星新一のレビュー一覧

  • さまざまな迷路

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    40年以上前に書かれた本なのに、まったく古さを感じさせないアイディアの作品が含まれている。SFっぽいもの、ミステリーっぽいもの、ブラックユーモアっぽいものなど多様。
    「ことのおこり」はヒトラー台頭前夜の裏話でもちろんフィクションだけど、こんなのネタにしてしまっていいのか、ちょっとひやっとした。
    「ホンを求めて」は本が消滅して久しい未来を描いているが、今のところこうなる心配はなさそうな感じ。
    「三段式」は映画「インセプション」の元ネタみたい。
    「骨」は意志の力で不死になった男の話だが、肉体は滅びるのでめちゃくちゃ怖い。

    0
    2019年08月28日
  • 盗賊会社

    Posted by ブクログ

    日経日曜版連載だけあってサラリーマン向けお仕事小説色が強いショートショート集。
    中高生の頃はただブラックなオチが面白いなーっていう印象だったけど、今読むと何ていうか、あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ…なセンチメンタルとメランコリックが混ざった気持ちになる。

    0
    2019年08月25日
  • マイ国家

    Posted by ブクログ

    久々の星新一のショートショート。

    夫の精神疾患を疑って一人で病院にやってきた妻と、逆に妻を心配して病院にやってきた夫。
    二人の思惑が最後明かされるときとか、印象的だった。

    なんだかんだでハッピーエンドは少ないけれど、後味が悪くならないのが不思議。

    0
    2019年08月22日
  • 地球から来た男

    Posted by ブクログ

    これだけショートストーリーをあびると、構成自体はあるていどフレームがあって、あとは言葉選びとかになってくるんだなあってわかる。

    0
    2019年07月13日
  • ひとにぎりの未来

    Posted by ブクログ

    星新一さんのこわ〜い未来予想図です。SFだとわかっていながらも、本当にこんなことになっちゃったらどうしようという不安感を持ちながらの読書でした。
    始まりの一文に続くちょっとしたセンテンスの付け加えが星さんの作品をゆるくそして深くしていると感じます。ところで、作品にいつも出てくるエヌ氏って一体誰のことなんでしょう?

    0
    2019年04月09日
  • 宇宙のあいさつ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    印象に残った編
    ・宇宙のあいさつ
    表題作。のっけからホラーだよね?こんな取り返しのつかないオープニングで大丈夫かと心配になる怖さ。他の編にもあるけど欲張りの調子コキなんですよ人類。

    ・繁栄の花
    「生態系保全」という概念が存在する今ならメール星の思惑とは違うことになるかも。いやいや、やっぱどっかから闇へ流れて気づくと同じ結果になってるかも。しかし相手の選択肢を潰しきってから取引を始めるえげつなくてクレバーなやり方って、米企業とかよくやってるよね。上手さに唸る。

    ・治療
    劣等感ってのは「世の平均」より、手の届く範囲の「内輪」での方が根深いと思うんだけどなーと。いつもテストで95点でも「お兄ちゃ

    0
    2019年04月24日
  • 明治・父・アメリカ

    Posted by ブクログ

    良書。
    というより、星新一しか書けない、紡げない不思議な本だ。

    歴史を扱った本は、えてして劇的で煽情的で男らしい内容になりやすい。
    ところが彼の文体はとてもシンプルでひんやりしている。
    それがショートショートの場合は、現実と虚構のあわいにあるような、不思議な世界の構築につながっていた。

    その筆致で歴史を綴ると、極めて知的でクールな、しかし父への愛が込められた、不思議なムードが生まれてくる。
    普通の歴史ものとはまるで真逆だ。

    それで思い出した、
    星新一は森鴎外の血筋であることを。

    傑作・渋江抽斎にあるように、森鴎外は非常に冷淡に、ある種あるがままに歴史を書いた。
    そこから歴史の恐ろしさや

    0
    2019年02月07日
  • どこかの事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は5に近い4ということにしていますが、タイトルにある「どこかの事件」というお話を例にしても、まず「寝言の混信」という設定が斬新(というかふつう思いつかない)。決して多くない描写で、どうすればこんなに新しくも引き込まれるストーリーが展開できるのか俺には到底理解できませんが、百聞は一見に如かずです。

    0
    2019年02月04日
  • 地球から来た男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    星新一の作品をまともに読むのはこれが初めてかもしれない。
    もっとSFっぽいものを想像していたのだが、ちょっと趣が違ったのが意外だった。
    表題作等を読んで、その毒気というかブラックユーモアに、変な喩えかもしれないが『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造を想起した。
    ある種社会を風刺したそのアイロニーには小気味よく、古さを感じさせない洗練されたセンスにはさすがとしか言いようがない。

    0
    2019年01月27日
  • 明治・父・アメリカ

    Posted by ブクログ

    自身の父親を描く評伝という苦しい課題
    それゆえの面白さがあるが完全ではない
    しかし星新一の文章というだけで美味
    山田風太郎もそうだが小説でない文のほうが自分は好きかも知れない
    「教えるまでもないことだろうが、念のために処世上の注意をあげておく。粗食でもいいから十分に食え、十二分に食うな。栄養をとったら、くたびれるまで十分に働け、十二分に働くな。くたびれたら、十分に眠れ、十二分に寝るな。それで肉体の調和が保てる。脳の調和は、むだな空想にひたらないことでたもて。なにか問題にあったら、ひとつずつよく考えて検討せよ。そして、考えがまとまったら、いかなるこがあってもやりとげるのだ。悪い結果になることもあ

    0
    2019年01月12日
  • かぼちゃの馬車

    Posted by ブクログ

    ショート・ショート。短編集。
    ファンタジー・SF要素のある作品もあるが、現代社会を鋭く風刺した作品が多い。
    ラスト二行のセリフが印象的な「新しい遊び」が好き。
    表題作も完成度が高い。というか、全作品が十分に面白い。さすが星さん。

    0
    2018年12月15日
  • 明治・父・アメリカ

    Posted by ブクログ

    日本が近代化を迎えるにあたり、アメリカナイズされた青年、星一の生涯を息子の目を通したのに、なぜか客観的な明治以降の文化を克明に記したノンフィクション、読むべし!

    0
    2018年12月08日
  • 盗賊会社

    Posted by ブクログ

    盗賊会社が露見するのを恐れて小さいことしかしない社員たちが可愛いです。そのほかの話も突拍子がないものばかりですが、とても楽しんで読めました。

    0
    2018年11月26日
  • きまぐれロボット (角川つばさ文庫)

    Posted by ブクログ

    星新一は、本当にショートショートの神様だと思う‼︎

    一つ一つのお話が本当に短いから、読みやすい。
    これを読めば、ショートショート、そして星新一にハマると思う‼︎

    0
    2018年11月23日
  • きまぐれ博物誌・続

    Posted by ブクログ

    きまぐれ博物誌に続いて購入した一冊。星新一作品はどれもすごく好きだから、その著者の人生や頭の中を覗けるのはすごく貴重だと思う。看板、アメリカ一齣漫画、コンピューターと技術の進歩、教育、SF短編など著者がキーワードとしている言葉(当時のみかもしれないが)は繰り返し出てくるし、星新一本人に近づけた気がして一ファンとして面白かった。

    0
    2018年10月31日
  • ありふれた手法

    Posted by ブクログ

    宇宙人やSFは少なめで、落語や民話を想起されるものが多い「おのぞみの結末」パターン。後期作のためか、めずらしく著者本人のあとがきがある。自らの着想・執筆について語ったもので、本編に負けず劣らず興味深い。

    0
    2018年10月07日
  • ごたごた気流

    Posted by ブクログ

    星新一の、割とSF色の弱いショートショート。他のに比べてやや長めの作品が多い。

    特ダネ映像が欲しくて、事件が起こる場所を教えてくれる機械を作ってもらったテレビカメラマン。行く場所行く場所で事故、火事、ひったくりなどが起こり続ける。しかし、起こる事件はどんどんエスカレートしていって…(表題作)。

    夢が現実に出てきたり、事件が周りで起こる機械などは、まあSFではあるんだけど、架空の記述としてのSF要素は抑えめで、人間の混乱部分を描いているため、SFにアレルギーのある人でも読めるだろう。また、読者層は明らかに年齢高めに設定されており、文体なども切れのあるもの。こういう読者層に合わせて書き方(描き

    0
    2018年10月05日
  • 宇宙のあいさつ

    Posted by ブクログ

    数年振りに再読しました。何回読んでもおもしろいし、読む度に発見があります。
    敢えて世界観を抑えるというか、無駄な演出をしないストイックな感じも好きです。

    0
    2018年09月18日
  • おかしな先祖

    Posted by ブクログ

    これが30年以上前に書かれた本とは思えない内容
    時代を感じさせない星 新一さんは優れたSF作家だと思う。
    ショートなストーリーが入っている。
    やっぱりすごいな。
    ちょっと世の中を皮肉って書いてあるところなど

    0
    2018年07月16日
  • 安全のカード

    Posted by ブクログ

    星新一作品は古本屋で見つけ次第買うようにしているので、自然と手に取った一冊。悪魔やタイムスリップ、近未来の生活などテーマに既視感を感じてくるくらいには星新一作品に触れているつもりだけど、飽きは来ない。むしろもっと読んでその鋭い視点、考え方を学びたいと強く思う。本作で気に入ったのは、"業務命令"。実際、この世の中も役に立たないことやする意味のないことで成り立っているような気がしてならないし、やはりそこに目を付けた著者がすごい。亜流が生まれないのも納得する。

    0
    2018年07月01日