星新一のレビュー一覧

  • ボッコちゃん

    Posted by ブクログ

    私の職場のエス氏は「SFやミステリに興味がある」と言う。ましてや「叙述トリックという言葉が気になる」とまで言いながら、小説というものを読んだことがないそうだ。そんなことある? 活字離れもここまで来たか…。

    そんな彼に本を薦めるとしたら、ショートショートが最適だろう。というわけで、およそ40年ぶりに読んだ星新一。

    著者が初期の作品の中から選んだ短編集だそうだ。有名な「おーい でてこーい」も収録されている。解説は筒井康隆(内容は難しかった…)。

    発行は昭和46年。私の生まれた年だ。今読むとレトロ感があっていい。

    0
    2025年07月19日
  • 午後の恐竜

    Posted by ブクログ

    どうしてこんなに面白いこと考えつくんだろう。
    星さんの頭の中をのぞいてみたい。
    ミルク飲みロボット・ネコ。
    ネーミング素敵。
    お話のお気に入りは、「午後の恐竜」と
    「華やかな三つの願い」

    0
    2025年07月19日
  • ボッコちゃん

    Posted by ブクログ

    この本、というか星先生の作品は、ちょうど良い感じで、学生の頃よく読んでました。
    気軽に読める長さ
    過ぎないスリル感
    意外な結末
    ちょうどいいんです。

    流石に時代の違いを感じる部分はあるけれど、今でも面白く気楽に読めました。
    長編に疲れた時に、ほんとちょうどいい。

    0
    2025年07月15日
  • 夢魔の標的

    Posted by ブクログ

    次元の違う世界云々という話が出てきたときは小難しい流れになりそうだなと思いながら読み進めましたが、クルコの後ろ側にいるものが何者なのか、というのはストーリー上そこまで重要ではなかったです。

    0
    2025年07月06日
  • 声の網

    Posted by ブクログ

    解説をされている恩田陸さんや感想を書いている他の方の言う通り、この作品が1970年代に書かれた事への衝撃たるや。星新一さんの未来を描く想像力は他の作品でも感じるが、この作品はまさに「情報やAIに踊らされ操られる」何とも言えない不安感が描かれている。しかも、当事者はそこに気づいていない恐怖。インターネットも無かった世界でこれを世に出す星新一さんが、今、未来を書くとしたらどんな作品を紡いだかを、とても知りたい。

    0
    2025年06月16日
  • おせっかいな神々

    Posted by ブクログ

    神々の視点によるショートショート。
    毎度思うけど、どうして星さんはこんな
    展開を、内容を、結末を考えられるのだろうか。

    不思議でならない。

    0
    2025年06月15日
  • 悪魔のいる天国

    Posted by ブクログ

    ショートショートの達人 星新一さん。

    どうやったらこの短いページで宇宙を思わせるほどの内容と落ちを考えられるのか。いつも思うけど天才すぎます。

    0
    2025年06月15日
  • 午後の恐竜

    Posted by ブクログ

    ショートショートの草分け、星新一の『午後の恐竜』。のんびりしたタイトルとは裏腹に、事態の水面下で刻一刻と迫る危機が描かれている。最後まで読んで「ああ!」となること必至。他にも「戦う人」や「エデン改造計画」など、面白い話がたくさん。文明とは何なのか、人間の本性とは何なのかを鋭く抉っていく作品たちです。

    0
    2025年06月14日
  • 殿さまの日

    Posted by ブクログ

    江戸から離れたとある藩で、藩主の父親が亡くなったために藩主となった青年が、伝統に基づいて嫁を取り、参勤交代し、藩中にある借金などの問題を考える。大したことがない問題と思っていたものも、実は2代前からの積み残しであったり、思いつきで変えようとしたことは、実は先代の検討済みであったりと、簡単ではないことに気がつく。

    中学時代から、手にとっては戻しを繰り返して読んでこなかった1冊。時代小説が苦手だったことと、冒頭の表題作が、どうもだらだらと要領を得ないし、会話がないので進まない印象があったからだろうと思う。

    腰を落ち着けて読んでみると、表題作はいわゆる日常もので、色々やるけど実はすでにやられてる

    0
    2025年06月14日
  • ブランコのむこうで

    Posted by ブクログ

    星新一先生の初読。
    皆それぞれの人生を歩みながら、様々な夢を見ているのが面白かった。
    それを側から見て客観的な評価をするのが少年だったからこそ、嫌味がなく素直な気持ちで追従できた。

    0
    2025年06月12日
  • 宇宙のあいさつ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お気に入りフレーズ:『窓』- 機会というものは虹に似ている。いつ現れるともしれず、また、望んだからといって現れてくれるものでもない。

    0
    2025年06月03日
  • きまぐれロボット

    Posted by ブクログ

    小学~中学時代に夢中になった本。ショートショートの読みやすさと、スカッ(≒モヤッ)とする爽快感は格別。人間の愚かな部分、そんなに物事は上手くはいかないオチが続くので、一気に読んでしまった。子供から大人まで楽しめる。

    0
    2025年05月24日
  • きまぐれロボット

    Posted by ブクログ

    ずっと気になっていた本書をやっと初読。ロボット、薬品、宇宙、などなどSF寄り。数ページでの切れ味の鋭さは流石です。解説にもあるように、登場人物名がアルファベットみたいなのも独特だよなあ。ピックアップ:「新発明のマクラ」「きまぐれロボット」「博士とロボット」「おみやげ」「失敗」「ふしぎな放送」「花とひみつ」

    0
    2025年05月17日
  • 妄想銀行

    Posted by ブクログ

    星新一のちょっと外したネーミングセンスが好きだ。
    全然怖くなさそうな秘密結社「陰謀団ミダス」
    一聞ではわからない「味ラジオ」
    大変な危機に瀕した星を救うのは「宇宙の英雄」

    今回もイソップ童話のような、シンプルなのに心に響く教訓がある話。

    大黒様
    美味の秘密
    が面白かった。

    0
    2025年05月12日
  • 午後の恐竜

    Posted by ブクログ

    「午後の恐竜」のセンチメンタル?な雰囲気とか、この短編集はわりと好きな感じの作品が多い。「戦う人」もいいですね。

    エデン改造計画
    契約時代
    午後の恐竜
    おれの一座
    幸運のベル
    華やかな三つの願い
    戦う人
    理想的販売法
    視線の訪れ
    偏見
    狂的体質

    解説:尾崎秀樹
    カバー、カット:ヒサクニヒコ

    0
    2025年05月08日
  • さあ、気ちがいになりなさい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    星新一翻訳のSF掌編小説
    随所星新一や筒井康隆が影響受けたであろう話が多いが、両者と違ってわかりやすく結論が明白なオチが少なく結論を読者に委ねるような余韻を残す話が多い印象
    また随所ロジカルな要素を含んだ話も多くウィットに富んだインテリな印象も見受けられる
    ただしそういった部分が要因である事からか翻訳に苦労した部分もあるようで星氏が創作した作品より読みづらい箇所も多くそこが難点と言える

    各作品の感想

    みどりの星へ
    表題に便乗してる事もあってなのか主人公は正気か狂気か曖昧な話であった
    叶えられぬ夢がある故に希望を望み続けたいと思うのは狂気か正気か

    ぶっそうなやつら
    日本の掌編小説にもありそ

    0
    2025年05月04日
  • ようこそ地球さん

    Posted by ブクログ

    著名な作家さんと知りながら、今まで読んだことだありませんでした。

    バッドエンドのストーリーが多い「デラックスな拳銃」から始まり「殉教」まで42編の短編ストーリ
    巻末に昭和47年に著者による解説があり、これを読むと、当時の時代や風俗を感じました。
    当時は米ソの時代で核戦争の恐怖が色濃く残っていた時代。
    人の残酷性や残忍性が色濃く残っていた時代。
    時代と共に、矯正されてきた倫理観。
    特に宇宙人から見た当時の人の愚かさなどは、現代の分断されつつある世界にも通じる所がある気がします。

    分かりやすい残酷なストーリーだからこそ、普遍的な人の姿を長く語り続けているのではと思います。

    0
    2025年04月30日
  • おかしな先祖

    Posted by ブクログ

    「SF落語」を目指して書かれた掌編集である。どの話も、バタフライエフェクト的にシッチャカメッチャカな勢いで話が展開する。他のショートショート作品とは明らかに趣が違うので、気に入らない人もいるかもしれないが、「受け入れろ」などど強制はできぬから、そこはお好みで……

    0
    2025年04月29日
  • 地球から来た男

    Posted by ブクログ

    17のショートショート。昭和の空気が漂う。短さを感じさせないほど、一つ一つが濃厚に気持ちに揺さぶりをかける。『世にも奇妙な物語』を見終わった時のような、なんともモヤっとした読後感。

    0
    2025年04月20日
  • きまぐれロボット

    Posted by ブクログ

    ショートショートに込められた思いを感じる。短い中に展開とオチと気づきを与えてくれる。くだらないものから壮大なもの、社会的な示唆を含むもの様々である。とてもおもしろい形式であると思うと同時に、星新一のショートショートというブランドに触れた感じもする。谷川俊太郎の解説もよかった。

    0
    2025年04月18日