来へ」
なんとなくパピヨン本田の画風でイメージできてしまった。

「肩の上の秘書」
1番好き。チャットGPTよりこっちの未来来ないかな?インコ可愛い!

「脱出口」
運が悪いのか?因果なのか?せっかく異次元に穴を開けたのに。。。

「もたらされた文明」
これ最高にホラーじゃない?純真無垢な人たちに悪意が伝播してしまい、それはけして止められない。
現実世界でも、そんなことすでに起きてるはず。。。。

「サーカスの旅」
逆ー!!

「交差点」
普通に怪談だった。

「薄暗い星で」
悲しい。ボーイチ先生の絵でマンガを読んでみたい

「帰路」
遊星からの。。。。

「相続」
ギャグ漫画日和で脳内再生された

「帰郷」
辛すぎる現実。進んだ科学が彼を救える事を期待

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2025年01月07日

Posted by ブクログ

全体的に宇宙とかロボットの話が多め。

「合理主義者」せっかくお願いができるのに、思想が一貫してると幸福にもならない分、取り立てて不幸にもならないんだな、と思った。

「情熱」家族経営とかで、二代目・三代目に継いでほしいと思うけど、子どもたちの方は全く別のことを望んでるのに似ている。

「シンデレラ」この話は「財産への道」と近いなと思った。作者が一緒だから当たり前といえば当たり前だが。

「肩の上の秘書」インコが全部良いように言い換えてくれる世界、羨ましい。星さんの話はインコやオウムがよく出てくる。

「殺人者さま」メタ的な話。そもそも電話を取る機会が減った現代では、自分のことかもしれない、とは思いにくくなっているのが淋しいところ。

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

確か中学生の時に古本屋でタイトルに惹かれて購入したのが最初。読書の習慣が無かった私にショートショートはありがたかった。夜寝る前に1作ずつ読めたから。
そんなわけで、再購入した上での再読。やっぱり面白い。全体の時代背景が古いのにSFっていうのがまた良い。残念ながら、昔読んだ記憶は飛んでましたね笑

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2023年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作家について語るには、作家をしてかたらしめるのが一番手っ取り早い
星さんの作品が、気まぐれ、残酷、ナンセンスがかったユーモア、ちょっと詩的まがい、投げ槍なところから成り立っている

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2022年04月28日

Posted by ブクログ

これ本当に書かれてから間もなく60年も経とうとしているんでしょうか。
会話が面白いです。そして余計な装飾が削ぎ落された透明な語りが好きだなあと思いました。
確かに人間不信の小説ではありますが、星さんが人間のことを面白がっているのが伝わってきます。冷たさと親しみやすさって矛盾しないんだなあ・・・。
脱出口」に似た話をどこかで読んだ気がすると思っていたのですが、ドラえもんでした。同時代性でしょうか。

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2022年01月17日

Posted by ブクログ

面白い、面白いんだけれど、中学生の時に読んだ時ほどのワクワク感はなくなってしまった。自分が大人になってしまったからかな。皮肉ったらしい先入観なんてもたずに作品に向き合えたあの頃に戻りたい。

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2021年10月31日

Posted by ブクログ

小学生のころ星新一にすごくハマったのを思い出して、懐かしくなり読んだ。
ショートショートだから読みやすいし、ブラックユーモアもあるし、安定しておもしろかった。
宇宙の話が多め。

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2021年08月20日

Posted by ブクログ

・「ピーターパンの島」が1番印象に残った。思想の抑圧弾圧、検閲とかの類への作者の抗議の意思が穏やかな文章からもひしひしと感じられた。終わり方も気分がいいものじゃなかったから、功利主義が良いとされる現代の風潮への皮肉きいてるなぁって思った。
・金のオウムの話の、「人間というものは明るい前途を確信した夜も眠れないものである」的なセリフは、その通りだなと思った。アドレナリン出る感じ。
・こん...は電車の中やったけどにやにやした。 

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2020年08月29日

Posted by ブクログ

子どもに読み聞かせようと思って中古で購入。
作者あとがきで、今読んでるブラッドベリの『火星年代記』のことが書いてあって、なんてタイムリーな、と思ってしまった。
どれを読んでも面白い。
こんな本はそうそうあるもんじゃない。

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2019年10月31日

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