星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここのところゆったりとしたペースで横溝正史を読み直しているワタクシです
で、( ゚д゚)ハッ!と気付きました
そしたら星新一先生もゆったり館しなきゃダメじゃん!(なんかゆったり読み直しする行為に名前付いてる!)
ワタクシにとっては二大巨頭なんですよね
横溝正史と星新一先生
ぜんぜんジャンルちゃうけど
その証拠にちゃんとした数字があるわけじゃないけど、ワタクシの人生で読んだ「文字数」が多い作家ランキングのベスト5は恐らく、横溝正史、江戸川乱歩、アガサ・クリスティ、ディック・フランシス、今野敏さんだと思うんですねって星新一先生入ってないやないかーい!ってそりゃそやろ!ショートショートやぞ!
で今回読み直してあらためて気付いたんですが、描写力すごくない?情景描写、心理描写ともにね
ショートショートだからなんか雑にほいほい進んでたような記憶があったんだが、めっちゃちゃんと描いてた!そりゃそやんな〜
じゃなきゃこんなに残らんわな〜
でもあれだなやっぱり面白かったんだがちょっと疲れたかも
ショートショート集なんて一気に読むもん違うなやっぱり
毎日寝る前に1本、通勤電車の中で1、2本ってのが正しい向き合い方だわね
次は星新一先生の長編でも読み直してみようかな〜 -
Posted by ブクログ
ネタバレショートショート10編。未来もの、博士もの、宇宙ものいろいろ。
・業が深かった編
「悪への挑戦」
実際の犯罪者の追跡と断罪がエンタメになった世界。憎むべき悪を追い詰めるスリル、因果応報を実感できるカタルシスは確かに楽しい。
それでもTVの前から呟かれる「正義が楽しくて、どうしていけないのかしら」の台詞に「ああそれ言っちゃダメなやつ!!」ってゾっとした。
そもそも”正義”ってそれぞれの立ち位置によって変わる胡散臭いやつだし、安全な場所から何の犠牲も払わずに楽しむものじゃないし、その牙がこっち向いてこない保証なんてどこにもないし…とか思ってたら案の定な展開にあっちゃーという他なかった。そして一皮めくれば骨の髄まで商業主義。そうよね全ては皆の「見たい」「知りたい」「自分も一枚噛みたい」を叶えるため。
”正義”という錦の御旗の下には相手を集団で一方的にボコる快感が潜んでる。(ちなみに暴力を振るう際の万能感は思考力を著しく下げるらしい)。正義と欲望を混同する怖さと集団心理の熱狂を踏まえて考えるとタイトル「悪への挑戦」の”悪”って”流されやすい自分”とも取れて業が深いなーと思った。 -
Posted by ブクログ
フレドリック・ブラウンの描く12の短編が収録された作品。
日本の有名なSF作家である星新一が訳した作品という時点で「面白くないわけがない!」と胸を躍らせて読書開始。
キャッチーな話から陰鬱な雰囲気の漂う話まで多種多様で、表題作に連なり短編集の中には狂気を強く意識した作品が多かった印象。そして何よりも、そのキレ味鋭い展開とオチに舌を巻くばかり。
作品の中では『みどりの星へ』『雷獣ヴァヴェリ』『ユーディの原理』辺りが好み。
特に『雷獣ヴァヴェリ』は未知の生物の襲来によって世界から電気が失われていく過程とその後を描いた作品なのだが、人類の強さと電気が失われた世界の美しさを短い物語のなかで上手く表現していた。書物が禁制品とされたディストピアを描くブラッドベリの『華氏451度』と比較してみると、あちらとは対照的に便利だったものが失われてしまった世界にもかかわらず、非常に幸福そうな人々の姿が印象的な終わり方だった。
訳者であり稀代のSF作家でもある星氏からブラウン氏へのリスペクトをふんだんに感じることができただけでなく、”星新一らしさ”が作品全体から滲み出ており、翻訳小説を読んだことのない人や、苦手意識を持っている人にこそ読んでほしい。 -
Posted by ブクログ
これが1970年代に書かれているものだとはもはや信じたくない。。
単純に面白いが、恐ろしくもあり、これはまさに今の時代に起きていることではないかな。
2023年9月現在、芸能事務所の今は亡き社長の性加害についてやっと明るみに。
今まではマスコミが隠してきた。
いろんなところで誰かの秘密が握られ、握った秘密を力にして都合の良いように動かしていく。
もはや個々の洗脳とかいうレベルではなく、この社会全体ががっぽりとこの仕組みの中に入ってしまっていると感じた。
まだ反抗があるだけいい。
でも自分自身が少しだけ大人になった今、反抗する気が起きなくなってくるのをひしひしと実感し始めている。
反抗する人が減れば減るほどコンピュータにしばしされるとは言わずとも、目に見えない力に支配され続ける気がする。(そして、支配されていれば安定はする気がする。)