あらすじ
神さまたちはおせっかい。人間どもをからかったり、意地悪をしたり、時にはいたずらをしかけたり。あなたのそばで起る事件もひょっとしたら神さまの仕業かもしれない……。畑で拾った“笑い顔の神”の正体は? ブロンズの“商売の神”のご利益は?――ふとした偶然からまき起される数々の事件を斬新・奇抜なアイデアで描き、異次元の笑いの世界に誘うショート・ショート40編。
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Posted by ブクログ
長命だった古代人の壁画に描かれた文字を解読する「古代の秘宝」
指紋を拭き取る悩みを持つ金庫開け名人の泥棒が高性能の手袋を手に入れた「指紋」
どうしようもなくなった時に開ける箱を巡る男の人生を描く「箱」
など星新一らしさたっぷりのショートショート40編
短い物語の中に凝縮された面白さ。笑えたり、ゾクリとしたり、しんみりとしたり。
様々な感情を感じることができて、変な言い方かもだけどとてもお得感がある。
この時代に文庫本630円は破格でしょ。すごい。お得すぎる。
一家に一冊星新一だと思う(真顔←笑
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星新一さん三ヶ条。
なるほどそれで、エロ系の作品が皆無だったのだ。それにしても相変わらず面白い作品たちでした。でもさすがにこれだけ続けて読むとちょっと食傷気味だけど。
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〇学んだこと
1.ユーモアセンスを磨こう
2.自分の「不幸」も、他人から見たら「喜劇」である。ポジティブになろう!
3.小さな笑い話をたくさん見つけよう!
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神様の気まぐれか運命のイタズラか、ふとした拍子に日常をはみ出してしまった人たちの悲喜こもごもが、ギュッと凝縮されている。個人的にイチオシは、敢えて真相がボカされたまま終わる結末が味わい深い「箱」ですかね。
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星さんの本はどれも素晴らしいですが、このお本もかなりクオリティの高いストーリーが多い。そのうえ全て読み終えるとタイトルの「おせっかいな神々」が上手いなるほど!と思えるからなお気持ちがいい。はじめから用意してあったタイトルなのだろうか?結果的には作品集としての纏りも感じる。一番好きな作品は「箱」とても心地良い感動だった。他には「古代の秘宝」「死の舞台」「権利金」「狂気と弾丸」など。いろいろな神の仕業があるものだ。
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星新一で一番初めに読んだ本。
こんなにも短い簡単な話でこんなにも面白いしかも深い話があるのかと衝撃を受けた。
以来、ファン。
どの本読んでもはずれがない。
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『ようこそ地球さん』に心奪われて、早速『おせっかいな神々』を手に。星新一のショートショート三原則(セックスネタ、時事ネタ、残酷ネタを扱わない)が深みにハマってしまい、またもや一気読み。ちょっとズルいこと考えたり、楽な道を選ぶと必ず神様がみてて、ちょっかい出してくる。宇宙ネタの『ようこそ〜』に対してこちらは全般ネタ。いつも裏切らないショートショート。
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星新一のショートショートは、昔アニメも好きで見ていた作品。
一つ一つのお話の中に不思議なエッセンスが詰め込まれている。
もちろん、不思議さやのめり込みやすさの程度にはムラあれど、お気に入りのショートショートを集めて、自分なりの作品集を作ってもいいだろう。
そんなカスタマイズができるほどの作品数には頭が上がらない。
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こんなにショートショートが詰まってこんな破格なお値段で買えるだなんて。
あまり長い時間本読むのが苦手、そういう人にとっても星先生の本は優しいですね。
「出来心」、「古代の秘法」、「死の舞台」、「税金ぎらい」、「夜の事件」、「効果」あたりが特に好きです。
何回も読み返して何回も騙されたい。そんなお話が詰まってました。
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懐かしいです。
中学生の頃、読んだんじゃなかったかな。
確かこれが、私の「初星新一」でした。
私はこの中の「隊員たち」という話に出てくるペットの名前「キッピちゃん」がインパクト強すぎてどうしても忘れられず、ゲームのプレイヤー名にしたり、子供たちを意味なくその名前で読んだりと使わせてもらっていました。
他にもマスコットの話とか、サービスとか、「あー、読んだな~これ」と思い出す作品いっぱいでした。
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『現代の美談』『『奇妙な旅行』『古代の秘法』『保護色』『箱』『四日間の出来事』『午後の出来事』がお気に入り。
『箱』何かと人生を共に歩むことで、人生はゆっくり進んで、色付いたものになり、最期のときも満ち足りた気分に浸れるのかもしれないと感じた。
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『笑い顔の神』
『現代の美談』
『サービス』
『魔法使い』
『奇妙な旅行』
『出来心』
『問題の男』
『非常ベル』
『古代の秘宝』
『死の舞台』
『マスコット』
『税金嫌い』
『隊員たち』
『指紋』
『権利金』
『保護色』
『夜の声』
『機会』
『箱』
『魅力的な薬』
『未知の星へ』
『夜の事件』
『歴史の論文』
『重要なシーン』
『商売の神』
『四日間の出来事』
『愛の指輪』
『効果』
『協力者』
『狂気と弾丸』
『天罰』
『無表情な女』
『ささやき』
『午後の出来事』
『夜の召使い』
『三年目の生活』
『すばらしい銃』
『そそっかしい相手』
『伴奏者』
『敬服すべき一生』
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○2010/06/22
この内容にして、表題に「おせっかいな神々」を持ってくる皮肉のセンスがたまらない。マイ国家よりライトで、内容的にも軽くて読みやすくて笑いやすいものが多かった。
神様なんて都合のいいもの存在しないって分かってるだろ?ってニヤニヤしながら言われてる感じ(笑)完全に救われないって話ばかりじゃなかったし、マイ国家より好きだなあ。というかどうしてポンポンとこういう話が浮かぶか。この本だけでも数にしてみると相当では。
そういう、星さんがすごいってのも突拍子がないのに頷ける筋の通った話が書ける人だってのも十分すぎるほどに分かるから、あとがきは星星SFSFってうるさく連呼するのを抑えるべき。
Posted by ブクログ
この世の出来事は、全て神様の仕業?
わけの分からない事が起こり、理由を説明できないと、人は神様を登場させて物語をでっち上げてきた。
タイトルに「神々」とあるが、神様はあまり出てこない。
でも、予想もできない結末は神様の仕業なんでしょう。
40程の話があるのですが、印象に残ったものを2つネタバレします。
風刺が効いていた話は以下。
大きな食品会社の経営者が豪華な食事会を開いた。
長生きの種族がいるということで、その秘法をさぐり発表するというセレモニーもあった。
夜もふけ、時間も遅くなったが、皆遠慮なく料理を味わい乾杯し合って盛り上がっていた。
いよいよ長生きの秘法の発表となった。
その内容は「早寝早起き、腹八分」
よくあるアイデアの話は以下。
エフ博士は、若返りの秘法の研究に打ち込んできた。
だがもうかなりの歳だ。
つまり、若返りの秘法は見つかっていないのだ。
ある日、自分の体に変化が起きているのを感じる。
髪は黒く濃くなり、皺も減って皮膚に張りとつやが出てきた。
老眼鏡なしでも目がよく見える。
ところが、この喜びは不安へと変わる。
青年から少年へと変化しているのだ。
どこまで若返るのか、、、
Posted by ブクログ
どの話も面白くてやめ時が分からないのがショートショートの魅力だと思う!
予想しながら読むのに毎回結末に驚かされるという。星新一の頭の中は宇宙。
Posted by ブクログ
読書録「おせっかいな神々」3
著者 星新一
出版 新潮社
P92より引用
“例によって高い値段をつけ、売りつけてし
まったのだ。どうも妙な時代になったもの
だ。幸運のマスコットなら、簡単に手ばなさ
なければいいだろう。また、買うほうも買う
ほうだ。そんなことに少しも不審を抱かず、
言い値どおり支払った。”
目次から抜粋引用
“笑い顔の神
死の舞台
保護色
歴史の論文
伴奏者”
ショートショートの代名詞とも言える著者
による、短編小説集。
あるところの平凡な村の平凡な男が、木の
像を拾ったのだが…。(笑い顔の神)
上記の引用は、幸運のマスコットの心情を
表した一文。貴方だけに教えますとか、貴方
は選ばれた幸運な人ですなどといって、人に
何か商品を勧める宣伝文句には、よくよく気
をつけなければいけませんね。
本当に美味しい思いをすることが出来る物は、
誰も人に教えずに独り占めしようとするのが、
本音なのではないでしょうか。
皮肉で意地悪な感じのする話がありますが、
それだけに示唆に富んでいると思います。
ーーーーー
Posted by ブクログ
ボッコちゃんの後に読んだからかなぁ。
あともう一押し!!!
というのが本心です(笑)
星新一の何とも言えない絶妙なオチが大好きなだけあって、星3つにしておきました^^
ちょっとした空き時間かなんかにオススメです!
Posted by ブクログ
教訓みたいな、ブラックユーモアみたいな??
なんだか独特の星新一ワールドがありました。気軽に読むのにいいね。
「ささやき」と「隊員たち」がよかった。
Posted by ブクログ
ショートショートが40編も詰まった
ボリュームのある作品。
この人の作品は、内容も勿論素晴らしいが
忙しい合間にささっと一編ずつ
読むことが出来る手軽さも魅力。
Posted by ブクログ
ショートストーリー。
文章はうまくなるものではなく、
構成力と発想力によって文章の良し悪しが決まる。
っていう星さんの意見が現れてるなぁと思ったです。