星新一のレビュー一覧

  • さあ、気ちがいになりなさい

    Posted by ブクログ

    さあ、気ちがいになりなさい。フレドリックブラウン先生の著書。奇妙だけれどとても面白くて最後までハラハラドキドキしながら楽しめる短編小説の数々。翻訳はショートショートで有名な星新一先生。星新一先生のファンの皆様には、ぜひ読んでほしい一冊です。

    0
    2018年09月03日
  • ちぐはぐな部品

    Posted by ブクログ

    『きまぐれロボット』には一応「児童向けのSF」という枠組みがあったが、こちらはテンデンバラバラ、多種多様なショートショートが集められている。全編哀しみに満ちたSF巨編「凍った時間」、ナンセンスギャグが炸裂するファンタジー「恋がいっぱい」、欲深い男2人が痛快な大岡裁きでやりこめられる時代もの「名判決」などなど……このバラバラさ加減をそのまま書名の由来としたことまで含め、洗練されきった名匠の技巧が光る一冊。

    0
    2018年01月08日
  • 地球から来た男

    Posted by ブクログ

    展開は完全なギャグなのに不思議な哀愁がただよう表題作「地球から来た男」、シュールを極めた怪作「ある種の刺激」、むやみにスケールが大きくてオチの方は小さくまとまるアンバランスさがたまらない「戦士」など、アイデアの豊かさに圧倒される。以前別の本で読んだ話と似通っていても、味わう驚きは重複しない。星新一は<捻りを効かせる>ことに関しては、まさに右に出る者が無い究極のプロフェッショナルである。

    0
    2018年01月08日
  • 夜のかくれんぼ

    Posted by ブクログ

    作家志望者が思いつく「意外な発想」「驚くようなどんでん返し」「人間の心の闇を抉る」系のアイデアは、全て星新一が書ききってしまっているのだ。嗚呼……

    0
    2018年01月08日
  • マイ国家

    Posted by ブクログ

    正気と狂気、現実と仮想、常識と非常識の境界線を行き来する31本のショートショート。実は、今このとき自分の信じているアレやコレは、すごくアヤフヤなものなんじゃないか……そんな疑念を抱き、読み終えた後にはキョロキョロと周りを見回したくなってしまう。星新一が描くどんでん返しは、すなわち既成概念への挑戦だ。

    0
    2018年01月08日
  • たくさんのタブー

    Posted by ブクログ

    肌触りは『おのぞみの結末』に近い感じ。宇宙人やUFOはほとんど登場せず、ミステリー/ホラー系が多い。毎度思うのだが、星新一の現代ものショートショートは、「もしかして、今どこかでこんなことが起きているかも?」と思わせるような、日常世界に肉薄したリアルさを感じさせる。著者のするどい観察眼の賜物なのであろうな。

    0
    2018年01月08日
  • おせっかいな神々

    Posted by ブクログ

    神様の気まぐれか運命のイタズラか、ふとした拍子に日常をはみ出してしまった人たちの悲喜こもごもが、ギュッと凝縮されている。個人的にイチオシは、敢えて真相がボカされたまま終わる結末が味わい深い「箱」ですかね。

    0
    2018年01月08日
  • 気まぐれ指数

    Posted by ブクログ

    私の大好きな<最後まで読んだらタイトルの意味が分かる>タイプの物語だった。登場人物のクセモノぶりが紹介される序盤、先行き不透明な騙し合いが展開される中盤を経て、星新一の得意技である「どんでん返し」がマシンガンのように連発される終盤は、もう驚きを通り越して抱腹絶倒もの。「ショートショートとちがって長編では、間延びしてキレ味が鈍るのでは?」という読む前の不安はまったくの杞憂だった。素晴らしい!

    0
    2018年01月08日
  • どこかの事件

    Posted by ブクログ

    タイトル(表題作のタイトル)がズバリ内容を表している。サラリーマン、主婦、夫婦、カップル……どこにでもいそうな人間が遭遇する、どこででも発生しそうな怪奇事件の数々に、言いようのない怖さを感じた。

    0
    2018年01月08日
  • これからの出来事

    Posted by ブクログ

    怪奇譚と幻想譚が入り乱れ、意識の深層にもぐり込むようなショートショートが21本収められている。表題作「これからの出来事」は、どことなく『マトリックス』に通じている気がする。いま生きて感知している自分の体や世界は、もしかして本物じゃないのでは……と疑念を持たせる秀逸な一遍。

    0
    2018年01月08日
  • エヌ氏の遊園地

    Posted by ブクログ

    内容紹介にも記述があるように、ユーモア重視のショートショートが多く納められている。それゆえ、ブラック成分や厭世観はやや薄め。所収作品の中では、おそらく落語をベースにしたのであろう、トントン拍子に進んで笑えるオチがつく「うらめしや」が特に面白かった。

    0
    2018年01月08日
  • 城のなかの人

    Posted by ブクログ

    SFの巨匠として名高い星新一の時代小説を集めた作品集。戦国時代の終焉を豊臣秀頼の視線で描いた「城のなかの人」から開幕し、奇妙な親子関係が織りなす成り上がりストーリィ「春風のあげく」、時代劇の悪役の定番・由比正雪に意外な人物がからむ「正雪と弟子」、SFショートショートに近い味わいを持つ「すずしい夏」を挟んで、佐幕派のやり手官僚:小栗上野介忠順の目から幕末の世を見つめる「はんぱもの維新」で幕を閉じる。どの話も、人が泡沫のように浮かんでは消える歴史の虚しさと、星新一特有の冷徹な描写とが、見事にシンクロしていた。

    0
    2018年01月08日
  • ひとにぎりの未来

    Posted by ブクログ

    星新一が類まれなイマジネーションで描き出す、未来像のひとピースたちが40編。「科学が進歩したら、我々は何を得て、何を失うのか」。そんな問いかけが聞こえてきそうな読後感であった。

    0
    2018年01月08日
  • 竹取物語

    Posted by ブクログ

    日本人ならだれでも知ってるかぐや姫
    世界で最も古いSFではないかといわれている1000年以上も前の日本の古典をSF界の第一人者、星新一さんが忠実に現代語訳にいどんだ名訳著!(表紙カバー折曲げ部分記載文引用)
    章の終わりごとにある星新一さんの「ちょっと!ひと息」で
    物語のつづきをいかにして読ませようとしているかの解説も面白い
    本文中の五人の求婚者が失敗するたびに流行る言葉(今に通じることわざ的なことば)も面白い
    私が買ったのは実写版(十二単衣をきた女性の写真)だけど、絵の表紙のがよかったな~
    和田誠さんの本文イラストは好き
    最後に原文も有
    学生時代に古文の時間で習ったよなぁ~いとなつかし(笑)(

    0
    2017年12月19日
  • 宇宙のあいさつ

    Posted by ブクログ

    爆笑問題カーボーイのショートショートショートを聞いてて久々に読みたくなった。お手軽に楽しめて爽快で考えさせられる。

    0
    2017年11月05日
  • マイ国家

    Posted by ブクログ

    星新一のショート・ショートという病気にかかったのは『きまぐれロボット』を読んだ頃だったけれど、この本を読んで、病状が悪化した気がする。
    SF、つまりは架空の話なんだけど、時々「ギクッ」とさせられる。
    私はよく「現実がSFに追いついた」という表現を使うけれど、星新一の作品は、「現実とSFが並んで走ってる」という感じがする。
    ちなみに、今回一番印象に残っているのは、「国家機密」。
    オチのしてやられた感がたまらない。

    0
    2017年10月26日
  • 地球から来た男

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ星新一作品。

    読んでいる間は、ほんの一瞬、今いる自分の世界とは違う、別の世界へ意識が飛び、不可思議な出来事を垣間見ているような気分になりました。

    さも当たり前のように行われている会話や動作には、読者の視点では何とも奇妙で不可解なことばかりなのに、実際には、こんなことが日本の何処かで本当に行われているんじゃないか?と思うほど現実味を帯びていてこわい…!
    淡々と語られているのがさらに拍車をかけていて…
    怖いもの見たさなのかも…?
    いつの間にか、星新一ワールドに
    どんどん惹き込まれていました。

    0
    2017年10月09日
  • 明治の人物誌

    Posted by ブクログ

    固そうな表紙と題名で手に取るのを躊躇うには非常に勿体無い作品。星新一による明治の偉人伝記。
    とにかく今の政治家に幻滅している人はこれをぜひとも読んで欲しい。すごく元気が出る。

    0
    2017年08月13日
  • ブランコのむこうで

    Posted by ブクログ

    子供に読ませたい小説として最適。
    中学の時に、なにげに勧めた友達が大絶賛していたのがいまだに記憶に残っている。

    0
    2017年07月09日
  • 人民は弱し 官吏は強し

    Posted by ブクログ

    大学時代より、関心を寄せて来た「官と民の在り方、連携の仕方」を表したようなタイトル『人民は弱し 官吏は強し』に惹かれて、購入。内容も詰まった伝記本であった。

    0
    2017年05月18日