星新一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「かぼちゃの馬車」4
著者 星新一
出版 新潮社
p223より引用
“あなたがたは、生地で世論を操作している。
ご同業とまではいかないが、似ていますね。」”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
短編寓話集。
一寸法師のその後から吸血鬼の売り込みの話まで、
とんちが効いていてピリリと辛い短編が盛り沢山です。
上記の引用は、
吸血鬼が新聞社に現れる話での吸血鬼の一言。
血を吸って人を操る吸血鬼に似ているとは、
なんとも手厳しい例えだと思います。
思いはしますが、
今も昔も相変わらず同じような事をしている所もあるのだから、
こう言われても仕方ないのかも知れません。
p18 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「つねならぬ話」4
著者 星新一
出版 新潮社
p52より引用
“「物語作者にたのみ、いい話に仕上げさせましょう。
われわれ貴族は、文化を育てなくては」”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
お伽話短篇集。
創作神話から昔話風味のお話まで、
くすりと面白くピリリと辛い短編が盛り沢山です。
上記の引用は、
ある一話の中で源義経が生死不明になり、
それを偲ぶ恋人・静御前を見ての貴族の一言。
現代的に訳したならば、
ビッグビジネスの臭いがすると言った所でしょうか。
こうして歴史が作られるという部分も、
結構あるのかもしれませんねぇ。
義経=ジンギスカン説は良く聞いた話です -
Posted by ブクログ
ネタバレ「夜のかくれんぼ」4
著者 星新一
出版 新潮社
p109より引用
“もっともらしく仕上げるのは、新聞にまかせなさい。
読者も喜ぶだろうな」”
ショートショートの代名詞とも言える著者による、
短編作品集。
ロボットが普及した時代の話からオカルトっぽい話まで、
バラエティに富んだ短編が盛り沢山です。
上記の引用は、
死人を連れて街を歩き回った男に対し、
新聞記者が言った一言。
確かにゴシップはそれなりに面白いものですが、
ほどほどにしておいてほしいものです。
あまり感心しないと思うのであれば、
読まなければいいのでしょうけれども、
センセーショナルな見出しを見つけると、
ついつい読ん -
Posted by ブクログ
思い込み、偏見、善悪、それらをストーリーの前半と後半でくるっと変えてしまう。それが星新一の物語で、癖になる。
本当、「高低差ありすぎて、耳キーーンなるわ」って感じ。笑。高低差のギャップが、本質を浮き彫りにするんだなぁっと思った。
この世に絶対的に正しいものはない、「万物流転」が星さんの物語の基本的哲学な気がする。正しい!間違ってる!気違いだ!偉い!醜い・・・そういうことは時間が経てば変わるし、国、立場、空間が変われば、一変しうる。
すべての価値は必ず変わっていく。また、変わっていいんだって思える。
このメッセージは、すべての人間への警鐘にも思えるし、すべての悩める人間の解放ともとれる。読む -
Posted by ブクログ
「神」が秀作、ぐっとくる
「意地悪な星」はそこまででもない
「壁の穴」は時代を見通す先見の明というより、純粋に人間に対する鋭い洞察を感じる傑作
宇宙、未来、新発明を扱うシンプルで正に星新一に求めるショートショートという作品から、現代の寓話、昔話の再解釈、短編まで、星新一を一通り楽しめるお得な一冊。これは買って損はない。
どうでもいいけど、SFでしばしば強調される「古さ」なんて個人的にどうでもいい。古さを感じないからいい作品なの?。
「電子頭脳」のどこが古いのか。「コンピュータ」よりも電子頭脳の方が圧倒的に味わいがある。コンピュータが古臭くなる時も遠くないだろうに