あらすじ
神さまたちはおせっかい。人間どもをからかったり、意地悪をしたり、時にはいたずらをしかけたり。あなたのそばで起る事件もひょっとしたら神さまの仕業かもしれない……。畑で拾った“笑い顔の神”の正体は? ブロンズの“商売の神”のご利益は?――ふとした偶然からまき起される数々の事件を斬新・奇抜なアイデアで描き、異次元の笑いの世界に誘うショート・ショート40編。
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Posted by ブクログ
星さんの本はどれも素晴らしいですが、このお本もかなりクオリティの高いストーリーが多い。そのうえ全て読み終えるとタイトルの「おせっかいな神々」が上手いなるほど!と思えるからなお気持ちがいい。はじめから用意してあったタイトルなのだろうか?結果的には作品集としての纏りも感じる。一番好きな作品は「箱」とても心地良い感動だった。他には「古代の秘宝」「死の舞台」「権利金」「狂気と弾丸」など。いろいろな神の仕業があるものだ。
Posted by ブクログ
『笑い顔の神』
『現代の美談』
『サービス』
『魔法使い』
『奇妙な旅行』
『出来心』
『問題の男』
『非常ベル』
『古代の秘宝』
『死の舞台』
『マスコット』
『税金嫌い』
『隊員たち』
『指紋』
『権利金』
『保護色』
『夜の声』
『機会』
『箱』
『魅力的な薬』
『未知の星へ』
『夜の事件』
『歴史の論文』
『重要なシーン』
『商売の神』
『四日間の出来事』
『愛の指輪』
『効果』
『協力者』
『狂気と弾丸』
『天罰』
『無表情な女』
『ささやき』
『午後の出来事』
『夜の召使い』
『三年目の生活』
『すばらしい銃』
『そそっかしい相手』
『伴奏者』
『敬服すべき一生』
Posted by ブクログ
この世の出来事は、全て神様の仕業?
わけの分からない事が起こり、理由を説明できないと、人は神様を登場させて物語をでっち上げてきた。
タイトルに「神々」とあるが、神様はあまり出てこない。
でも、予想もできない結末は神様の仕業なんでしょう。
40程の話があるのですが、印象に残ったものを2つネタバレします。
風刺が効いていた話は以下。
大きな食品会社の経営者が豪華な食事会を開いた。
長生きの種族がいるということで、その秘法をさぐり発表するというセレモニーもあった。
夜もふけ、時間も遅くなったが、皆遠慮なく料理を味わい乾杯し合って盛り上がっていた。
いよいよ長生きの秘法の発表となった。
その内容は「早寝早起き、腹八分」
よくあるアイデアの話は以下。
エフ博士は、若返りの秘法の研究に打ち込んできた。
だがもうかなりの歳だ。
つまり、若返りの秘法は見つかっていないのだ。
ある日、自分の体に変化が起きているのを感じる。
髪は黒く濃くなり、皺も減って皮膚に張りとつやが出てきた。
老眼鏡なしでも目がよく見える。
ところが、この喜びは不安へと変わる。
青年から少年へと変化しているのだ。
どこまで若返るのか、、、