星新一のレビュー一覧

  • エヌ氏の遊園地
    新潮の100冊+特別表紙に釣られて、25年ぶりくらいに星新一さんに手を出した。
    大人になるとややひねくれて素直に読めなくなっている自分に悲しくなったが、それでも素直に驚いたり楽しんだりできるものもあった。個人的には、『殺し屋ですのよ』と『夕ぐれの車』が好き。
    それよりも、あとがきに読み応えあり。確か...続きを読む
  • 悪魔のいる天国
    ついついまた手にしてしまった星新一ワールド
    ちょっとブラックな世界観にハマってしまった
    くすくす笑ってときどきゾッとする
    自分の喜怒哀楽がちゃんと動き出すよろこび!
  • ごたごた気流
    著者のショートショートの中では1話あたりのボリュームはそこそこある作品集。

    暗めというか大人向けの作品が多い印象でした。

    片山若子さんのストーリーに合った人物イラストが好きだったので、そうでない今作は少し残念。

    【お気に入り】
    門のある家・・・ホラーぽい雰囲気もあって画を想像するとゾッとする
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  • おかしな先祖
    作者にしてはめずらしく?大人向けのストーリー(男女関係・社会・性など)が多い印象。各話20ページほどのちょい長めなショートショート集で、私はこれくらいの長さが好きです。

    【お気に入り】
    おかしな先祖・・・ハッとさせられるオチ
    オオカミその他・・・女になっておじさんをホテルに誘ったり人間くさくて良い
  • ちぐはぐな部品
    バラエティに富んだショートショート集。
    3ページで完結するような特に短い話もあり全体的に読みやすい。
    内容もSF系から日常ものまで幅広く私的には嬉しかった。

    【お気に入り】
    陰謀‥‥ゾウとハト。イソップ話にありそう。
    宝島‥‥上手いオチ。
    鬼‥‥桃太郎、おにごっこ
    名判決‥‥とんち話
  • ボッコちゃん
    おすすめ
    おーい、でてこい
    来訪者
    暑さ
    猫と鼠
    生活維持省
    悪魔
    マネー・エイジ
    人類愛
    ゆきとどいた生活
    ある研究
    愛用の時計
    最後の地球人
  • 地球から来た男
    あらゆる男たちが主人公のショートショート集。
    「死」が絡むほんのりヒヤッとするようなストーリーや、皮肉が混じったオチが多めな印象です。私は好き!

    〈お気に入り〉
    向上・・・病気にさせるレーザーで悪人を排除していく話。権力の危険性。
    あと五十日・・・死ぬ恐怖と、死なない恐怖。
    もてなし・・・上手い話...続きを読む
  • ボッコちゃん
    中高生の頃、朝10分間の読書時間によく読んでいました。短いストーリーがいくつも入っているので、10分でもスパッと読むことができるし、長めの小説のようにしばらく経ってから続きを読んだら「元々どんなストーリーだったか思い出せない…」みたいなことがないのでちょうど良かったです。
  • 未来いそっぷ
    おとぎ話がこういう展開だったら、というお話がたくさん収録されている。
    メタ的な視点の話もあり、星さんのシリーズの中では少しテイストが違っているように感じた。
  • ボッコちゃん
    とにかく発想がすごい。こんなに短いストーリーの中で、最後にひっくり返るような、「そういうこと!」とはっとするような結末ばかり。しっかり読書をしたい時というより、ちょっと時間が出来た時に暇つぶし的に読みたい本だなぁと思います。
  • 白い服の男
    後期作品なのか、皮肉やメッセージ性が強い
    他のに比べて濃口で、入門編ではないか

    特殊大量殺人機
    デスノート。でもロジックが知的。核を握り合うメタファー
    これが1番おもしろい

  • マイ国家
    タイトルのマイ国家。
    オチを知ると、訪問先の男も被害者で、日本国内に続々とマイ国家が生まれているのでは?という妄想が広がる。
  • ボンボンと悪夢
    「友を失った夜」を読みたくなって購入しました。
    星新一さんの本は私にとっては味わい深い本です。
    初めて読んでから随分経ちましたが、時代が変わるとまた作品の中の「ことば」が、より強い意味を持って伝わってくるような、そんな一冊です。
  • きまぐれロボット (角川つばさ文庫)
    面白いんだけど、主観で見た今の小学生、皮肉とかとんち話が理解できない子が多いから通じるかすごく不安。小学生相手ならもう少し簡単な話を挟んであげたいし、中高生相手だと、理解できるかというよりテーマ自体が平易に感じてしまうのでは。
  • あれこれ好奇心
     星新一のエッセイ集。星の作品は風俗性を排除することで時代を超える魅力を与えられたものが多く、エッセイのような時事や実際の出来事を扱う作品を見るとまた違う印象や親しみやすさを感じる。当時の雰囲気とそれに対する星のリアクションに触れられるという意味では普段のショートショートとはまた違った魅力であると感...続きを読む
  • 悪魔のいる天国
    ここのところゆったりとしたペースで横溝正史を読み直しているワタクシです

    で、( ゚д゚)ハッ!と気付きました
    そしたら星新一先生もゆったり館しなきゃダメじゃん!(なんかゆったり読み直しする行為に名前付いてる!)

    ワタクシにとっては二大巨頭なんですよね
    横溝正史と星新一先生
    ぜんぜんジャンルちゃう...続きを読む
  • 人民は弱し 官吏は強し
    明治時代の1人の実業家の栄枯盛衰。
    この本の著者である息子、星新一が誕生し、星一が父としてどんな人だったのかまで綴ってくれたら、こんな後味の悪い終わり方にはならなかったのではないか。
    新一の心持ちが推察できず、もやもやとした余韻が漂う。
  • ボッコちゃん
    懐かしさを感じながら読み終える。昭和46年初版だが、時代を感じさせない魅力がある。優しい語り口に包まれた毒。特定化しないことによる普遍化。
  • ボッコちゃん
    ずっと気になっていたため読んでみた。
    かなり面白くてびっくりした。
    個人的に面白かった回は、「殺し屋ですのよ」「約束」「不眠症」「生活維持者」「なぞの青年」「最後の地球人」。
    本が嫌いな人でも簡単に読める作品です。また読書習慣をつけたい人にもおすすめです!
    個人的な意見ですか、カズレーザーの帯にあっ...続きを読む
  • 夜のかくれんぼ
    もしもの話がとても不気味でリアルに描かれていた。
    後味の悪さも余韻も独特で飽きずに楽しめた。

    マンガのドラえもんのような、教訓と人間の過ちについて学ぶことができた。