あらすじ
幽霊にささやかれ、自分が自分でなくなって、あの世とこの世がつながった。日常生活の背後にひそむ異次元に誘うショートショート20編。
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肌触りは『おのぞみの結末』に近い感じ。宇宙人やUFOはほとんど登場せず、ミステリー/ホラー系が多い。毎度思うのだが、星新一の現代ものショートショートは、「もしかして、今どこかでこんなことが起きているかも?」と思わせるような、日常世界に肉薄したリアルさを感じさせる。著者のするどい観察眼の賜物なのであろうな。
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彼の短編集はほんとにハズレがない。中学の頃買って、過去5回は読んだ気がする。後に残る恐怖や不思議な感覚がなんとも言えない。読みやすいしおすすめ。
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【似ているけど一つ一つ手作りで味がある人形のようなもの】
私はとにかく星作品を愛している。いつか全部網羅して、頭の中に詰め込みたい。(本になってないものも含めて)
私が最後の一文で全部ぶち壊したくなるのは星さんの所為ということで。たくさんのタブーを僕も犯したい。
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第一文は超短文。
内容は輪廻的なものでありながら、夢と現実との境がないようなファンシーなものだ。
手塚治虫の火の鳥の八百比丘尼のようだ。
オチが必ずある、短編。
落語のようなものか。
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スタンダードな星新一のショートショート集。
個人的な感想だが、星新一の描く世界は基本的にSFだが、彼のSFには「憧れ」や「不安」が感じられない。
「こういう世界がいずれ来ますよね。そうなると、、、」というある種淡々とした描写が特徴的だと思う。
普通の人が未来を想像する時、期待や不安の両方、若しくはいずれかが入り混じるものだ。
星新一にはそれがない。
だからこそ、冷静なシミュレーションができるのだと思う。
それが、読み手が彼の作品を読んで得るものが多い理由のひとつではないか。
「急所とは、そういうものなのです。いつも、なにげなく見すごされていながら、きわめて重要な部分のことです」
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意識して読んだ初めての星新一。
筒井康隆に比べて、毒が少なかった。
これが、この作品なら限った事なのか、作者の作風なのかはまだ、わからない。
これからも、いっぱい読むだろうから楽しみだ。
以下、各物語の感想
解決策
なるほど。因果はめぐるということ。ブラックジョークでよく聞く話
重要な部分
発想がすごい。藤子不二雄の絵でイメージできた。
オヤジロックみたい。
おかしな青年
奇妙な話。生きている人と変わらない幽霊。これって幽霊?
逃亡の部屋
ラストが気になる。結局どうなった?
勧誘
これは、怖い。運命なんだろうね。
車の客
読んでて気持ちいい。みんなノリがよいね
うけついだ仕事
これは呪い?世の中の良いことになるのだろうか?
ひとつのタブー
あーあって感じはよくあるね。結果論だが残念。
作品が面白くないといってる訳じゃなく、内容の感想。
死ぬほど
この話の好き。まさか、俺と同じ能力。。。
ハンターハンターで似た能力あったよね。
知人たち
なぜそうなった。
あれ
この話も好き。奇妙で因果が定まらない。
こういう事が自分にも起きて欲しい。
親子の関係
わかる。そして、ラスト笑える
背中のやつ
これも好き。スタンドかよ。
少年期
お酒はよいもの
きょうという日
トゥルーマン・ショー的な?
海岸のさわぎ
また、このネタかい!?でも、嫌いじゃない。
幽霊好きねー。
頭のいい子
読んでて君が悪くなる。絶対将来的サイコパス。
悲哀
なんだこの話?
キツネ小僧
なるほどねー。そんな手を使うのね。
タロベエの紹介
だんだん煩わしくなる様。わかる。
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「知人たち」がマイベスト
知人認定の非対称性を扱いつつ、お互いを認識するためにもはや生身である必要もなく複数アカウントを所持する現代ではより一層身近なトピックであると感じた。
肖像権ゼロに等しい主人公が権利関係の塊であるCMでウケるのもパンチ効いてる。
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古本屋でまとめ買いしてあったものを引っ張り出してきました。
隙間時間にちょうど良く、テーマに則ったストーリーはどれも面白いファンタジー。
朝のコーヒーと共に、電車の中で、お昼休みに、お風呂時間に、おやすみ前に。
星新一先生は本当に素晴らしい作家さんです。
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「たくさんのタブー」3
著者 星新一
出版 新潮社
p109より引用
“なんにもしなくていい時間が、はじまったのだ。それは、いつ
終るか見当もつかない。なにかをしたくても、することはないの
だ。”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、短編作品集。
不倫の話から頭のいい子供の話まで、皮肉の効いた話が収録さ
れています。
上記の引用は、絶海の孤島に流された男に関する一文。
毎日仕事で嫌になることもあるでしょうけれども、何もすること
が無くてヒマがあるというのも苦痛なのかも知れません。
短編なので時間がない人や、少しの時間を見て読むのに具合が
いいのではないでしょうか。
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