星新一のレビュー一覧

  • 城のなかの人
    星新一氏の歴史物は初めて。本人の自伝的要素もあるという表題作については、星新一氏のことをよく知らないのでなんともいえないが、秀頼の考えとして、あり得る話だし、面白いと思った。由井正雪と文左衛門の想像力などはさすが。
  • おせっかいな神々
    星新一のショートショートは、昔アニメも好きで見ていた作品。
    一つ一つのお話の中に不思議なエッセンスが詰め込まれている。
    もちろん、不思議さやのめり込みやすさの程度にはムラあれど、お気に入りのショートショートを集めて、自分なりの作品集を作ってもいいだろう。
    そんなカスタマイズができるほどの作品数には頭...続きを読む
  • なりそこない王子
    北山さんが主演でドラマ化する(した)と聞いたので北山さん帯のものを探して購入しました。
    ドラマ前に読みたかったけど、間に合わず…。

    これは映像化されたらこわいなー!とおもったのがいくつかありましたが、そのうちの一つが北山さん主演でドラマ化したので、今から録画をみるのが少し怖いです…。

    星新一は小...続きを読む
  • 妖精配給会社
    “ショートショートの神様”と言われる星さん。小中学生の頃、その読みやすさからよく読んでいた。近未来的な世界観の中でクスッと笑えるようなブラックユーモアや諷刺の効いた作品が多いけれど、一番記憶に残っているのが「ひとつの装置」。久々に読みたくなって再読。

    ある高名な博士が巨額の国家予算と私財のすべてを...続きを読む
  • ようこそ地球さん
    やはり星新一は安定の面白さ…制覇したいなぁ…

    日常を簡単に忘れさせてくれるし、想像力も豊かになる

    7:3くらいの割合でバッドエンドがあるから、割と覚悟して読むことが多い
    3割のハッピーがくると、あら?いい話じゃない…!!ってなってハッピー度が増す
    バッドエンドのダークな話ももちろん好きだけど、そ...続きを読む
  • つぎはぎプラネット
    これは単行本未収録集らしい!
    やはりとても面白かった〜
    するするって読めてしまう
    やや似ているような作品があったけど、やっぱり発想が面白い
    2000年って出てくる作品があって、実現していることもあったけど、まだそこまで科学が発展してないところもあった。
    星さんやドラえもんのような世界が実現したら本当...続きを読む
  • 妄想銀行
    安定の面白さ。
    これだから定期的に買って読んでしまう。


    ・住宅問題
    無料のアパート。宣伝がひたすら流れる。
    うーん。こういうアパートできそうだな。
    いまの世の中は特に。
    それを何十年も前に思いついてるっていうところが本当にすごい。

    ・信念
    こういう、悪いこと考えてるけど辛抱して辛抱して、
    結局...続きを読む
  • さあ、気ちがいになりなさい
    フレデリックブラウンものは実は生涯初めてだった。 星新一や筒井康隆や、SF 関係の文献で本当に度々登場する基本中の基本であるというようなことは認識していた。 感覚としてはショートショート的な切れ味の良い作品を想像していたのだが、設定こそ奇抜なのだが、話のひねり自体は論理的ととは行かず、イメージ的に落...続きを読む
  • マイ国家
    友人から、同じく星新一さんの『ボッコちゃん』と共に勧められた作品。
    宇宙人や発明など、星新一さんらしいSFの話も魅力的だったが、個人的に一番のお気に入りは、『いいわけ幸兵衛』である。
    なんと、『いいわけ幸兵衛』の中にSF要素は一切登場しない。タイトルの通り、とにかく幸兵衛が巧みな話術で物事を切り抜け...続きを読む
  • ノックの音が
    「ノックの音がした。」で始まるショートショートが沢山収録されている。短くて無駄がないところが好きかもしれない。
  • ノックの音が
    「ノックの音」から始まる15のショートショート。短い物語なのに二転三転と転がる様は素晴らしい。「現代の人生」と「夢の大金」が好きだな。あとがきがとても良い。星先生、粋な方だったんだろうなー。
  • ノックの音が
    全短編 ノックの音が…で始まるというオシャレっぷり。

    時間潰しで何となく買ってみたら、私の知ってる星新一じゃない!(A氏とかじゃなかった)となったけど、呼んだらいつも通りの短編で、すぐオチがあるおしゃれな本だった。

    ちょっと古いなと思う描写や言い回しも多いけど。描きはじめがおしゃれで乗り越えられ...続きを読む
  • ノックの音が
    このショートショート15編はすべて、「ノックの音がした。」という1文から始まり、部屋に入ってくる人々をきっかけに、ストーリーが展開していく1冊です。

    「ノックの音がした。」という1文から、全く違う様々なストーリーが生まれているのは、凄いことですよね…。

    特に、私は「暑い日の客」が特に印象に残って...続きを読む
  • かぼちゃの馬車
    再読。

    著者のショートショートは本当に
    面白い。

    いつ読んでも、しっかり驚かされる。

    またタイトルが、秀逸。
    「常識」とか「疑念」とかそんなタイトルが
    読み終わった後は、このタイトルが
    1番しっくりくるって思わせてくれるのがすごい。
  • 城のなかの人
    星新一のショートショートはかなり読んでるが、時代小説は初めて読んだ。
    「城の中の人」城の中が全世界だった秀頼を、秀頼視点で描く。
    「周りの者が自分を見る眼は"旗印"を見る眼だ」という秀頼の思いは、星製薬の御曹司だった星新一(浅場通明「星新一の思想」)の思いとも通ずるのだろう。

    「はんぱもの維新」司...続きを読む
  • 白い服の男
    白い服の男 ★★★★★

    月曜日の異変 ★★★☆☆
    → 妻が脳の一部を入れ替えおしとやかになるが、入れ替えた人の過去の恋愛の記憶も受け継いでしまう。

    悪への挑戦 ★★★★☆
    → 犯罪増加をとめるために、極刑とその公開をテレビで始めた社会。処刑は視聴者からの電話数が一定数入るとスイッチが自動でオンに...続きを読む
  • 安全のカード
    星新一さんのショートショートより少し長めの短編集。

    全体を通して、他作品に比べて毒というか皮肉のようなものは少なく感じた。

    特に面白かった作品
    「業務命令」
    最後のオチにクスッとなった。
    違和感を感じることもやり続ければ次第に当たり前になって思考停止してしまうこと、最後には違和感もなく、受け入れ...続きを読む
  • 声の網
    1970年に書かれたというひとつのマンションで起こる12の物語で構成された本。おかしな電話にまつわる物語だが、人が作ったコンピュータが人を支配し、調整し、人はそのおかげで、多少の波を起こしつつも絶望には至らず、適度な刺激を与えつつ、平穏にすごせるようにしている。特に印象的だってのは、電気が通じなくな...続きを読む
  • きまぐれロボット
    疲れていても楽しく読める本。
    あっさりした語り口に反比例してワクワクさせてくれる話が多い。
    「ラッパの音」と「失敗」が好き。
  • ノックの音が
    考えることは、今日という一日だけでいい。そのかわり全能力を注ぎこみ、後悔をしないだけ楽しむのだ。

    昔に書かれたものとは思えないくらい新鮮に感じる話があった。結末が想像できるものもあったが、それも先が気になりつつ推理しながら読む楽しみもあった。ノックだけで何話も思いつくアイデアの豊富さに感心した。登...続きを読む