星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和36年頃に執筆した作品とのこと。
本書は、遠い遠い太陽系にある地球とかいう星の住人に化けて、生活実態の調査を行ったアルファ博士がまとめた報告書らしい。
読めばわかるとおり、地球という星の住民は、雑然としていて、あきれるほど統一がなく、浮ついていて、あきっぽいようだ。
令和7年になって読んでも違和感がないのは、地球とかいう星の住民の実態が60年間ほとんど変化がないからなのだろう。
星新一さんのアイデアの豊富さには感心するが、その源は本をたくさん読んで知識の断片を増やすことで、
断片を組み合わせることで新鮮なアイデアを生みだしている。
断片が、幽霊、催眠術、動物園、だと「幽霊と催眠術」「 -
Posted by ブクログ
本全体を一言で表すなら「人間心理の詰め合わせ」
子供の頃に読んでいたのを思い出して大人になった今再読。まずさ聖書に似てるなと思った。5分くらいで読める話が豊富に収録されていて、どれも人間に対する気づきと皮肉が効いている。現代社会を題材とした聖書みたいな感じだろうか。
子供の頃はただのSF本だったけど、大人になると意味が変わる。そんな部類の典型的な本だと思う。
世にも奇妙な物語みたいな話がたくさん載ってるいて、宇宙探索とか宇宙調査の話が多い。
お話に出てくる人は、ちょっと傲慢で自分を過信してる人が多い気がする。自分の能力に絶対の自信を持ってるというか。そしてそれが裏切られる話が多い気がする。 -
Posted by ブクログ
男は目覚めると、その眼前には異様な光景が広がっていた。窓の外ではマストドンザウルスが闊歩していて、奇妙な植物が生えているのだ。触れることもできないそれは集団幻覚の類なのか、それとも一夜にして立体テレビでも開発されたのか。異様な出来事の騒ぎの果てに待っている、静かな余韻が胸を打つ。――「午後の恐竜」
老人は自殺を決行しようとしていた。かつて勇敢な兵士だった彼は、命を賭けて争うことに生きがいを感じてきたのだが、引退すると静かな生活が待っていて、そのぬるま湯のような生活に耐えられなくなったのだ。しかし遺書を書きはじめたところ、インクが切れていることに気付く。外に出ると、アパートの住人の様子がお